シングルストロークで脱力ができない原因と改善方法|ドラム初心者の悩み解決

お悩み解決

「シングルストロークを叩くと、どうしても力んでしまう」
「速くなるほど腕が固まり、コントロールできなくなる」

ドラム初心者〜中級者の方から、非常によく聞く悩みです。
今回は、シングルストロークで脱力できない原因と、具体的な改善練習方法を4つの視点から解説します。


シングルストロークで脱力できない原因

結論から言うと、原因はとてもシンプルです。

「力を入れて叩くことに慣れすぎている」

多くの方は

  • 大きな音を出そう
  • ミスしないようにしよう
  • 速く叩こう

と意識するあまり、常に力を入れた状態が“普通”になっています。

しかしドラムは
👉 力を抜いた動きの中で、必要な瞬間だけ力が入る楽器です。

まずは「力を抜く感覚」を、正しい練習方法で体に覚えさせていきましょう。


改善方法①|単打:ボールを投げるようにスティックを振る

最初は単打(1発ずつ)で確認します。

ポイントは
「叩こう」としないこと。

イメージは
👉 ボールを下に軽く投げる動作

  • 腕や手首に力を入れない
  • スティックを“振る”だけ
  • 音量は気にしなくてOK
  • テニスのサーブ前のボールのドリブルをスティックでやる感覚

力んでいる人ほど、
「当てにいく」「止めにいく」動きになりがちです。

スティックを振った結果、当たる
この感覚を大切にしてください。


改善方法②|連打:スティックの「残像」を確認する

次は連打(RRRR…)です。

ここでチェックしてほしいのが
スティックの残像の濃さ

  • 残像が濃い → 力が入りすぎ
  • 残像が薄い → 脱力できている

スティックの残像が濃く見える瞬間があるということは、連打中に一瞬、止まっているということです。これは力が入っているときに起きる現象です。

鏡やスマホ撮影を使いながら、

「もっと軽くできないか?」
「もっと無駄な力を抜けないか?」

と確認しながら練習しましょう。

速さよりも、
👉 動きの軽さ・しなやかさを優先してください。


改善方法③|リズム:同時に叩く場所ほど力が入りやすい

リズム練習で特に注意したいのが、
同時に叩く箇所です。

例えば

  • ハイハット+バスドラム
  • スネア+バスドラム

人は同時に叩く動作ほど、無意識に力が入ります。

対策ポイント

  • 3点(ハイハット・スネア・バス)を叩きながら音量調整
  • ハイハット → 軽く
  • バスドラム → 振り幅を大きくして音量を出す

特にハイハットとバスドラムは同時に叩く場面が多いため、

「全部同じ力で叩かない」

これを意識するだけで、
全身の脱力感が一気に改善されます。


改善方法④|フィルイン:テンポで動きを切り替える

フィルインで力んでしまう人も非常に多いです。

ポイントは
テンポによって動きを変えること。

  • 遅いテンポ
     → 大きな動きでOK
     → 腕や手首をしっかり使う
  • 速いテンポ
     → 動きを小さく
     → タム移動では手首の回転を使う

ドラムセットの上から下への動きは脱力しやすく、下から上の動きは力みやすいです。

例えばハイタム→スネア、ハイタム→ロータム→フロアタムは脱力しやすいく、スネア→ハイタムは力みやすいです。

速いのに大きく動こうとすると必ず力みます。

「テンポが速くなるほど、動きは小さく」
これが脱力フィルインの基本です。


まとめ|脱力は「意識」しながら「慣れ」で身につく

シングルストロークの脱力は、
「気をつけよう!」と意識するだけでは身につきません。

  • 単打で感覚を作る
  • 連打で無駄な力を確認する
  • リズムで力配分を覚える
  • フィルインで動きを切り替える

この積み重ねによって、
自然に脱力できる体の使い方が身についていきます。

焦らず、音量やスピードよりも
「軽さ」「余裕」を大切に練習してみてください。

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