ダブルストロークを練習していると、多くの方がまず
「右右左左」
を繰り返すところから始めると思います。
もちろん、これはとても大切な基本です。
ただ、実はダブルストロークはそれだけ練習していても、なかなか実戦で使える形には育っていきません。
レッスンでもよくあるのですが、右右左左はある程度できるのに、フィルインの中に入った瞬間に崩れてしまったり、手順が変わると急にぎこちなくなったりする方がたくさんいます。
これは、ダブルストロークそのものができていないというよりも、実際の演奏の中で使うための感覚がまだ育っていないことが原因であることが多いです。
この記事では、ダブルストロークの一般的な手順である右右左左だけでなく、残りの3つの手順も含めた4つの練習順について解説していきます。
それぞれの手順にどんな意味があるのか。
なぜ同じダブルストロークでも手順を変える必要があるのか。
そして、その練習がなぜ将来のパラディドルやフィルイン、実戦的なスティッキングにまでつながっていくのか。
初心者の方にもわかるように、できるだけやさしく整理してお話しします。
- ダブルストロークは「右右左左」だけでは不十分です
- ダブルストロークの4つの手順を知っておきましょう
- 1つ目の手順「右右左左」は土台を作るための練習
- 2つ目の手順「右左左右」は右手で拍をまたぐ感覚を育てる
- 3つ目の手順「左左右右」は左始まりの土台を作る
- 4つ目の手順「左右右左」は左手で拍をまたぐ感覚を育てる
- なぜ同じダブルストロークでも手順を変える必要があるのか
- 4つの手順の練習は、なぜパラディドルにもつながるのか
- 初心者が「ただ並べて叩く練習」で終わらないために意識したいこと
- テンポは遅すぎるくらいから始めて大丈夫です
- ダブルストロークは4つの手順で練習すると実戦に強くなります
- 船橋でダブルストロークや基礎練習を丁寧に学びたい方へ
ダブルストロークは「右右左左」だけでは不十分です
ダブルストロークの最も基本的な形は、
右右左左
という並びです。
この形はとても大事です。
なぜなら、まずは片手で2打を均等に出す感覚を身につける必要があるからです。
ただし、実際のドラム演奏では、いつも都合よく右右左左の形だけでフレーズが出てくるわけではありません。
手順は前後の流れの中で変化しますし、拍のどこから始まるかによって、感じ方も難しさも大きく変わります。
つまり、右右左左だけを何度も練習していると、
「ダブルストロークそのもの」には慣れても、
拍をまたいだときの感覚や
2打目が拍頭に来る感覚
までは育ちにくいのです。
このあたりを補うために必要なのが、今回紹介する残り3つの手順です。
ダブルストロークそのものの基本的な考え方を先に整理したい方は、こちらの記事もあわせて読むと理解しやすいと思います。
ダブルストロークの4つの手順を知っておきましょう
今回ご紹介するのは、次の4つの手順です。
1つ目の手順 右右左左
最も基本となる形です。
右手のダブル、左手のダブルを交互に並べる練習です。
2つ目の手順 右左左右
右手のダブルが拍をまたぐ形になります。
16分音符の流れの中で、拍をまたいでダブルストロークを入れる感覚を育てる練習です。
3つ目の手順 左左右右
左手始まりの基本形です。
右利きの方は右始まりが得意になりやすいので、左右のバランスを整える意味でとても大切です。
4つ目の手順 左右右左
左手で拍をまたぐ形になります。
2打目が拍頭になる感覚を左手側でも育てるために重要な手順です。
この4つを練習しておくと、単なる基礎練習ではなく、実際に使えるダブルストロークへと育ちやすくなります。
1つ目の手順「右右左左」は土台を作るための練習
まずは王道の右右左左です。
この手順の役割はとてもシンプルで、
片手で2打を安定して出すための土台を作ること
です。
初心者の方は、ここでまず
・1打目と2打目の音量が極端にズレないか
・力みすぎていないか
・左右で差が大きすぎないか
・16分音符として均等に並んでいるか
を丁寧に確認していく必要があります。
この段階で大事なのは、速さではありません。
「ダブルができたように見えること」ではなく、きれいに整っていることです。
ここが雑なままテンポだけ上げてしまうと、後で拍をまたぐ練習に入ったときに一気に崩れます。
なので、右右左左は地味ですが、やはり最初の土台として欠かせません。
ただし、ここで満足してしまうと、実戦では伸び悩みやすいです。
次の手順からが、いわゆる「使えるダブルストローク」に近づいていく部分になります。
2つ目の手順「右左左右」は右手で拍をまたぐ感覚を育てる
次に練習したいのが、
右左左右
という手順です。
これは一見すると、単に並び方が変わっただけに見えるかもしれません。
でも、実際に叩いてみると、右右左左とはかなり違う感覚になります。
なぜなら、この手順では右手のダブルストロークが拍をまたぐ形になるからです。
