自宅でドラムを思い切り叩く!究極の防音室設計ガイド

ドラムを習おう

自宅でドラムを演奏する夢、しかし近隣の目が気になりますよね?ドラム練習用の防音室の設置についての悩みや疑問を抱えているあなたに、この記事はピッタリです。

初心者から上級者まで、誰でも簡単に理解できる内容で、ドラム防音室の基礎知識から設計、実際の設置方法、さらにはコスト管理までを網羅しています。

この記事を読むことで、あなたの防音室作りに対する疑問が解消されるだけでなく、具体的なステップや費用の目安も明確になります。

ドラム防音室の計画を今すぐ始めたい方へ、最適なガイドとなるでしょう。

自宅でのドラム演奏と防音の必要性

近隣トラブルを避けるドラム練習のために

ドラム練習で近隣とのトラブルを避けるには、防音対策が不可欠です。

音の響きを抑える防音室は、家族や隣人を気にすることなく、思いっきりドラムを楽しむ秘訣。適切な防音材の選択や、部屋の構造に合わせた設計が鍵を握ります。

さらに、防音室を設けることで、昼夜問わず演奏可能になります。この記事では、そんな防音室の基礎から応用までを解説します。

自宅でのドラム練習を、より豊かでストレスフリーなものに変えましょう。

防音室とは?基本の用語解説

防音室は、外部への音漏れを防ぎ、内部の音響を管理する特別な部屋です。この概念を理解するために、遮音・防振・吸音という三つの重要な用語を押さえましょう。

遮音とは、音が外部に漏れることを防ぐことで、防振は振動を減少させることです。一方、吸音は部屋内の音の反響を減らすことです。

これらの要素を組み合わせることで、ドラム演奏時の騒音問題を解決し、演奏者にとっても、近隣住民にとっても快適な環境を実現できます。

この基本知識を持つことで、あなたの防音室作りの第一歩となります。

防音室の基礎知識

遮音・防振・吸音の違いとは?

遮音、防振、吸音―これらは、快適な防音室を作り出すために欠かせない三つの概念です。

遮音・防振・吸音の違い
  • 遮音:音の外部への漏れを防ぐことに特化し、家の外に音が出ないようにします。
  • 防振:ドラム演奏などから生じる振動が建物構造に伝わるのを減少させる技術です。
  • 吸音:室内の音響環境を整え、エコーや不要な反響を抑える役割を担います。

これらの違いを理解し適切に組み合わせることで、どんな演奏も自由自在に楽しむことができる理想の空間を実現できます。防音室計画の初歩として、これらの基本を把握しましょう。

遮音について

遮音とは、外部からの音を遮断することを指します。ドラムの防音室を作る場合、遮音の考え方は重要です。以下に、ドラムの防音室を作る際に遮音を考慮するポイントを挙げてみます:

遮音の方法
  • 壁や天井の遮音: 防音室の壁は、外部からの音が侵入しにくいように設計される必要があります。厚みのある壁を作り、その内側に音を吸収する材料を使用することで、外部からの音を遮断することができます。
  • 窓やドアの遮音: 防音室に設置される窓やドアも、二重窓や遮音窓を使用し、密閉性を高めることで、窓からの音漏れを防ぐことができます。また、重厚な遮音ドアを設置することも効果的です。ドラムの防音室の場合、遮音性を高めるために、窓は設置しない方がよいです。
  • その他の遮音対策: 遮音室内には、外部からの音を遮断するためのその他の対策も考えられます。たとえば、遮音用のカーテンや隙間からの音漏れを防ぐためのシーリングなどが挙げられます。

これらの遮音対策を組み合わせることで、ドラムの防音室を作ることができます。外部からの騒音を最小限に抑え、ドラムの演奏を快適に行うことができる環境を構築することが目指されます。

防振について

防振とは、振動を抑制することを指します。ドラムの防音室を作る場合、防振の考え方は重要です。以下に、ドラムの防音室を作る際に防振を考慮するポイントを挙げてみます:

防振の方法
  • 床の防振: ドラムセットが置かれる床は、振動を吸収しやすい素材や構造にする必要があります。たとえば、ゴムマットや特殊な防振パッドを敷くことで、ドラムセットからの振動を床に伝わりにくくすることができます。
  • ドラムセットの防振: ドラムセット自体も振動を吸収するように設計された部品やアクセサリーを使用することが重要です。例えば、防振マウントやシリコン製のドラムパッドを使用することで、ドラムの振動を軽減することができます。
  • ミュート: ミュート材や毛布を使ってドラムを直接ミュートすることで、振動の影響を最小限に抑えることができます。

