ドラム初心者がいきなり速く練習してしまう理由と改善方法|速く叩くためには、まず遅く安定させることが大切

レッスン

こんにちは。
千葉県船橋市で初心者向けにドラムレッスンを行っている、川島広明です。

ドラムを始めたばかりの方から、よくこのような相談を受けます。

「好きな曲に合わせると、急にリズムが崩れてしまいます」
「速いテンポで練習しているのに、なかなか安定しません」
「頑張って練習しているのに、なぜか上達している感じがしません」

このような悩みがある場合、原因のひとつとして考えられるのが、最初から速く練習しすぎていることです。

もちろん、速く叩けるようになりたい気持ちはとても自然です。
好きな曲に合わせたいですし、原曲のテンポで叩けたら楽しいですよね。

ただ、ドラム初心者の方が最初から速いテンポで練習してしまうと、手足の動きや音の位置が安定する前に、体だけが焦ってしまうことがあります。

速く叩くためには、まず遅く安定させること。
これは、ドラム練習でとても大切な考え方です。

今回は、ドラム初心者がいきなり速く練習してしまう理由と、その改善方法について、できるだけわかりやすく解説していきます。

ドラム初心者がいきなり速く練習してしまう理由

ドラム初心者の方が速く練習してしまうのは、決して悪いことではありません。
むしろ、それだけ「早く曲を叩けるようになりたい」という気持ちがあるということです。

ただ、その気持ちが強すぎると、練習の順番を飛ばしてしまうことがあります。

特に多い理由は、次のようなものです。

・好きな曲のテンポで叩きたくなる
・原曲に合わせたい気持ちが強い
・速く叩けることが上達だと思ってしまう
・速い曲を聴きすぎて、基準のテンポ感が上がってしまう
・SNSや動画で上手い人の演奏を見て、速さに憧れてしまう

今は、YouTubeやSNSで上手なドラマーの演奏を簡単に見ることができます。
テンポの速い曲や、派手なフィルイン、難しいフレーズを見ると、「自分も早くあんなふうに叩きたい」と思いますよね。

その気持ちは、とても大切です。
モチベーションにもなります。

ただ、上手な人の演奏は、見た目以上に土台がしっかりしています。
速く叩いているように見えても、その裏には、ゆっくりしたテンポでの練習、メトロノーム練習、基礎練習の積み重ねがあります。

ドラム初心者の方が同じテンポだけを真似しようとすると、手足の動きが追いつかず、結果的にリズムが崩れやすくなってしまいます。

よくあるダメな例① 最初から曲のテンポでやろうとする

よくあるダメな例のひとつ目は、最初から曲のテンポでやろうとすることです。

たとえば、好きな曲のテンポがBPM120だったとします。
その曲を叩けるようになりたいからといって、最初からBPM120で練習してしまうと、初心者の方にとってはかなり難しい場合があります。

特に8ビート、フィルイン、キックのタイミングなどは、テンポが速くなるほど崩れやすくなります。

ゆっくりなら考えられることも、速くなると考える余裕がなくなります。
右手、左手、右足、左足の動きが整理できないまま進んでしまい、体が焦ってしまいます。

その状態で何度も繰り返すと、崩れた動きがそのままクセになることもあります。

ここで大切なのは、曲に合わせる練習と、基礎を作る練習を分けて考えることです。

曲に合わせる練習は、音楽を楽しむためにとても大切です。
ただし、基礎がまだ安定していない段階では、原曲テンポとは別に、ゆっくりしたテンポで練習する時間も必要です。

8ビートの基本的な考え方や練習順については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

よくあるダメな例② 速い曲を聴きすぎて、速いテンポで練習してしまう

よくあるダメな例のふたつ目は、速い曲を聴きすぎて、速いテンポで練習してしまうことです。

速い曲をたくさん聴いていると、耳がそのテンポに慣れてきます。
すると、ゆっくりしたテンポで練習することが、退屈に感じやすくなります。

「こんなに遅く練習して意味があるのかな?」
「もっと速くやらないと曲に近づかないのでは?」
「遅いテンポだと練習している感じがしない」

このように感じる方も多いです。

しかし、耳が速いテンポに慣れていても、体の動きが同じように追いついているとは限りません。

耳ではイメージできているのに、実際に叩くと手足がバラバラになる。
頭ではわかっているのに、体がついてこない。
これは、ドラム初心者にはとてもよくあることです。

速い曲を目標にすること自体は、とても良いことです。
ただし、目標テンポと練習テンポは分けて考える必要があります。

目標はBPM120でも、今日の練習はBPM60でいいのです。
最終的に速く叩くために、まず半分くらいのテンポから土台を作る。
この考え方がとても大切です。

改善方法は「基準タイム感」を下げること

改善方法として、まず意識してほしいのが、基準タイム感を下げることです。

基準タイム感とは、自分が自然に「このくらいの速さで練習しよう」と感じるテンポ感のことです。

ドラム初心者の方は、この基準が少し高くなりやすいです。
好きな曲のテンポ、普段聴いている音楽、動画で見た演奏などに影響されて、自分の中の普通のテンポが速くなってしまうことがあります。