たとえば16分音符の流れの中で考えると、右手の2打が同じ拍の中にきれいに収まるのではなく、次の拍へまたがるように入ってきます。
すると、いつもの右右左左のような安心感がなくなり、急にコントロールが難しく感じるはずです。
ここで育てたいのは、
拍の区切りが変わってもダブルストロークを崩さずに入れられる感覚
です。
初心者の方がつまずきやすいのは、手順そのものではなく、拍の感じ方です。
つまり、手は動いていても、頭の中で拍の位置を見失ってしまうのです。
右左左右の練習をしておくと、
「ダブルストロークは拍の中だけで完結するものではない」
という実戦的な感覚が育ちます。
フィルインやフレーズの中では、こうした拍またぎは普通に出てきます。
だからこそ、この練習はとても重要です。
3つ目の手順「左左右右」は左始まりの土台を作る
3つ目は、
左左右右
という形です。
右利きの方は、どうしても右手始まりの手順に慣れやすくなります。
それ自体は自然なことですが、ずっと右始まりばかりやっていると、左右のバランスが崩れやすくなります。
たとえば、
・右手からならスムーズに入れる
・左手からだと急にぎこちなくなる
・左始まりのフィルインで失敗しやすい
・左手の2打目が弱くなる
という現象が起こりやすくなります。
そこで大切なのが、左左右右の練習です。
これは右右左左の左始まり版とも言えますが、実際にはそれ以上の意味があります。
利き手ではない方からスタートしても、同じ質でダブルストロークを出せるようにするという大事な練習です。
右手スタートだけでうまくなると、演奏の中で対応できる場面がかなり限定されます。
一方で、左始まりも安定してくると、フィルインやフレーズの選択肢が広がり、手順の自由度が一気に増していきます。
また、左右の差を整えるという意味でも、この練習は非常に効果的です。
右利きの方ほど、意識的に取り入れておくことをおすすめします。
4つ目の手順「左右右左」は左手で拍をまたぐ感覚を育てる
4つ目は、
左右右左
という手順です。
これは左手で拍をまたぐ形になり、かなり実戦的な感覚が必要になります。
特に大事なのが、ダブルストロークの2打目が拍頭になる感覚です。
右右左左だけを練習していると、多くの方は
「1打目が拍頭に来る」
という感覚には慣れていきます。
しかし実際の演奏では、2打目が拍の頭に来ることも普通にあります。
このときにコントロールが崩れないようにするためには、左右右左のような手順で練習しておく必要があります。
ここが難しいのは、単に順番がややこしいからではありません。
拍頭に来る手が変わることで、身体の感じる重心がズレやすいからです。
初心者の方は、拍頭を「強く打つ場所」とだけ捉えがちです。
でも実際には、拍頭は強弱だけでなく、身体の中でリズムを感じる基準点でもあります。
その基準点に2打目が来ると、慣れていないうちは気持ち悪さを感じたり、リズムがずれたり、片手だけ力んだりしやすくなります。
だからこそ、左右右左の練習はとても価値があります。
これをやっておくと、左手でも拍またぎに対応しやすくなり、将来的にスティッキングの幅がかなり広がります。
なぜ同じダブルストロークでも手順を変える必要があるのか
ここまで読むと、4つの手順それぞれに意味があることが見えてきたと思います。
では、なぜわざわざ同じダブルストロークで手順を変える必要があるのでしょうか。
理由はとてもシンプルで、演奏ではいつも同じ条件でダブルストロークを使えるわけではないからです。
ドラムは、ただ単発で手順を叩く楽器ではありません。
前後のリズム、拍の位置、アクセント、フレーズの流れの中で、手順が常に変化します。
そのため、
・右始まりだけ得意
・拍の中に収まる形だけ得意
・1打目が拍頭の形だけ得意
という状態だと、基礎練習としてはできていても、実戦で急に不安定になります。
逆に言えば、4つの手順で練習しておくことで、
・右手でも左手でも対応できる
・拍をまたいでも崩れにくい
・2打目が拍頭でも慌てにくい
・フレーズの中で自然に使いやすい
という状態に近づいていきます。
これは単に器用になるという話ではありません。
リズムの中でダブルストロークを使う感覚が育つということです。
スティッキング全般の考え方を整理しておきたい方は、こちらの記事も役に立つと思います。
手順をどう捉えるかが見えてくると、基礎練習の意味がかなり変わってきます。
4つの手順の練習は、なぜパラディドルにもつながるのか
ダブルストロークの4つの手順を練習する意味は、単にダブルストロークが上手くなることだけではありません。
大きな価値のひとつは、パラディドルのような応用スティッキングにつながっていくことです。
パラディドルは、シングルストロークとダブルストロークが組み合わさった代表的な手順です。
そのため、ダブルストロークの扱いが不安定だと、どうしても全体がぎこちなくなります。