これらのポイントを考慮しながら、ドラムの防音室を作ることで、外部からの騒音や振動を効果的に防ぎ、快適な練習環境を確保することができます。

吸音について

吸音とは、音を吸収することを指します。吸音していないと音が壁に反射して、常にリバーブがかかっているような部屋になってしまいます。吸音を考慮することで、部屋内の音の反響や響きを抑え、より快適な練習環境を実現することができます。

吸音の方法
  • 壁や天井の吸音材の設置: 防音室の壁面や天井には、音を吸収する吸音材を設置します。例えば、特殊な吸音パネルや吸音フレーム、吸音布などを使用して、音の反射を抑え、部屋内の音の響きを減少させることができます。
  • 床面の吸音対策: 防音室の床面にも、音を吸収する素材を使用することで、部屋内の音の反響を抑えることができます。カーペットやラグ、吸音マットなどを敷くことで、足元からの音の反響を軽減することができます。
  • 吸音パネルの配置: 防音室内に吸音パネルを適切に配置することで、部屋全体で均一な吸音効果を得ることができます。特に、ドラムセットの周囲や壁面の反射が強い部分に吸音パネルを配置することで、演奏中の音の響きを最小限に抑えることができます。

また、音が部屋中で反射している状態をライブといい、反射していない状態をデッドと呼びます。吸音材を用いて、このライブ感とデッド感のバランスを自分の好みの状態にしていくことが重要です。

これらの吸音対策を組み合わせることで、ドラムの防音室をより効果的に作ることができます。演奏中の音の響きを抑え、外部からの騒音を最小限に抑えた快適な練習環境を実現することが目指されます。

防音室設置のメリット

防音室設置のメリットは多岐にわたります。まず、最大の利点は、周囲に迷惑をかけることなく、好きな時間にドラム演奏が可能になることです。夜遅くでも、早朝でも、演奏の自由が手に入ります。

次に、防音室は演奏者自身の集中力を高め、練習の質を向上させます。外部の騒音を遮断することで、純粋に音楽に没頭できる環境が生まれるのです。

さらに、防音室は家族や共同生活者との関係を守る役割も果たします。音楽演奏によるストレスや緊張を減らし、家庭内の平和を保ちます。

防音室のメリット
  • 自分の好きな時間にドラムの練習ができる
  • 外部の音が入ってこないので、集中力が高まり、練習の質が上がる
  • 練習の音が外部に聴こえないので家族に迷惑をかけない

このように、防音室設置は演奏者だけでなく、周囲の人々にもポジティブな影響を与えるのです。

防音室の設計と設置

マンションの一室での防音室

自宅でドラムや他の楽器を演奏したいけれど、スペースが限られている。

そんな悩みを持つあなたに、マンションの一室を活用した防音室の設置方法をご紹介します。マンションの一室を使う場合は、特に床や壁の防音対策が重要です。

ドラムセットは電子ドラムまたは練習パッドを使います。そして、壁や天井には吸音材、または吸音パネルを張り巡らせます。これにより隣の部屋や隣人への音漏れを防ぎます。また、防振対策としてはピアリビングの防振ステージがおすすめです。

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防音専門ピアリビング公式ホームページです。防音相談をお電話やメール、LINE、ショールームなどで承っております。生活音・足音・楽器演奏など、様々なシーンに合わせた自分で出来る簡単な防音対策や防音商品をご紹介しています。専門業者だから施工アド...

これらの方法を取り入れることで、限られたスペースでも、音楽に没頭できるプライベートな空間を確保することが可能です。今回のアイデアを活用し、自宅で思う存分音楽を楽しみましょう。

多機能防音室の設計:ドラム以外の楽器も考慮に入れて

ドラム練習用の防音室を設計する際、ドラムだけでなく他の楽器にも対応できる多機能性を考えましょう。

ギターやキーボードなど、異なる楽器が発する音域や音量に対応できる設計が重要です。これにより、一つの防音室で多彩な音楽活動が可能となり、創造性の幅が広がります。

また最も防音が難しいのがベースです。音域の低いベースの音は建物自体の振動が発生しやすいです。防振対策は徹底的にやる必要があります。ドラムのバスドラム以上に振動が発生しやすいです。

