ドラムが上達しない原因は練習過程かも|できる形をゆっくり作る練習法

レッスン

「練習しているのに、なかなか上達しない」

ドラムを始めたばかりの方から、このような悩みを聞くことがあります。

毎日スティックを持っている。
同じフレーズを何度も練習している。
メトロノームも使っている。
それなのに、8ビートが安定しない。
フィルインになると崩れてしまう。
テンポを上げると、急に手足がバラバラになってしまう。

このような状態になると、

「自分にはドラムが向いていないのかな」
「練習量が足りないのかな」
「もっと回数を増やさないとダメなのかな」

と感じてしまうかもしれません。

でも、ドラムが上達しない原因は、必ずしも練習量だけではありません。

むしろ初心者の方の場合、
練習している内容そのものよりも、練習の進め方、つまり練習過程がズレている
ということがよくあります。

ドラムは、ただ何度も叩けば自然に上達するというよりも、
「どの順番で練習するか」
「どの速さから始めるか」
「どの状態になったら次へ進むか」
がとても大切です。

できない形のまま繰り返すより、できる形をゆっくり作る。

この考え方に変えるだけで、ドラム初心者の練習の質はかなり良くなります。

練習しているのに上達しない原因は「練習過程」にあることがある

ドラム初心者の方が上達しにくくなる原因のひとつに、
練習の順番を飛ばしてしまう
ということがあります。

たとえば、まだゆっくりでも安定していないフレーズを、いきなり原曲テンポで練習してしまう。

手順があいまいなまま、何となく何十回も繰り返してしまう。

足のタイミングがズレているのに、そのまま曲に合わせて練習してしまう。

このような練習を続けていると、練習時間は増えているのに、なかなか安定しない状態になりやすいです。

もちろん、たくさん練習することは大切です。

ただし、
崩れた形をたくさん繰り返すこと
と、
安定した形を少しずつ積み上げること
は、まったく別の練習です。

ドラムの練習では、回数だけでなく、
「今、自分はどの状態で繰り返しているのか」
を見ることが大切です。

よくあるダメな例①:できない状態のまま繰り返している

ドラム初心者の練習でよくあるのが、
できない状態のまま、何度も繰り返してしまうこと
です。

たとえば、8ビートを練習しているとします。

右手のハイハットは何となく動いている。
左手のスネアも入っている。
右足のバスドラムも踏んでいる。

でも、よく聴いてみると、右手が少し速くなっていたり、スネアが遅れていたり、バスドラムのタイミングが毎回バラバラだったりします。

この状態で何度も繰り返すと、体はそのズレた動きを覚えてしまいます。

本人としては「たくさん練習している」つもりでも、実際には、
不安定な形を体に覚えさせている
状態になってしまうことがあります。

これはフィルインでも同じです。

たとえば、タム回しのフィルインを練習しているときに、手順が毎回変わっていたり、最後のクラッシュに入るタイミングが遅れていたりする。

そのまま繰り返しても、なかなか安定しません。

「何回もやれば、そのうちできるようになる」と思いがちですが、ドラムの場合は、ただ回数を増やすだけではうまくいかないことがあります。

大切なのは、
できない状態で回数を増やすことではなく、できる状態まで分解すること
です。

テンポを落とす。
手だけで確認する。
足だけで確認する。
1拍だけ練習する。
2拍だけ練習する。
フレーズの最後だけ取り出す。

このように、できる形まで小さくしてから練習することが大切です。

8ビートが安定しない方は、こちらのまとめ記事も参考にしてみてください。

よくあるダメな例②:速いテンポで練習している

もうひとつ多いのが、
速いテンポで練習しすぎていること
です。

これは本当に多いです。

好きな曲に合わせたい。
原曲テンポで叩けるようになりたい。
早く完成させたい。

その気持ちはとても自然です。

特に好きな曲を練習していると、どうしても最初から曲に合わせたくなります。

しかし、まだ体の動きが安定していない段階で速いテンポにしてしまうと、自分のミスに気づきにくくなります。

速いテンポでは、音が流れてしまいます。

手が少しズレても、足が少し遅れても、何となく通っているように感じてしまうことがあります。

でも、実際には、
・右手が走っている
・左手が遅れている
・バスドラムが突っ込んでいる
・フィルイン後にテンポが崩れている
・体に力が入っている
ということが起きている場合があります。

