メトロノームと合わない原因|テンポキープできない本当の理由と改善練習

お悩み解決

メトロノームと合わない原因|テンポキープできない本当の理由と改善練習

「メトロノームと合わない」
「気づいたらテンポが速くなっている」
「クリックに追いかけられている気がする」

ドラム初心者の方から、このような相談を受けることは非常に多いです。

一生懸命練習しているのにテンポが安定しないと、

「自分はリズム感がないのではないか」

と不安になってしまう方も少なくありません。

しかし私は、初心者の方には必ずこうお伝えしています。

それは才能の問題ではありません。構造の問題です。

メトロノームと合わない原因の多くは、

・練習方法
・テンポ設定
・音符の理解

にあります。

つまり、練習の順番と構造を理解すれば、テンポキープは必ず改善できます。

この記事では、

・メトロノームと合わない本当の理由
・初心者がやりがちな間違った練習
・テンポキープを安定させる具体的なクリック練習

を、現役ドラマーとしての実体験をもとに丁寧に解説していきます。


メトロノームと合わない人に多い原因

メトロノームと合わない原因は、主に次の4つです。

① 細かい音符で練習していない

初心者の方の多くは、メトロノームを4分音符に設定して練習します。

しかし実際のドラム演奏では、

・8分音符
・16分音符
・3連符

といった細かい音符でリズムが構成されています。

この細かい単位を体が理解していない状態で4分音符だけに合わせようとすると、4分とは合うようになってくるのですが、4分以外の音符がクリックと合わなくなります。

まずはリズムの最小単位にメトロノームを合わせることが重要です。


② テンポ設定が速すぎる

多くの人が最初から

BPM100
BPM120

などのテンポで練習しています。

しかしテンポキープを作る練習では、これは速すぎます。

テンポが速いと、

クリックとクリックの間隔が狭くなる

ため、

・ズレているのか
・合っているのか

が分からなくなります。

テンポキープを作る練習では、

とにかく遅いテンポ(BPM40くらい)

が重要です。


③ メトロノームを追いかけている

クリック練習が苦手な人の多くは、

メトロノームを追いかけています。

つまり

クリックを聴いてから → 叩く

という順番です。

しかし正しい状態は

叩いたら → クリックが鳴った

です。

自分の中にテンポがあり、その結果としてクリックと合う状態を目指します。


④ 分解練習不足

いきなり両手両足で演奏していませんか?

ドラムは

右手
左手
右足
左足

という4つのリズムが重なっています。

そのため

・右手だけ
・足だけ

などの分解練習が必要になります。


まずは細かい音符にメトロノームを合わせる

クリック練習で重要なのは、

最小単位の音符にメトロノームを合わせること

です。

例えば次のように設定します。

ビート練習

8分音符クリック


1 と 2 と 3 と 4 と


16ビート練習

16分音符クリック


1 e & a 2 e & a 3 e & a 4 e & a


3連系ビート

3連符クリック


1 trip let


このように

演奏しているリズムの最小単位

にメトロノームを合わせると、ズレが分かりやすくなります。


テンポは必ず遅く設定する

クリック練習では、テンポをかなり遅く設定します。

おすすめの順番は次の通りです。

BPM60

BPM75

BPM90

BPM110

ここで重要な考え方があります。

BPM110は結果であってスタートではない

ということです。

最初から速いテンポで練習すると、テンポキープの感覚が身につきません。

私は昔、

BPM30で2時間練習

したことがあります。

するとBPM45がものすごく速く感じました。

この状態になると、テンポが走ることはほぼなくなります。


慣れてきたらクリックを減らす

テンポが安定してきたら、次はクリックを減らしていきます。

ステップ

① 16分音符クリック
② 8分音符クリック
③ 4分音符クリック
④ 2分音符クリック
⑤ 全音符クリック

最終的には

1小節の1拍目だけ

クリックが鳴る状態になります。

それでもテンポが維持できれば、タイムキープはかなり安定しています。


裏拍クリック練習

次は裏拍クリックです。

1 2 3 4

この「と」の部分にクリックを感じます。

つまり

裏拍でテンポを感じる練習です。

裏拍が整うと

テンポが安定します。

多くのプロドラマーは、裏拍の感覚をとても大事にしています。


高度なクリック練習

さらに上級のクリック練習として、

16分音符の

2個目
4個目

にクリックを感じる方法があります。

1 e & a

e
a

にクリックを感じます。

これはかなり高度ですが、

タイムキープ力を劇的に上げる練習

になります。


メトロノーム練習が上達を加速させる理由

多くの人はメトロノームを

「正解を教えてくれる機械」

だと思っています。

しかし本当は違います。

メトロノームは

ズレを教えてくれる鏡

です。

ズレが分かれば、

修正できます。

ズレが分からなければ、

一生直りません。

クリック練習は、

自分のタイム感覚を育てるトレーニングなのです。


リズムを安定させるために重要なこと

リズムを安定させるために大切なことは

・焦らない
・ゆっくり練習
・分解練習
・構造理解

です。

基礎は遠回りに見えるかもしれません。

しかし

基礎ほど最短ルート

なのです。


リズムの構造を理解する

ドラムの基本リズムは、大きく3つあります。

8ビートはドラムの基礎です。拍を2分割するリズムで、ロックやポップスの多くの曲で使われています。テンポキープが苦手な人の多くは、この8ビートが安定していません。まずはここを確実に安定させることが重要です。8ビートが安定すると、ドラム全体のリズムが整ってきます。

16ビートは拍を4分割するリズムです。ハイハットが細かくなるため、右手のコントロールと脱力が重要になります。16分音符が崩れる人は、テンポ設定が速すぎるケースが非常に多いです。まずはゆっくりしたテンポで、均等な16分音符を作ることが大切です。

3連系ビートは拍を3分割するリズムです。シャッフルやロッカバラードなどで使われます。跳ねるリズムは、日本人には少し難しいと感じる人も多いですが、3連符の構造を理解すれば必ず安定します。8ビート、16ビートの基礎ができてから練習すると習得が早くなります。


ドラムが安定しない人へ

ドラムが安定しないと感じている人の多くは、「練習不足」ではなく「構造不足」です。リズムの分割構造や練習の順番を理解することで、上達のスピードは大きく変わります。もし今、テンポキープやリズムで悩んでいるなら、ぜひこちらの記事も参考にしてみてください。


最後に

もし今、

・メトロノームと合わない
・リズムが走ってしまう
・テンポキープができない

と悩んでいるなら、まずは「構造」を整えることがとても重要です。

実は多くの初心者の方は、

8ビート

16ビート

3連系ビート

という順番を知らないまま練習していることが多いです。

その結果、

・リズムが安定しない
・テンポが走る
・メトロノームが苦手

という状態になってしまいます。

そこで私は、初心者が基礎から順番に上達できるように
初心者8週間プログラムを作りました。

8週間で

・8ビートの構造理解
・テンポ100キープ
・8ビートの基本ビート

を体系的に身につけていく内容になっています。

興味のある方は、こちらも参考にしてみてください。

初心者8週間プログラム|地元の小学生から社会人まで通う船橋市のドラム教室
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