その結果、本当はBPM50くらいで練習した方が良い段階なのに、BPM90やBPM100で始めてしまう。
そして、うまくいかずにイライラしてしまう。

このパターンは、とても多いです。

まずは、自分が落ち着いてコントロールできるテンポまで下げてみてください。
BPM40〜60くらいから始めても大丈夫です。

「こんなに遅くていいのかな?」と思うくらいで、ちょうどいい場合もあります。

ドラムの練習は、速く叩くことだけが目的ではありません。
音の位置をそろえること。
体の力みを減らすこと。
手足の動きを整理すること。
リズムの流れを安定させること。

これらを確認するには、ゆっくりしたテンポの方が向いています。

ドラムの正しい練習方法や、練習の順番については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

自分がコントロールできるテンポの見つけ方

では、自分に合った練習テンポは、どのように見つければよいのでしょうか。

目安としては、次のような状態で叩けるテンポです。

・力まず叩ける
・音がバラバラにならない
・手足の動きを意識できる
・間違えても止まらず戻れる
・叩きながら呼吸できる
・イライラしない

この状態で叩けるテンポが、今の自分に合った練習テンポです。

逆に、次のような状態になっている場合は、少し速すぎるかもしれません。

・肩や腕に力が入る
・足が突っ込む
・スネアの位置がズレる
・フィルインのあとに戻れない
・メトロノームを聴く余裕がない
・間違えるたびに焦る
・叩いていてイライラする

このような状態で練習を続けても、なかなか安定しません。

特に初心者の方は、「叩けているかどうか」だけで判断しがちです。
しかし、本当に大切なのは、安定して叩けているかどうかです。

1回だけ偶然できたとしても、毎回同じようにできなければ、まだ体に入っているとは言えません。

ゆっくりしたテンポで、何度も同じように叩ける。
この状態を作ってからテンポを上げると、演奏はかなり安定しやすくなります。

イライラが消えるまで反復練習する

ゆっくり練習していると、最初は逆に難しく感じることがあります。

これは、ゆっくりしたテンポの方がごまかしが効かないからです。

速いテンポでは、勢いで何となく通過できてしまうことがあります。
しかし、遅いテンポでは、音のズレや体の力みがはっきり見えます。

そのため、最初はイライラすることもあります。

「遅くて叩くタイミングを我慢している」
「遅いのにうまくできない」
「簡単なはずなのにズレる」
「ゆっくりだと逆に叩きにくい」

このように感じることがあります。

でも、それは悪いことではありません。
むしろ、今まで見えていなかった課題が見えている状態です。

イライラするうちは、まだ体が安定していないサインです。
何度も繰り返して、落ち着いて叩ける状態を作っていきましょう。

ポイントは、「できたかどうか」よりも「安定しているか」を見ることです。

1回できたら終わりではなく、同じテンポで何度もできるか。
4小節続けても崩れないか。
8小節続けても呼吸が止まらないか。
フィルインのあとに、ちゃんと元のビートへ戻れるか。

こういった部分を確認していくと、練習の質が上がります。

テンポを上げるときは少しずつ

ゆっくりしたテンポで安定してきたら、次は少しずつテンポを上げていきます。

ここで大切なのは、いきなり大きく上げないことです。

BPM50でできたからといって、いきなりBPM80やBPM100に上げると、また崩れてしまうことがあります。

おすすめは、BPM2〜5ずつ上げることです。

たとえば、BPM50で安定したら、次はBPM55。
BPM55で安定したら、BPM60。
もしBPM60で崩れたら、BPM55に戻す。

このように、階段を上がるように進めていきます。

戻ることは失敗ではありません。
むしろ、自分の状態を正しく判断できている証拠です。

ドラムのテンポアップは、気合いだけで進めるものではありません。
今の自分に合ったテンポを見つけながら、少しずつ上げていくことが大切です。

速く叩ける人ほど、この調整が上手です。
無理に突っ込まず、安定するテンポに戻ることができます。

速く叩くためには、まず遅く安定させる

速さは、安定の上に乗るものです。

遅いテンポで雑な演奏は、速くするともっと雑になります。
遅いテンポで力んでいる演奏は、速くするとさらに力みます。
遅いテンポでリズムがズレている演奏は、速くするともっとズレます。