速いテンポで無理に練習すると、力みも出やすくなります。

力んで叩くと、音も硬くなりやすいですし、手足の動きも重くなります。

その結果、さらに叩きにくくなり、余計に崩れやすくなります。

つまり、速いテンポでの練習は、ある程度できるようになってから必要になるものであって、最初から行うものではありません。

ドラムのテンポ練習では、
速く叩くために、まず遅く練習する
という考え方がとても大切です。

改善方法:まずはゆっくりなテンポから始める

では、どうすればよいのでしょうか。

改善方法はとてもシンプルです。

まずは、ゆっくりなテンポから始めることです。

ここで大切なのは、ただ何となく遅くするのではなく、
自分が正確に叩けるテンポまで落とす
ということです。

たとえば、BPM100で崩れるなら、BPM80にします。

BPM80でも崩れるなら、BPM60にします。

BPM60でも難しいなら、メトロノームなしで、手順だけゆっくり確認しても大丈夫です。

初心者の方ほど、
「こんなに遅くて意味があるのかな?」
と感じることがあります。

でも、意味はかなりあります。

ゆっくりなテンポでは、自分の動きを確認できます。

右手は安定しているか。
左手は遅れていないか。
バスドラムは狙った場所に入っているか。
肩や腕に力が入りすぎていないか。
音のバランスは極端に崩れていないか。

こういったことは、速いテンポでは見えにくいです。

ゆっくり練習することで、初めて自分の動きが見えてきます。

ドラム初心者の練習では、
ゆっくり叩くことは、遠回りではなく近道
です。

特に8ビートやフィルインが安定しない場合は、まずテンポを落として、正しい動きを確認することから始めてみてください。

安定したら少しずつテンポを上げる

ゆっくりなテンポで安定してきたら、次に少しずつテンポを上げていきます。

ここで大切なのは、
いきなり速くしないこと
です。

たとえば、BPM60で安定したら、次はBPM65。

BPM65で安定したら、BPM70。

慣れてきたら5ずつ、または10ずつ上げてもよいですが、最初は細かく上げる方が安全です。

大事なのは、テンポを上げたときに、
「さっきと同じ感覚で叩けているか」
を確認することです。

BPM60では力まず叩けていたのに、BPM80になった途端に肩に力が入る。

BPM70ではバスドラムが安定していたのに、BPM90になると足が突っ込む。

BPM80ではフィルイン後に戻れていたのに、BPM100になると次の1拍目がズレる。

こうなった場合は、まだそのテンポで安定していないということです。

そのときは、無理に続けるのではなく、一度テンポを戻します。

これは後退ではありません。

むしろ、上達に必要な確認です。

ドラムの練習では、崩れたテンポで粘るよりも、
安定するテンポに戻って、もう一度整えること
が大切です。

テンポを上げることだけが練習ではありません。

安定しているかを確認しながら進むことが、練習の質を高めてくれます。

大事なのは、段階を飛ばさず積み上げること

ドラムの練習でとても大切なのは、
段階を飛ばさずに積み上げること
です。

いきなり完成形を目指すと、どうしても崩れやすくなります。

特に初心者の方は、次のような順番で練習すると安定しやすくなります。

1. まずはゆっくり正確に叩く

最初はテンポよりも、形を作ることを優先します。

手順は合っているか。
足のタイミングは合っているか。
体に余計な力が入っていないか。

この段階では、速さは必要ありません。

むしろ、ゆっくりで大丈夫です。

2. メトロノームに合わせる

ある程度形が見えてきたら、メトロノームに合わせます。

ただし、ここでも速いテンポから始める必要はありません。

まずは、ゆっくりしたテンポで、クリックに対して音をそろえる練習をします。

メトロノームを使うと、ズレている場所がわかりやすくなります。

ただ、メトロノームに合わせようとして体が固まってしまう場合は、テンポが速すぎるか、フレーズがまだ難しすぎる可能性があります。

その場合は、さらにテンポを落としたり、フレーズを短くしたりしてみてください。

メトロノーム練習については、別記事で詳しく解説します。

3. 少しずつテンポを上げる

ゆっくりしたテンポで安定したら、少しずつテンポを上げます。

このときも、ただ速くするのではなく、
「音が雑になっていないか」
「体が力んでいないか」
「リズムが前のめりになっていないか」
を確認しながら進めます。

テンポを上げるほど、細かいズレは出やすくなります。

だからこそ、焦らず進めることが大切です。

4. 最後に曲に合わせる

曲に合わせるのは、とても楽しい練習です。

ただし、最初から曲に合わせると、曲のテンポに引っ張られて崩れやすくなります。

まずはフレーズ単体で安定させる。
次にメトロノームで安定させる。
そのあとで曲に合わせる。

この順番にすると、曲に合わせたときも崩れにくくなります。

好きな曲で練習すること自体は、とても良いことです。

