電子ドラムでは普通に叩けるのに、レッスンやスタジオで生ドラムを叩いた瞬間に、急にリズムが崩れてしまう。
このような悩みは、ドラム初心者の方によくあります。
家ではできていたはずの8ビートが、生ドラムになると手足がバラバラになったり、フィルインのあとに戻れなくなったり、音が大きくてびっくりしてしまったり。
「電子ドラムではできるのに、どうして生ドラムだとできないんだろう?」と不安になる方もいるかもしれません。
でも、これは決して珍しいことではありません。
電子ドラムと生ドラムは、見た目は似ていても、叩いたときの感覚、跳ね返り、音の大きさ、打面の硬さなどがかなり違います。
その違いにまだ体が慣れていないだけなので、正しい順番で練習していけば少しずつ安定していきます。
今回は、電子ドラムではできるのに生ドラムだとできない原因と、初心者の方が生ドラムに慣れていくための練習方法を、やさしく解説していきます。
電子ドラムについて詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
電子ドラムではできるのに生ドラムだとできないのは珍しくありません
まず最初にお伝えしたいのは、電子ドラムではできるのに生ドラムだと崩れるのは、初心者の方にとってかなり自然なことだということです。
家の電子ドラムでは安定して叩けていたのに、レッスンで生ドラムに座った瞬間に、急にいつもの感覚がなくなる。
これは、練習不足というよりも「環境の違い」に体がまだ慣れていないことが大きな原因です。
電子ドラムは、パッドの反応が比較的一定です。
叩く場所が少しズレても音が鳴りやすく、音量もヘッドホンやスピーカーで調整できます。
一方、生ドラムは、スネア、タム、シンバル、バスドラムなど、それぞれ打面の感覚が違います。
跳ね返りも違いますし、音の大きさも自分の体に直接返ってきます。
つまり、電子ドラムでできたフレーズをそのまま生ドラムに持っていくと、思ったより感覚が違って戸惑うことがあるのです。
ドラムセットの基本について知りたい方は、こちらの記事も参考になります。
原因1:電子ドラムの反応だけを基準にしている
電子ドラムではできるのに生ドラムだとできない原因のひとつ目は、電子ドラムの反応だけを基準にして練習していることです。
電子ドラムは、とても便利な楽器です。
自宅で音量を抑えて練習できますし、ヘッドホンを使えば周りを気にせず練習しやすいです。
初心者の方にとって、練習環境を作りやすいという意味ではとても大きなメリットがあります。
ただし、電子ドラムはパッドを叩いたときの反応が、生ドラムとは少し違います。
たとえば、電子ドラムのスネアパッドは、叩く場所や力加減が多少違っても、ある程度きれいに音が鳴ってくれます。
しかし、生ドラムのスネアは、叩く場所やスティックの当たり方によって音が大きく変わります。
真ん中を叩いたとき、少し端を叩いたとき、リムに近い場所を叩いたときでは、音の太さや響きが変わります。
電子ドラムでは気にならなかった小さなズレが、生ドラムでは音や感触の違いとして出やすいのです。
そのため、電子ドラムの感覚だけで「できている」と思っていると、生ドラムに座ったときに急に叩きにくく感じることがあります。
電子ドラムそのものの特徴については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
原因2:生ドラムの跳ね返りや打面の違いに慣れていない
ふたつ目の原因は、生ドラムの跳ね返りや打面の違いに慣れていないことです。
ドラムセットは、すべて同じ感覚で叩けるわけではありません。
スネア、タム、フロアタム、シンバル、ハイハット、バスドラム。
それぞれ叩いたときの反応が違います。
たとえば、スネアは比較的跳ね返りがありますが、タムはスネアよりも少し沈むように感じることがあります。
フロアタムはさらに低く深い音がするので、スティックの跳ね返りも変わって感じることがあります。
シンバルは面ではなく金属を叩くので、スティックの当たり方や角度によって感覚が大きく変わります。
電子ドラムでは、これらの違いがある程度整理されていて、パッドの感触が近いことも多いです。
でも、生ドラムはひとつひとつの楽器が違う反応をします。
そのため、電子ドラムと同じ力加減、同じフォーム、同じ感覚で叩こうとすると、思ったようにスティックが返ってこなかったり、次の音に間に合わなかったりします。
これは、技術がないというよりも、まだ生ドラムの打面に体が慣れていない状態です。
最初は戸惑って当然です。
むしろ、生ドラムのいろいろな打面の違いを知っていくことが、ドラムの上達にはとても大切です。
原因3:音量や音の大きさにびっくりして力んでしまう
