こんにちは!
川島広明ドラム教室の川島です。
オンライン講座「ポリリズム⑥(4拍子上の1打から8連まで)」を公開しましたので、ブログ向けにまとめて解説していきます。
4拍子の上に乗せるポリリズムは、難易度が高いものの、理解できれば表現力を一気に広げる強力な武器になります。特に 4拍5連・4拍7連 は、多くのドラマーがつまずく重要ポイントです。
この記事では、
- 4拍5連の仕組みと練習方法
- 4拍7連をスムーズに叩くための手順
- 1打~8連までのチェンジアップ
- 連符一覧表の活用方法
- 実践的なドラムソロ例
- 学習のまとめと練習の方向性
を分かりやすく整理してお伝えします。
■ 4拍子上のポリリズムとは?
4拍子の上に違う分割(5連・7連など)を乗せることで、独特の揺らぎや浮遊感を作るリズム構造を「ポリリズム」と呼びます。
特に今回扱う
● 4拍5連(4拍を5等分)
● 4拍7連(4拍を7等分)
は、拍を均等に割る感覚が必要で、最初は難しく感じるかもしれません。
しかし、ポイントを押さえて順番に練習すれば、誰でも必ず叩けるようになります。
■ まずは「4拍5連」から理解しよう
● 作り方
- 1拍を5連で均等に割る
- その5連符を4つ並べ、4拍に収める
- 4つ割りの中の「アクセント位置」を取り出す
→ このアクセントだけを叩いたものが 4拍5連 になる
● 練習手順
- まずは 1拍5連を正確に叩く
- 次に「4打に1回アクセント」を入れる
- アクセント部分のみ叩き、ノンアクセントは空振り
- 慣れたら空振りなしでシングルストロークに置き換える
- 最後にテンポを徐々に上げていく
アクセント練習 → 空振り → シングル → テンポアップ
という流れが一番効率的です。
■ 次に「4拍7連」に挑戦しよう
構造は5連と同じで、
1拍を7連で割り、それを4つ並べる
と「4拍7連」になります。
● 練習の流れ
- まずは 1拍7連を確実に叩けること
- 7連符を4つ割りにしてアクセントをつける
- アクセントだけを取り出して叩く
- 慣れたらシングルストロークでつなげる
- さらにテンポアップして安定させる
特に7連符は均等に叩くことが難しいので、
「1拍ごとに覚える → 最終的に1拍目だけ感じる」
という2段階の意識が大切です。
■ 1打〜8連までのチェンジアップ
ポリリズムの理解には、
1打・2打・3連・4分・5連・6連・7連・8連
といった連符を「連続して変化させる練習=チェンジアップ」が非常に効果的です。
● 練習メニューの例
- シングルストロークのチェンジアップ
- ダブルストロークで7連を叩く
- パラディドルで6連を演奏
- アクセント移動の7連
- バスドラム移動を組み合わせた5連
このように 手順・アクセント・バスドラム を組み合わせることで、リズムの幅が一気に広がります。
■ 連符一覧表の活用方法
講座で紹介した「連符一覧表」は、
1拍・2拍・3拍・4拍を、それぞれ1打〜8連まで均等に分割した一覧
をまとめたものです。
この表を理解すると、
- あらゆる連符に即対応できる
- ポリリズムの構造が視覚的に理解できる
- 自分で複雑なフレーズを作れる
ようになり、リズムの自由度が大幅にアップします。
練習の前に必ず目を通しておくと効果的です。
■ 実践:ポリリズムを使ったドラムソロ
練習課題として、
スネアだけで行う基礎練習(課題1)
ドラムセット全体で叩くドラムソロ(課題2)
を行いました。
ドラムソロではAABA形式を用い、
途中でポリリズムを挿入することで「拍感をふわっと揺らす表現」を使っています。
ただし、ポリリズムの使いすぎは逆効果になることもあるため、
通常のフレーズの合間に少しだけ入れる
というバランスが大切です。
■ まとめ:ポリリズムは「構造理解 × 練習」で確実に身につく
今回扱った内容は、ポリリズムの中でもとても重要な部分です。
- 4拍5連・4拍7連は、1拍の分割から作る
- アクセント練習 → 空振り → シングル移行 → テンポアップ
- 1打〜8連を「自由に切り替えられる」ことが最大の強み
- ポリリズムはドラムソロやフレーズに自然に混ぜると効果抜群
分かりやすい8分音符や16分音符ではなく、
あえて5連・7連のような音符を取り入れることで、
あなたのドラムは一気に「個性的な表現」へと進化します。
ぜひ今回の内容を参考に、表現力豊かなリズム作りに役立ててください!
動画で見たほうがわかりやすいかと思うので、ぜひ「ポリリズム⑥(4拍子上の1打から8連まで)」をチェックしてみてください。
もっと詳しく知りたい方はまずは、ぜひ一度、当ドラム教室の無料体験レッスンを受けてみて、教室やレッスンの雰囲気を体験してみてください。遠方の方はオンラインレッスンもやっていますし、初心者から上級者までのオンライン講座もあります。