ただ、曲に合わせる前の準備を丁寧にしておくことで、より気持ちよく叩けるようになります。

フィルインが安定しない場合も、練習過程を見直す

8ビートはある程度叩けるのに、フィルインになると急に崩れる。

これも初心者の方によくある悩みです。

フィルインは、手順が変わったり、叩く場所が移動したり、次の小節に戻るタイミングを考えたりするため、8ビートよりも難しく感じやすいです。

このときも、いきなり通して練習するのではなく、練習過程を分けることが大切です。

たとえば、1小節のフィルインが難しい場合は、まず前半2拍だけ練習します。

前半が安定したら、後半2拍だけ練習します。

次に、最後の音から次の1拍目に戻る練習をします。

フィルインで一番大切なのは、派手に叩くことではなく、
次のリズムにきちんと戻ること
です。

最後のクラッシュシンバルを叩いたあと、次の8ビートに戻れなければ、曲全体が不安定に聞こえてしまいます。

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「できない形を繰り返す」より「できる形をゆっくり作る」

ドラムが上達しないと感じたとき、まず考えたいのは、
「自分は今、できない形を繰り返していないか」
ということです。

できない形を繰り返すと、体はその動きを覚えてしまいます。

手足がズレたまま。
力んだまま。
テンポが不安定なまま。
フィルイン後に戻れないまま。

この状態で回数だけ増やしても、なかなか安定しません。

それよりも、
できる形をゆっくり作る
ことが大切です。

テンポを落とす。
フレーズを短くする。
手だけで確認する。
足だけで確認する。
1拍ずつ確認する。
安定したら少しずつつなげる。

このように練習すると、最初は地味に感じるかもしれません。

でも、ドラムの上達には、この地味な積み上げがとても大切です。

ゆっくりでも正しい形で叩けるようになると、テンポを上げたときにも崩れにくくなります。

逆に、ゆっくりで安定していないものを速く叩こうとしても、なかなかうまくいきません。

ドラム初心者の練習では、
速く叩くことよりも、まず安定して叩ける形を作ること
を大切にしてみてください。

練習しているのに上達しないときのチェックポイント

練習しているのに上達しないと感じたときは、次のポイントを確認してみてください。

テンポが速すぎないか

今のテンポで本当に安定して叩けているかを確認してみましょう。

少しでも力んだり、手足がズレたりする場合は、テンポを落として大丈夫です。

フレーズが長すぎないか

最初から1小節、2小節を通して練習しようとすると、どこで崩れているのかわかりにくくなります。

難しい部分だけを取り出して練習することも大切です。

手順があいまいになっていないか

特にフィルインでは、手順が毎回変わっていると安定しにくくなります。

右手から始めるのか、左手から始めるのか。
どの太鼓をどの手で叩くのか。

まずは手順を決めて、ゆっくり確認しましょう。

足のタイミングがズレていないか

初心者の方は、手に意識が向きやすいですが、バスドラムのタイミングもとても大切です。

右足が少しズレるだけで、リズム全体が不安定に聞こえることがあります。

曲に合わせる前の準備ができているか

曲に合わせる練習は楽しいですが、曲のテンポが速い場合は、先にゆっくり練習しておくことが大切です。

原曲に合わせる前に、メトロノームで安定させておくと、曲に入ったときも崩れにくくなります。

まとめ:練習量よりも、練習過程を見直してみよう

ドラムが上達しないと感じたとき、すぐに
「もっと練習しないと」
と思う方は多いです。

もちろん、練習量は大切です。

ただし、それ以上に大切なのが、
どのような過程で練習しているか
です。

できない状態のまま繰り返していないか。
速いテンポで無理に練習していないか。
ゆっくり正確に叩ける状態を作っているか。
安定してから少しずつテンポを上げているか。
曲に合わせる前に、必要な準備ができているか。

こうした部分を見直すだけで、練習の質はかなり変わります。

ドラムの上達に大切なのは、段階を飛ばさずに積み上げることです。

できない形を何度も繰り返すより、できる形をゆっくり作る。

この順番に変えるだけで、8ビートやフィルインも安定しやすくなります。

焦らなくて大丈夫です。

ゆっくりでも、正しい形で積み上げていけば、少しずつ体に入っていきます。

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「練習しているのに上達しない」
「8ビートが安定しない」
「フィルインになると崩れてしまう」
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このようなお悩みがある方も、今の状態を確認しながら、無理のない順番で練習していきます。

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