楽器の音量レベルについて
  1. エレキベース:120dB
  2. ドラム:110dB
  3. ピアノ:107dB
  4. エレキギター:90dB

ドラムの音量は110dBです。通常40dBくらいまで落とすことができれば、とても静かなので苦情はきません。つまり防音室の役目は【-70dB】が目標となります。

このような多機能防音室を設計することで、自宅が様々な音楽的冒険を可能にするスタジオへと変わります。

安全性を考慮した防音室設計

防音室を設計する際、音質の管理だけでなく、安全性にも細心の注意を払いましょう。安全な防音室設計には、適切な換気システムの確保が不可欠です。

防音室は窓があると防音性能が下がるため、窓がついていなことが多いです。よって換気扇で空気の入れ変えを行います。

基本的に換気扇は24時間稼働状態が一般的です。これにより、長時間の使用でも快適な環境を維持できます。

また、非常時に備えた逃出ルートの確保や、耐火性能の高い材料の選択も重要なポイントです。非常事態にすぐ逃げられるように防音室の扉の鍵はかけないようにしましょう。

さらに、電気設備の安全規格にも注意し、過負荷にならないように計画を立てましょう。

防音室の安全性
  • 窓がついていないことが多いので、換気扇で24時間換気を行う
  • 非常事態に逃げられるように防音室のドアの鍵はかけない

これらの安全対策を施すことで、家族や自身の安全を守りながら、安心して音楽活動に打ち込むことができます。

防音工事と設備

防音工事の流れと必要な設備

防音室の設置は、専門的な知識と慎重な計画が必要です。

まずは、防音の目的と必要なレベルを明確にしましょう。

次に、遮音、防振、吸音材料の選定と、それらを使用する壁、床、天井の構造について考えます。この段階では、専門家との相談が不可欠です。

工事の進め方は、まず現場の状況を確認し、最適な材料を選び、正確な施工計画を立てることから始まります。施工中は、細心の注意を払いながら、各種設備の取り付けを進めます。

このプロセスを通じて、最終的には、外部への音漏れを抑え、内部での音質を高める防音室が完成します。

このように適切な計画と正確な施工により、理想的な演奏空間を実現できます。

費用の目安と予算計画

防音室を設置する際、費用は大きな関心事です。予算はプロジェクトの規模や選択する材料によって大きく変動します。

基本的な防音室では、数十万円からの出費を見込みますが、より高度な設備や広い空間を望む場合は、数百万円以上になることもあります。

効果的な予算計画のためには、まず必要な防音レベルを決定し、それに適した材料と工法を選ぶことが重要です。

また、専門家への相談費用や予期せぬ出費に備えた余裕も計画に含めるべきです。

このようにして、現実的な予算内で最適な防音室を実現するための計画を立てましょう。

HKオンラインドラム教室の防音室

ちなみにHKオンラインドラム教室の防音室は建物を建てる段階で見積もったので、建物の建築費用に防音費としてプラス300万円程度でした。

通常の12畳の部屋が9.5畳の防音室になりました。これは防音のため、壁を45センチに分厚くしているからです。

既存の12畳の部屋を防音室に改造すると費用は1000万円近くになるらしいです。ですので新築を建てるタイミングで防音室を検討したほうが安く済みます。

防音効果としては、ドラムを叩くと建物内にはドラムの音が聴こえますが、外に出るとほとんど聴こえなくなります。このように木造の建物でもドラム用の防音室を作ることは可能です。

深夜の時間帯に、建物の壁に耳を近づけると低音域のフロアタムとバスドラムの音がかすかに聴こえる程度ですので、苦情が来たことは一度もありません。

玄関のドアから防音ドア①を開け、さらに防音ドア②を開くと防音室にたどり着きます。防音ドアの性能は①より②の方が防音効果が高いです。②の方が価格が倍近く高いので、予算にあった設計が大切だと思います。

このように防音ドアを2枚使うことで、遮音性を格段に上げ、ドラムの音量に対応しています。この防音ドアは大建工業様の製品です。

DAIKEN - 大建工業株式会社 - 「建築資材の総合企業」へ
大建工業株式会社(DAIKEN)の公式ホームページです。大建工業グループは、創業以来、常に社会課題やニーズに応えるため、技術革新を重ね、暮らしに役立つさまざまな製品を開発してきました。これまでの歴史で積み重ねてきた強みを活かし、「住宅用建材...

