ライブで左足が震えて叩けなくなった1年間と、ある日それが止まった話

ブログ

導入

練習では普通に叩けるのに、人前に立った瞬間、体が言うことを聞かなくなる。
今振り返ると、そんな時期が自分にもありました。

ライブになると、左足が細かく震え始めて、ハイハットのコントロールができなくなる。
力を入れて止めようとしても、震えは収まらず、理性で必死に押さえ込むだけで精一杯。
演奏どころではありませんでした。

この話は、誰かにアドバイスをしたり、答えを出したりするためのものではありません。
ただ、同じような悩みを抱えている人が「自分だけじゃなかった」と思える材料になれば、という気持ちで書いています。


サラリーマン時代と音楽留学を決めた背景

私は20代の頃、サラリーマンとして働いていました。
社会人としての経験は、今の人生にもかなり役に立っていると感じていますが、当時は精神的な疲労も大きかったように思います。

忙しい日々の中で、「このままでいいのだろうか」と考える時間が増えていきました。
そんな中、少しずつ貯めていたお金を、音楽留学の費用に使おうと決めました。

ずっとドラムを続けてきたのだから、一度はちゃんと学ぶ場所に身を置いてみたい。
そんな思いが強くなっていたのだと思います。


ドラム歴10年でも基礎を習ってこなかった事実

留学した時点で、ドラム歴はおよそ10年ほど経っていました。
ただ、これまで本格的に教室に通った経験はほとんどなく、基礎やテクニックを体系的に学んだこともありませんでした。

それでも、周囲から特に指摘されることはなく、それなりに演奏もできていたため、
どこかで「自分はそれなりに叩けている」という思い込みがあったように思います。

今振り返ると、その過信が、後々かなり大きな影響を与えていたのかもしれません。


留学先で直面した現実

音楽留学の目的は、今の自分からさらに上手くなることでした。
ですが、現実はまったく違いました。

授業が始まると、これまでのバスドラムの踏み方、ストローク、体の使い方など、
あらゆる部分を次々と修正されていきました。

上に積み上げていくどころか、最初の2ヶ月ほどは、
「今までやってきたことを一度壊す作業」に近かったように思います。

それは、正直かなりの屈辱でした。


できない・怒られる・自信が崩れていく過程

修正作業をしている間にも、課題は次々に出されます。
練習しても思うようにできず、先生から注意されることも増えていきました。

自分では「長くやってきた」と思っていたドラムが、
実はとても未熟だったことを突きつけられるような感覚でした。

少しずつ、自信は削られていき、
「自分は何をやってきたのだろう」と感じる時間が増えていきました。


見られると叩けなくなる状態

一人で練習していると、ある程度うまくいくこともありました。
でも、先生の前でチェックされると、急に体が硬くなり、思うように叩けなくなる。

気づけば、演奏そのものよりも、
「どう見られているか」「どう評価されるか」を意識するようになっていました。

顔色をうかがうような演奏になっていたと思います。


左足が震え始めたこと

そんな状態を繰り返しているうちに、左足が震えるようになりました。
最初は気のせいかと思いましたが、次第に明確になっていきます。

震えを止めようと、意識を左足に集中させる。
でも、そうすればするほど、余計に体は固まっていきました。

理性で震えを閉じ込めることに全神経を使っていて、
演奏に集中できる状態ではありませんでした。


帰国後も続いた症状

そのまま日本に帰国し、仕事をしながら演奏活動を続けていくことになります。
ですが、症状は消えませんでした。

ライブになると、左足は震え、ハイハットのコントロールができなくなる。
練習では問題ないのに、本番だけ体が言うことを聞かない。

この状態が、しばらく続きました。


なぜ震えるのかを考え続けた日々

なぜこうなってしまったのか。
車を運転している時も、風呂に入っている時も、頭の中はそのことでいっぱいでした。

技術はあるはずなのに、精神が安定しないことで、
本番になるとすべてが崩れてしまう。

そのギャップが、とても苦しかったように思います。


それでもライブをやめなかった理由

正直、怖さはありました。
それでも、ライブをやめようとは思いませんでした。

ここでやめてしまったら、
10年以上続けてきたドラムが、すべて台無しになる気がしていたからです。

深呼吸をしながら、うまくいかない日も含めて、ライブを続けました。
「とにかく、元に戻りたい」
それだけを考えていたように思います。


少しずつ変化が出てきたこと

ライブを重ねるうちに、
日によっては震えが少し収まる瞬間も出てきました。

もちろん、うまくいかない日もありました。
良い日と悪い日が混ざり合いながら、時間だけが過ぎていきました。


あるライブで起きたこと

そんな状態が続いて、1年ほど経った頃だったと思います。
あるライブで、ふと、練習通りの演奏ができた瞬間がありました。

その時を境に、左足の震えは完全に止まりました。
その瞬間の感覚は、今でもはっきり覚えています。

力を入れたわけでも、何か特別なことをしたわけでもありませんでした。


今振り返って思うこと

今思えば、イップスのような状態だったのかもしれません。
ただ、なぜ震えが止まったのか、正確な理由は今でも分かりません。

「こうすれば治る」と言える答えは持っていません。
ただ、震える前の自分に戻りたいという気持ちだけで、
ライブを続けていた感覚は残っています。


現在の演奏状態

今は、ライブで過度に緊張することはほとんどありません。
怖さを感じることも少なくなり、比較的気楽に演奏できています。

あの1年以上続いていた、
頭の中の霧のようなモヤモヤが、ある日ふっと晴れた。
そんな感覚でした。


まとめ

この経験から、何かを断定するつもりはありません。
時間がかかることもありますし、原因がはっきりしないこともあります。

ただ、続けているうちに、ある日ふと変わることがある。
今は、それくらいにしか言えません。

もし、同じような悩みを抱えている人がいたら、
「そんな時期があった人もいる」という事実だけでも、
心の片隅に残ってくれたらと思います。

当ドラム教室ではこんな講師の体験談も包み隠さずお話ししています。教室の雰囲気やレッスン内容が知りたい方は、ぜひ下記ボタンより無料体験レッスンへお申し込み下さいませ。

\今なら無料体験レッスン実施中!/
ご予約はこちら👇
➡ LINEまたは無料体験レッスンフォームへどうぞ!

👇LINEから予約すると初月50%OFFキャンペーン中です!

タイトルとURLをコピーしました