三つ目の原因は、生ドラムの音量にびっくりして、体に力が入ってしまうことです。
電子ドラムの場合、ヘッドホンで音量を調整できます。
自分が叩いた音も、ある程度コントロールされた状態で耳に入ってきます。
しかし、生ドラムは違います。
スネアを一発叩いただけでも、かなり大きな音が出ます。
シンバルを叩くと、思った以上に響きます。
バスドラムも、体に振動が返ってくるような感覚があります。
この音量に慣れていないと、初心者の方は無意識に体がびっくりしてしまいます。
その結果、肩や腕に力が入り、スティックを強く握りすぎてしまうことがあります。
力が入ると、スティックの動きが固くなります。
すると、リズムが重くなったり、手足の動きが遅れたり、フィルインのあとに元のリズムへ戻りにくくなったりします。
つまり、生ドラムで崩れる原因は、音の大きさに対する緊張も関係しているのです。
ドラムは大きな音が出る楽器ですが、大きな音を無理に力で出す必要はありません。
むしろ、余計な力を抜いて、自然にスティックや足を動かすことが大切です。
脱力についてはこちらの記事も参考にしてみてください。
改善方法1:スネア・タム・シンバルの打面の違いを確認する
では、どうすれば生ドラムでも安定して叩けるようになるのでしょうか。
まず大切なのは、スネア・タム・シンバルの打面の違いを確認することです。
いきなり曲を叩こうとするのではなく、まずはそれぞれの楽器をゆっくり叩いてみましょう。
たとえば、スネアを右手で4回叩く。
次にタムを4回叩く。
次にフロアタムを4回叩く。
そしてシンバルを4回叩く。
このように、ひとつひとつの打面を確認していきます。
このとき大事なのは、「音を出す」だけではなく、「跳ね返りを感じる」ことです。
スティックがどのくらい返ってくるのか。
どのくらいの力で叩くと自然に音が出るのか。
叩いたあとに腕や手首が固まっていないか。
こうしたことを確認しながら叩いていくと、生ドラムの感覚に少しずつ慣れていきます。
初心者の方は、ついフレーズや曲を早く叩きたくなります。
でも、生ドラムに慣れる段階では、まず打面の違いを知ることがとても大切です。
この確認をしておくと、フィルインでタムを回るときや、シンバルに移動するときも、体がびっくりしにくくなります。
改善方法2:同じフレーズを電子ドラムと生ドラムで比べる
次におすすめなのは、同じフレーズを電子ドラムと生ドラムの両方で叩き比べることです。
たとえば、家の電子ドラムで8ビートを練習している場合、レッスンやスタジオでは同じ8ビートを生ドラムで叩いてみます。
このとき、できるだけ同じテンポで叩いてみましょう。
すると、電子ドラムでは気にならなかった部分が、生ドラムでは少し難しく感じることがあります。
ハイハットの音が大きくなりすぎる。
スネアの音が思ったより強く出る。
バスドラムの踏み方が変わって感じる。
タムに移動するとスティックが戻ってきにくい。
このような違いに気づくことが、とても大切です。
「できない」と落ち込むのではなく、「電子ドラムと生ドラムでは、ここが違うんだな」と確認していくイメージです。
同じフレーズでも、環境が変わると感覚はかなり変わります。
でも、その違いに慣れてくると、どちらの環境でも安定して叩けるようになっていきます。
ドラム練習の進め方については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
改善方法3:定期的に生ドラムで練習する
電子ドラムでの練習はとても大切です。
ただ、生ドラムでも叩けるようになりたい場合は、定期的に生ドラムで練習する時間を作ることも大切です。
毎日生ドラムを叩けなくても大丈夫です。
自宅では電子ドラムで基礎練習をして、月に数回レッスンやスタジオで生ドラムを叩く。
このような形でも、かなり感覚は変わっていきます。
大事なのは、電子ドラムだけで完結させないことです。
電子ドラムで覚えたリズムやフレーズを、生ドラムで確認する時間を作る。
これだけでも、上達の仕方が変わってきます。
生ドラムで練習すると、音のバランス、手足の力加減、スティックの当たり方、シンバルの鳴らし方など、電子ドラムでは気づきにくい部分が見えてきます。
最初は叩きにくく感じるかもしれません。
でも、何度か経験していくうちに、「このくらいの力で叩けばいいんだな」「タムは少し感覚が違うんだな」「シンバルは強く叩きすぎなくても鳴るんだな」と、体でわかるようになります。
安定しない原因をまとめて知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
家で電子ドラム、レッスンで生ドラムという練習の考え方