特に大事なのが、
・片手で2打を自然に出せること
・拍をまたいでも流れを止めないこと
・2打目が拍頭になっても崩れないこと
・右始まりと左始まりの両方に対応できること
です。
これらは、まさに今回の4つの手順で育てたい感覚そのものです。
つまり、ダブルストロークを4パターンで練習することは、あとでパラディドルや応用フィルインに進んだときの土台になります。
目の前の基礎練習が、後の自由度につながっていくわけです。
パラディドルをドラムセットの中でどう活かしていくかに興味がある方は、こちらもぜひ読んでみてください。
今回の練習が、どのように応用へつながるのかが見えやすくなるはずです。
初心者が「ただ並べて叩く練習」で終わらないために意識したいこと
ここまでの内容で特に大切なのは、
手順を覚えること自体が目的ではない
ということです。
初心者の方はどうしても、
右右左左
右左左右
左左右右
左右右左
と、並び順だけを覚えようとしてしまいがちです。
もちろん順番を理解することは必要です。
でも、それだけだと「並べて叩いているだけ」で終わってしまいます。
本当に意識してほしいのは、次の3点です。
1. 今どの手が拍頭に来ているのか
これを感じながら叩くことがとても大切です。
拍頭を見失うと、ダブルストロークは急にただの手順練習になってしまいます。
2. 2打目が拍頭に来たときに慌てないこと
これが苦手だと、実戦でかなり困ります。
特にテンポが上がると、2打目が拍頭に来た瞬間にバラつきやすくなります。
3. 左右どちらでも同じように感じられること
右だけできる、左だけ苦手、という状態をそのままにしないことです。
左右差は誰にでもありますが、意識して整えていくことで、演奏の安定感は大きく変わります。
こうした感覚を持ちながら練習すると、ダブルストロークはただの基礎練習ではなく、実戦で使える技術として育っていきます。
テンポは遅すぎるくらいから始めて大丈夫です
拍をまたぐ感覚や、2打目が拍頭になる感覚は、テンポが速くなればなるほど難しくなります。
これは当然といえば当然で、テンポが上がると、考える時間も修正する時間もなくなるからです。
そのため、最初から速く叩こうとすると、だいたいの場合は感覚が育つ前に手だけが暴れます。
なので、練習のスタートはゆっくりで大丈夫です。
むしろ、ゆっくりでないと育たない感覚がたくさんあります。
おすすめなのは、
・手順を正確に言えるテンポ
・拍頭を感じながら叩けるテンポ
・音量や粒をそろえられるテンポ
・力まずに続けられるテンポ
から始めることです。
この条件を満たしていないのにテンポだけ上げても、良い練習にはなりません。
速さはあとからついてきます。
先に必要なのは、正しい感覚の定着です。
基礎練習の質を上げたい方は、こちらの記事も参考になります。
ただ回数をこなすのではなく、どう練習すると上達につながるのかを整理できます。
ダブルストロークは4つの手順で練習すると実戦に強くなります
ダブルストロークというと、どうしても
「右右左左の反復練習」
というイメージが強いかもしれません。
もちろん、それは間違いではありません。
ただ、本当に実戦で使える形にしていくためには、そこから先が大切です。
今回ご紹介した4つの手順、
・右右左左
・右左左右
・左左右右
・左右右左
を練習していくことで、
・基本のダブルストロークの安定
・右手で拍をまたぐ感覚
・左始まりの安定
・左手で拍をまたぐ感覚
・2打目が拍頭になる感覚
をバランスよく育てることができます。
こうした感覚は、あとでフィルインやパラディドル、さまざまなスティッキングを使うときに大きな力になります。
つまり、今の地味な練習が、後で自由に叩けるための準備になっているということです。
焦らず、ゆっくり、でも意味を理解しながら練習していけば、ダブルストロークは確実に実戦で使える形へ育っていきます。
船橋でダブルストロークや基礎練習を丁寧に学びたい方へ
ダブルストロークは、見た目はシンプルですが、実際にはとても奥が深い技術です。
特に初心者の方は、ただ回数をこなすだけではなく、今回お話ししたような
「拍をまたぐ感覚」
「2打目が拍頭になる感覚」
「左右のバランス」
を丁寧に育てていくことが大切です。
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右手だけに偏っていないか、拍の感じ方がずれていないか、力みすぎていないかなど、ひとりでは気づきにくいポイントも一緒に確認しながら進めていけます。
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最初はゆっくりで大丈夫です。
でも、正しい順番で練習していけば、ダブルストロークは必ず実戦で使える形に育っていきます。
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