フィルインの手順は叩きやすいように変えてもいいのか?

お悩み解決

「教則本に書いてある手順どおりに叩けない…」
「手順を変えたらダメな気がする…」

そんなふうに悩んだことはありませんか?

特にフィルインになると、
手順を守ることが目的 になってしまい、
演奏そのものがぎこちなくなってしまう方は少なくありません。

でも実は――
フィルインの手順は、叩きやすいように変えてOKです。

今回はその理由と、実際のフレーズを使った考え方を解説していきます。


フィルインの手順は変えてもいいの?

結論から言うと、変えて大丈夫です。

教則本に載っている手順は、とても大切な「基準」です。
ですが、それは 絶対に守らなければいけないルール ではありません。

特に次のような場面では、手順を変えた方が自然なことが多いです。

・テンポが速いとき
・ドラムセット上の移動が大きいとき
・タム回しをするとき
・次のフレーズへの移動があるとき

大事なのは、

音楽として自然に流れること
リズムが安定すること

手順そのものよりも、出てくる音の流れのほうが重要 です。


例① 手順を変えた方が叩きやすくなるフレーズ

まずはこのフレーズ。

タカンカ|タンタカ|ウカタン|ドンドン

基本手順

右左休左|右休右左|休左右休|足休足休

この手順は理論的にはとても良い形です。
ですが、テンポが速くなってくると難しくなります。

速いテンポでのおすすめ手順

右左休右|左休右左|休右左休|足休足休

いわゆる シングルストロークベースの手順 です。

なぜこちらの方が叩きやすいのでしょうか?

それは、テンポが上がると

「理論的な基本手順」よりも 「物理的に動き続けられる手順」

の方が重要になるからです。

手が交互に動き続けるシングルストロークの手順は、
スピードに対してとても強い動きです。

さらにこの考え方は、
スネア → ハイタム → ロータム → フロアタム
といった タム回しのときにも非常に有効 です。

移動しながら叩く場合ほど、
シンプルな手順の方が安定します。


例② 手順のバリエーションが応用力を広げる

次の6連符フレーズを見てみましょう。

ライド + バスドラ・スネア・スネア・スネア・スネア・バスドラ

この場合、多くの人は
右手スタートのシングルストローク で叩きます。

これはもちろん正解のひとつです。

ですが、この手順「だけ」しかできないと、
ドラムセットで応用するときに動きが制限されてしまいます。

そこでおすすめなのが

👉 左手スタートの手順も練習すること

これができるようになると、

・タムへの応用の幅が広がる
・左側の楽器が叩きやすい
・フレーズの可能性が広がる

など、動きの自由度が一気に広がります。

手順は固定するものではなく、
状況に合わせて選べるようにしておくもの なのです。


手順は「正解」ではなく「選択肢」

教則本の手順は、とてもよく考えられた「代表例」です。
ですが、ドラマーの身体の使い方は人それぞれ違います。

手の長さ
力の入りやすさ
得意な動き

これらは全員違います。

だからこそ大事なのは、
次の3つを満たしているかどうかです。

✔ テンポに間に合う
✔ 音が安定する
✔ 次の動きにスムーズにつながる

この条件をクリアしているなら、
その手順は あなたにとって正解 です。


まとめ

フィルインの手順を変えることは、

ズルでも
ごまかしでも
間違いでもありません。

むしろそれは、

「身体の使い方が分かってきた証拠」 「演奏レベルが一段上がってきた証拠」

とも言えます。

基本の手順は大切にしつつ、
いろいろな手順も試してみる。

その中で

「これが一番スムーズに音楽になる」

という動きを見つけていきましょう。

それが、
フィルインを“叩く”から“使える”へ変える近道 です。

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