初心者の方におすすめなのは、家では電子ドラムで練習し、レッスンやスタジオでは生ドラムで確認するという考え方です。
電子ドラムは、毎日の練習にとても向いています。
音量を抑えやすく、家でも反復練習がしやすいからです。
8ビート、バスドラムのパターン、フィルイン、メトロノーム練習などを、自宅でコツコツ練習するにはとても便利です。
一方で、生ドラムは「実際の楽器の感覚」を覚えるために必要です。
音の大きさ、打面の違い、跳ね返り、体に返ってくる振動などは、生ドラムを叩くことでしかわからない部分もあります。
ですので、電子ドラムが悪いわけではありません。
むしろ、電子ドラムは初心者にとってとても心強い練習道具です。
ただし、生ドラムとは違う部分があるので、その違いを知ったうえで使うことが大切です。
家で電子ドラムを使って練習している方は、
「電子ドラムで覚える」
「生ドラムで確認する」
「違いに気づく」
「また電子ドラムで練習する」
「もう一度、生ドラムで確認する」
この流れを作ると、とても上達しやすくなります。
初心者の方が最初にどのような練習をするとよいかは、こちらの記事でも解説しています。
生ドラムで崩れるときは、テンポを落として確認する
生ドラムで崩れてしまうときに、もうひとつ大切なのがテンポを落とすことです。
電子ドラムではできていたテンポでも、生ドラムでは同じテンポが速く感じることがあります。
これは、打面の違いや音の大きさにまだ慣れていないためです。
そういうときは、無理に同じテンポで叩こうとしなくて大丈夫です。
まずは少し遅くして、手足の動きや音の出方を確認しましょう。
たとえば、家の電子ドラムでテンポ100で叩けていたとしても、生ドラムではテンポ70や80くらいから始めてみます。
そこで安定してきたら、少しずつテンポを上げていきます。
「電子ドラムではできたのに」と焦る必要はありません。
生ドラムには生ドラムの慣れ方があります。
ゆっくり確認していくことで、少しずつ感覚がつながっていきます。
正しい練習の順番については、こちらの記事も参考になります。
まとめ:電子ドラムと生ドラムの違いに慣れれば安定してきます
電子ドラムではできるのに、生ドラムだと崩れてしまう。
これは初心者の方にとって、決して珍しいことではありません。
電子ドラムと生ドラムでは、叩いたときの感覚が違います。
パッドの反応、スネアやタムの跳ね返り、シンバルの感触、音の大きさ、体に返ってくる振動。
こうした違いにまだ慣れていないと、家ではできていたフレーズでも、生ドラムではうまくいかないことがあります。
大切なのは、「自分には才能がない」と思わないことです。
できない原因は、環境の違いに体が慣れていないだけかもしれません。
まずはスネアやタム、シンバルの打面の違いを確認する。
同じフレーズを電子ドラムと生ドラムで比べる。
定期的に生ドラムでも練習する。
そして、焦らずゆっくりテンポを落として確認する。
この流れで練習していくと、生ドラムでも少しずつ安定して叩けるようになっていきます。
電子ドラムはとても便利な練習道具です。
ただし、生ドラムとは感覚が違う部分があります。
その違いを知ったうえで練習していくと、電子ドラムでの練習も、生ドラムでの演奏も、どちらも上達につながっていきます。
川島広明ドラム教室では、生ドラムの感覚もゆっくり確認できます
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「家では電子ドラムで練習しているけれど、生ドラムになると崩れてしまう」
「レッスンで生ドラムを叩くと、音の大きさにびっくりしてしまう」
「電子ドラムと生ドラムの違いを、実際に確認しながら練習したい」
このような方も、安心してご相談ください。
レッスンでは、スネアやタムの跳ね返り、シンバルの叩き方、バスドラムの踏み方などを、初心者の方にもわかりやすく確認していきます。
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無理な勧誘はしていませんので、まずは「生ドラムだとどんな感じなのか試してみたい」という気持ちで大丈夫です。
電子ドラムで練習している方も、生ドラムとの違いを一緒に確認しながら、少しずつ安定した演奏を目指していきましょう。
無料体験レッスンについては、こちらの記事も参考にしてみてください。
ドラムは、楽譜や動画を見ているだけでは分かりにくい部分がたくさんあります。
たとえば、どんな音を出せばいいのか、どのくらいの力加減で叩けばいいのか、曲に合わせるときに何を意識すればいいのかなど、実際に叩きながら覚えていくことが大切です。
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