また音の反射を抑えるために、吸音材にはAURALEXの「Studiofoam 2Metro」を使用しています。 

https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/232310/

このように建物を建てる時に防音設計にしてしまうことで、安くすることができます。

自宅での音楽スタジオ

自宅防音室を音楽スタジオに:ミキシングや録音機能の追加

自宅の防音室をただの練習スペースから一歩進め、本格的な音楽スタジオへと昇華させましょう。

ミキシングや録音機能の追加は、この変化を実現する鍵です。最新のオーディオインターフェースやマイク、ミキサー、スピーカーを導入することで、自宅での演奏を高品質な音源に変えることが可能になります。

また、適切なソフトウェアを使えば、編集やエフェクトの追加も自由自在になります。

これにより、プロレベルの作品作りが自宅で実現します。

ちなみにHKオンラインドラム教室では以下の機材を使用しています。

使用ハードウェア
  • TASCAM Model16:オーディオインターフェイス兼ミキサー
  • SHURE PGADRUMKIT7:ドラム用マイク
  • CLASSIC PRO CSX15:スピーカー
  • Apple MacBook Pro:ノートパソコン
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/268351/
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/203871/
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/176363/
MacBook Pro
M3、M3 ProまたはM3 Maxチップを搭載したMacBook Pro。最大22時間使えるバッテリー。世界最高のノートブックディスプレイ。新色のスペースブラックも登場。

また録音した音を編集するためのソフトウェアは以下になります。

使用ソフトウェア
  • Apple Logic Pro:DAWソフト
MacのためのLogic Pro
あなたのMacを、すべてを備えた完全なプロ仕様のレコーディングスタジオに変えるLogic Pro。最初の一音から最後のマスタリングまで、ミュージシャンに必要なものが全部そろっています。

あなたの音楽への情熱を、次のレベルへと押し上げるために、防音室にミキシングや録音機能を備えることを考えてみてはいかがでしょうか。

デザイン性と機能性を兼ね備えた防音室

防音室を設計する際には、機能性だけでなくデザイン性も重要です。美しいデザインの防音室は、創造性を刺激し、演奏や作曲の時間をより豊かなものにします。壁の色や材質、照明の配置に工夫を凝らし、快適で刺激的な空間を作り出しましょう。

また、吸音材を装飾的な要素として取り入れることで、機能性を損なうことなく美観を高めることができます。

このようにデザインと機能性を融合させた防音室は、ただ静かなだけではなく、音楽制作のインスピレーションを刺激する場所となります。

自宅で音楽を楽しむための空間として、ぜひデザイン性を重視した防音室を考えてみてください。

まとめ

防音室の設置は、家で音楽を存分に楽しむための決定的なステップです。このプロセスを通じて、あなたの音楽練習や制作が、周囲への配慮を欠くことなく行えるようになります。

本記事では、自宅でのドラム演奏を中心に、効果的な防音室設計に必要な情報を幅広く提供しました。特に注目してほしいポイントを以下にまとめます:

まとめ
  • 防音・防振・吸音の基本:これらの違いを理解し、適切な材料選びと設計を行うことが、効果的な防音室を作る上で重要です。
  • スペースの最適利用法:限られたスペースでも、工夫次第で高品質な防音室を設置可能です。庭やマンションの一室を使った例を参考に、自宅の環境に合った設計を検討しましょう。
  • 多機能防音室の設計:ドラムだけでなく、他の楽器にも対応可能な設計を心がけることで、幅広い音楽活動が自宅で楽しめます。
  • 安全性の考慮:防音室の設計と施工においては、使用する材料の安全性も重要な要素です。長時間の使用に耐えうる、健康に配慮した材料を選びましょう。
  • 専門的な防音設備の紹介:最新の防音技術を取り入れることで、より効率的な防音効果を期待できます。適切な設備選びが、快適な音楽環境を実現します。
  • 費用の目安と予算計画:防音室の設置は投資です。費用と予算をあらかじめ計画し、無理のない範囲で最適な選択を目指しましょう。

最後に、防音室を設置することで、音楽に対するあなたの情熱を存分に発揮し、隣人との良好な関係も維持できるという点は、特に強調しておきたいポイントです。

音楽を愛するすべての人が、悩みを解決し、理想的な環境で創作活動に没頭できるよう、この記事が一助となれば幸いです。

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