結婚について考えていると、最近はインターネットやSNSで「結婚しても幸せになるとは限らない」という言葉をよく見かけます。もちろん、その意見自体を否定したいわけではありません。実際に結婚しても離婚する人はいますし、夫婦喧嘩が絶えない家庭があるのも事実だと思います。
ただ、その情報を見た段階で、まだ結婚を経験していない人までが「自分もきっとそうなる」と決めつけてしまう空気には、私は少し違和感があります。結婚は確かに簡単なものではないかもしれません。それでも、最初から不幸になる前提で見るのは、少しもったいないことのように感じるのです。
結婚は幸せなのか、不幸せなのか
結婚すると幸せになれるのか。この問いには、たぶん誰も簡単には答えられません。なぜなら、結婚そのものが幸せを保証するわけではないからです。
結婚してうまくいかなくなる人もいれば、離婚という選択をする人もいます。お互いを思いやれなくなって、毎日のようにぶつかってしまう夫婦もいるでしょう。その現実は、たしかに見ないふりをするべきではありません。
でも同時に、幸せな家庭を築いている人たちがいるのもまた事実です。子どもが生まれてよかった、家族ができて人生の意味が深まった、支え合える相手がいてよかった。そう感じている人も、世の中にはたくさんいます。
つまり、結婚は「幸せになるもの」でもなければ、「不幸になるもの」でもありません。幸せにも不幸せにもなり得るものです。だからこそ、一部のネガティブな例だけを見て全体を判断してしまうのは、少し偏った見方なのではないかと思うのです。
そもそも幸せとは何か、自分なりに考えることをしないまま、結婚だけに答えを求めても、本質は見えてこないのかもしれません。
なぜ未経験のことを、ネットの情報だけで決めてしまうのか
私が特に不思議に感じるのは、結婚していない人が、結婚についてかなり強い調子で語っている場面です。もちろん想像や予測をするのは自由ですし、情報を集めること自体は大切だと思います。ただ、経験していないことを、ネット上の情報だけで「きっとこうだ」と判断してしまうのは、少し危うさもあるように感じます。
結婚して幸せだったか、不幸せだったか。それはやはり、実際に結婚した人が語れる部分が大きいはずです。結婚していない人にとっては、どうしても未知の世界です。未知のものに不安を抱くのは自然ですが、不安が先に立ちすぎると、自分で可能性を閉ざしてしまいます。
SNSでは強い言葉が目立ちます。「結婚なんて地獄だ」「一人のほうが気楽だ」といった意見は拡散されやすいですし、印象にも残りやすい。でもそれが、すべての人に当てはまるわけではありません。むしろ、他人の経験や価値観をそのまま自分の未来に当てはめる前に、他人の価値観に振り回されない生き方を持てるかどうかのほうが、ずっと大切なのではないでしょうか。
「3人に1人が離婚する」という見方について
よく「3人に1人が離婚する」というデータを見て、結婚に希望を持てなくなる人がいます。ですが、その数字をどう受け取るかは人それぞれです。
たしかに、3人に1人が離婚すると聞けば、不安になる気持ちはわかります。しかし逆に言えば、3人に2人は離婚していないということでもあります。同じ数字でも、見方を少し変えるだけで印象は大きく変わります。
最初から「どうせ失敗する」と思ってしまえば、行動も消極的になりますし、人との関わり方も慎重になりすぎるかもしれません。それは結果として、自分で幸せの可能性を狭めてしまうことにもつながります。
だからこそ、データを見ることは大切でも、そのデータに飲み込まれないことがもっと大切なのだと思います。頭の中だけで結論を出すより、不安よりも経験を選ぶという考え方に目を向けてみることには、大きな意味があるはずです。
幸せは、世間の答えではなく自分の本能に近いところにある
ここで少し話は広がりますが、私は幸せというものは、世間が決めるものではなく、自分の中にある欲求が満たされることに近いのではないかと思っています。
私にとっての本能とは、単なる衝動ではありません。もっと素直で、もっと深いところにある「どうしても反応してしまう気持ち」のことです。頭で考えて損得を並べても、どうしても気になってしまうもの。理屈ではなく、自分の心が動いてしまうもの。それが本能だと思っています。
たとえば私にとっては、ドラムを叩きたいという欲求がそれにあたります。仕事そのものには、正直そこまでやる気があったわけではありませんでした。それでも今も仕事を続けているのは、その先にドラムがあるからです。ドラムを叩くという行為が、自分の中の大事なものを満たしてくれるからです。
この感覚は、結婚の話とも無関係ではないと思っています。結婚するかしないかも、本当は世間の空気やSNSの意見だけで決めるものではなく、自分がどう生きたいのか、自分は何を求めているのかという本音に近いところで考えるべきことなのではないでしょうか。そういう意味で、私は本能に従って生きることの大切さを強く感じています。
まとめ
結婚すると必ず幸せになれるわけではありません。けれど、結婚したら不幸になると決まっているわけでもありません。離婚する人がいるのも事実なら、幸せな家庭を築いている人がいるのも事実です。
だからこそ、ネットやSNSにある一部の情報だけを見て、自分の未来まで悲観してしまう必要はないのだと思います。経験していないことを情報だけで決めつけるよりも、自分は本当はどうしたいのかを丁寧に見つめることのほうが、ずっと大切です。
幸せとは、誰かが決めた正解に乗ることではなく、自分の本能や欲求が満たされる状態を持続していくことなのかもしれません。もしそうだとしたら、結婚が幸せかどうかを決めるのも、世間の声ではなく、最後は自分自身なのだと思います。