反対に、遅いテンポで安定している人は、速くなっても崩れにくいです。

これは、ドラム初心者にとってとても大切な考え方です。

「ゆっくり練習する」というと、遠回りに感じるかもしれません。
しかし実際には、初心者ほど「ゆっくり丁寧に」が最短ルートになることが多いです。

速いテンポで何回も崩れるより、ゆっくりしたテンポで安定した成功体験を積む。
その方が、体にもリズムにも良いクセが残ります。

ドラムは、ただ速く手足を動かす楽器ではありません。
音楽の流れの中で、安定したリズムを作る楽器です。

だからこそ、速く叩く前に、まず安定させる。
この順番を大切にしてほしいと思います。

上達の考え方や、才能ではなく練習の順番が大切だという話は、こちらの記事でも詳しく書いています。

自宅練習でおすすめの具体的な練習手順

ここからは、自宅練習で実践しやすい具体的な手順を紹介します。

今回は、8ビートを例にして考えてみましょう。

Step1:BPM50くらいで8ビートを叩く

まずは、メトロノームをBPM50くらいに設定します。

「遅いな」と感じるかもしれませんが、最初はそれで大丈夫です。

この段階では、速さよりも安定感を優先します。
右手、左手、右足のタイミングを確認しながら、落ち着いて叩きましょう。

Step2:1小節だけ安定させる

いきなり長く続けようとせず、まずは1小節だけ安定させます。

1小節だけなら、手足の動きに集中しやすくなります。
音の位置がズレていないか、体に余計な力が入っていないかを確認しましょう。

Step3:4小節続ける

1小節が安定したら、次は4小節続けます。

4小節続けると、途中で集中が切れたり、足が早くなったりすることがあります。
その変化に気づくことが大切です。

途中で崩れた場合は、また1小節に戻って確認しても大丈夫です。

Step4:8小節続ける

4小節が安定してきたら、8小節続けてみましょう。

8小節続けると、リズムの流れを感じやすくなります。
ただし、途中で力んでしまう場合は、無理に続けなくて大丈夫です。

安定しているかどうかを優先してください。

Step5:BPM55に上げる

BPM50で安定してきたら、BPM55に上げます。

このとき、急に頑張ろうとしすぎないことが大切です。
BPM50のときと同じ感覚で、落ち着いて叩けるかを確認します。

Step6:崩れたらBPM50に戻す

BPM55に上げて崩れた場合は、BPM50に戻します。

ここで「戻ったから失敗」と考えないでください。
戻ることで、もう一度安定した状態を確認できます。

ドラム練習では、テンポを上げることだけが前進ではありません。
戻って整えることも、立派な前進です。

Step7:安定したら少しずつ上げる

BPM55で安定したら、次はBPM60。
BPM60で安定したら、BPM65。

このように、少しずつテンポを上げていきます。

焦らず、階段を一段ずつ上がるように進めていきましょう。

この練習を続けていくと、「速く叩こう」としなくても、自然にテンポが上がっていきます。
土台ができているので、テンポを上げても崩れにくくなります。

独学でテンポ設定が難しい場合は、レッスンで確認するのがおすすめ

独学で練習していると、自分に合ったテンポを判断するのが難しいことがあります。

自分では「これは遅すぎる」と思っていても、実はそのテンポが今の自分にちょうどいい場合があります。

逆に、自分では「叩けている」と思っていても、実際には音の位置が少しズレていることもあります。

特にドラムは、叩いている本人が必死になっていると、細かいズレに気づきにくい楽器です。

講師が横で見ることで、今の自分に合ったテンポを判断しやすくなります。

「今はこのテンポで大丈夫です」
「ここは少し速すぎます」
「この部分だけゆっくり確認しましょう」
「フィルインのあとに戻る練習をしましょう」

このように、今の状態に合わせて練習の順番を整理できます。

ドラム初心者の方にとって大切なのは、無理に速くすることではありません。
安心して上達できる順番を作ることです。

まとめ

今回は、ドラム初心者がいきなり速く練習してしまう理由と改善方法について解説しました。

最初から速く練習してしまう人は、とても多いです。

よくあるダメな例は、最初から曲のテンポでやろうとすること。
そして、速い曲を聴きすぎて、練習テンポまで速くなってしまうことです。

しかし、安定する前にテンポを上げてしまうと、手足の動きや音の位置が崩れやすくなります。

改善方法は、まず基準タイム感を下げることです。

自分が落ち着いてコントロールできるテンポまで下げる。
イライラが消えるまで反復練習する。
そのあとで、少しずつテンポを上げていく。

この順番がとても大切です。

速く叩くためには、まず遅く安定させること。

これは、初心者だけでなく、長くドラムを続けていく上でも大切な考え方です。

焦らなくて大丈夫です。
ゆっくり安定して叩けるようになることは、確実に上達につながっています。

船橋でドラムを始めたい方へ

川島広明ドラム教室では、ドラム初心者の方に合わせて、無理のないテンポからレッスンを進めています。

いきなり難しいことをやるのではなく、8ビート、フィルイン、メトロノーム練習などを、ひとつずつ段階的に練習していきます。

「好きな曲に合わせると崩れてしまう」
「速いテンポになると体が固まってしまう」
「独学で練習しているけれど、何から直せばいいかわからない」

このような方でも大丈夫です。

まずは、今の状態に合ったテンポを見つけるところから始めていきましょう。

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