こんにちは。川島広明ドラム教室のドラム講師、川島です。
「練習したフレーズは叩けるのに、いざアドリブになると何を叩けばいいかわからない」「ドラムソロになると、覚えたフレーズを並べるだけになってしまう」——そんな経験はありませんか?
アドリブで大切なのは、難しいフレーズをたくさん知っていることだけではありません。今鳴っている音楽を聴き、どこで音を出し、どこで休み、どう展開させるかを考えることです。
そこで今回、川島広明ドラム教室の上級者向けレッスン動画「インプロビゼーション①」を公開しました。ジャズの伴奏とドラムソロを題材に、即興演奏を音楽的に組み立てる考え方を、実演を交えながら解説しています。
60分無料体験レッスン受付中!
初月レッスン料20%OFF
インプロビゼーション①のレッスン動画を公開しました
インプロビゼーションとは、あらかじめすべてを決めて演奏するのではなく、その場で感じたことや思いついたアイデアを音にしていく即興演奏、いわゆるアドリブのことです。
今回の講座で中心になるのはジャズです。ソリストの演奏に反応する伴奏、モチーフを発展させるドラムソロ、そして曲の構成を見失わない小節感覚まで、一つずつ取り上げます。単なるフレーズ集ではなく、「なぜ、その場面でその音を叩くのか」を考えるためのレッスンです。
すでにルーディメンツやアクセント移動を練習している方にも、それらを実際の音楽の中で使うためのヒントになると思います。
アドリブで重要な「3つの要素」
私がインプロビゼーションを考えるときに大切にしているのは、「いつ叩くか」「何を叩くか」「どのように叩くか」の3つです。
① いつ叩くか
ソリストのフレーズが途切れた瞬間や、曲の流れが変わる場面など、音を出すタイミングを考えます。あえて叩かずにスペースを作ることも、立派な音楽表現です。
② 何を叩くか
8分音符、3連符、16分音符、アクセント移動、パラディドルなど、これまで身につけた材料から選びます。同じ材料でも、選び方によって演奏の印象が変わります。
③ どのように叩くか
アクセントをタムに移動する、音量に変化をつける、フレーズを少しずつ発展させるなど、材料の使い方を工夫します。大切なのは、この3つを音楽の流れに合わせて瞬時に結びつけていくことです。

↓は講座のスクリーンショットです。

ジャズの伴奏は、ソリストとの「会話」
ジャズの伴奏では、決まったパターンを繰り返すだけでなく、ソリストがどのようなフレーズを演奏しているかを聴きながら対応していきます。
講座では、まずソリストが休んだ隙間にスネアやバスドラムでコンピングを入れる考え方を紹介しています。相手の言葉を聴いてから自分が応える、会話のような関係です。

さらに、コード進行の緊張と緩和にも注目します。例えば12小節のブルースでは、緊張感が高まる場面で手数を増やし、安定する場面で音を落ち着かせるといった演奏が考えられます。難しいコード理論をすべて覚えることよりも、まずは音楽の流れを耳で感じることが大切です。

ドラムソロは「モチーフの発展」で音楽になる
ドラムソロになると、つい自分の得意なフレーズを次々に叩きたくなります。しかし、それだけでは全体のつながりが見えにくくなることがあります。
今回のレッスンでは、一つの短いモチーフを出発点にして、繰り返す・少し変える・休符を入れるといった方法で、12小節のソロを組み立てています。
特に取り上げているのがコール&レスポンス(問いかけと答え)です。例えばスネアで問いかけ、バスドラムで応える。するとドラムだけの演奏にも、会話のような流れが生まれます。
動画では、モチーフの使い回しで終わらせず、セクションごとに変化をつけてメリハリを作る様子も実演しています。
4・8・12・32小節を「感じる」小節感覚
即興演奏で重要になるもう一つの力が小節感覚です。4小節や8小節が終わる位置を、いつまでも数字だけに頼らず、感覚的に捉えられることを目指します。
最初は声に出して小節を数え、4小節全体を一つの長いまとまりのように感じるところから始めます。そのまとまりを2回繰り返せば8小節、3回なら12小節というように、少しずつ長い構成へ広げていきます。

レッスンでは、12小節のブルースを感じるためにチャーリー・パーカーの「Now’s the Time」、32小節の構成を感じるために「枯葉(Autumn Leaves)」を使った実演も収録しています。頭の中でテーマのメロディーやコード進行を感じながら叩くことが、ソロの途中で現在地を見失わないための助けになります。
8分音符・3連符・16分音符と「休符」でソロを作る

音楽は、音が鳴っている部分と鳴っていない部分の両方で成り立っています。アドリブでも、手数を増やすことだけが表現ではありません。どこで叩き、どこで休むかによって、フレーズに呼吸が生まれます。

今回のレッスンでは、8小節のドラムソロを使い、8分音符と3連符ではAABA、16分音符ではABACという構成を取り上げます。似たフレーズを繰り返す部分と、変化させる部分を意識することで、短いソロにもまとまりを作れます。

まずは譜面どおりに叩いて音符と休符の位置を体に覚えさせ、慣れてきたらタムやシンバルを加えてアレンジします。動画では、この譜面から即興へつなげていく過程を実際の演奏で紹介しています。


こんなドラマーにおすすめのレッスンです
- 覚えたフレーズを、ジャズのセッションで自然に使えるようになりたい方
- ソリストの演奏を聴きながらコンピングを組み立てたい方
- ドラムソロにストーリーやメリハリをつけたい方
- 4小節・8小節・12小節・32小節の区切りを感覚的につかみたい方
- 休符やスペースを活かした音楽的なアドリブを目指したい方
特に、基礎練習を積み重ねてきたものの「それを実際の演奏でどう使うのか」と悩んでいる方に見ていただきたい内容です。
インプロビゼーション①をぜひご覧ください
インプロビゼーションは、思いつくままに音を出すだけのものではありません。相手の音を聴くこと、小節の流れを感じること、音符と休符を選ぶこと。その一つひとつを積み重ねることで、自分のアイデアを音楽として表現しやすくなります。
今回の「インプロビゼーション①」では、私自身の実演を交えながら、ジャズの伴奏からドラムソロまで、即興演奏を組み立てる基本的な考え方をお伝えしています。
フレーズを「叩ける」段階から、音楽の中で「使える」段階へ。ぜひレッスン動画をご覧ください。
川島広明ドラム教室|上級者向けオンラインレッスン
