こんにちは!船橋日大前駅から徒歩6分、川島広明ドラム教室です。
今回は、ドラム初心者〜中級者の方によくある、
「手順は合っているのに、なんだかグルーヴ感がない」
という悩みについてお話しします。
譜面通りに叩けている。
右手・左手の順番も間違っていない。
フィルインも一応最後まで叩けている。
それなのに、なぜか演奏が硬く聞こえる。
音が平坦で、ただ並んでいるだけに聞こえる。
こういう状態は、ドラムを練習しているとよく起こります。
ドラムは、正しい順番で叩くことも大切です。
ただ、それだけでは音楽的な演奏にはなりにくいです。
大切なのは、手順を覚えたあとに、音の強弱、フレーズの流れ、音符と音符のあいだまで感じていくことです。
この記事では、手順は合っているのにグルーヴ感が出ない原因と、流れのある演奏に近づくための練習方法を解説していきます。
手順は合っているのにグルーヴ感がない状態とは?
まず、「手順は合っているのにグルーヴ感がない」とは、どういう状態なのかを整理してみましょう。
たとえば、6ストロークやパラディドル、フィルインなどを練習しているとします。
右・左・右・右・左・左。
右・左・右・左。
このように、手順そのものは覚えられている。
譜面を見ながら叩けば、順番も大きく間違っていない。
でも、聴いてみると演奏が少し機械的に聞こえる。
フレーズがリズムから浮いて聞こえる。
「間違ってはいないけれど、気持ちよくない」
このような状態です。
グルーヴ感については、単に「ノリ」という言葉で片づけられることもありますが、実際にはリズムの安定、音の強弱、音符の長さ、フレーズの流れなどが関係しています。
グルーヴとは何かをもう少し詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考になると思います。
今回のテーマで大事なのは、「手順が合っていること」と「グルーヴして聞こえること」は別だということです。
手順は入口です。
そこから、どう音が流れていくかを感じられるようになると、演奏の印象はかなり変わります。
原因1:手順を並べるだけで終わっている
グルーヴ感が出ない原因のひとつ目は、手順を並べるだけで終わっていることです。
ドラムの練習では、右手・左手の順番を覚える場面がたくさんあります。
6ストローク、パラディドル、ダブルストローク、フィルインなど、手順を整理することはとても大切です。
ただし、手順を間違えないことだけに意識が向きすぎると、音楽の流れが止まりやすくなります。
たとえば、頭の中が、
「右、左、右、右、左、左……」
だけになっている状態です。
この段階では、音楽を演奏しているというより、順番を確認している感覚に近くなります。
もちろん、最初はそれで大丈夫です。
手順が分からないまま、いきなりグルーヴを出そうとしても、かえって崩れてしまいます。
まずは手順を整理する。
そのあとで、音の強弱や流れを意識する。
この順番が大切です。
スティッキング、つまり手順の考え方について整理したい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
原因2:ダイナミクスがない
グルーヴ感が出ない原因のふたつ目は、ダイナミクスがないことです。
ダイナミクスとは、簡単に言うと音の強弱です。
全部の音が同じ大きさで鳴ってしまうと、フレーズは平坦に聞こえやすくなります。
たとえば、フィルインでタムを移動していても、すべての音が同じ大きさだと、ただ音が並んでいるように聞こえます。
反対に、アクセントの音と小さい音の差が出てくると、フレーズに立体感が出ます。
ドラムは音程を細かく変える楽器ではない分、音量差や音色の差がとても大切です。
初心者の方は、「全部しっかり叩こう」として、すべての音が強くなってしまうことがあります。
これは真面目に練習している人ほど起こりやすいです。
でも、全部が強いと、逆にアクセントが見えなくなります。
強く叩く音があるなら、弱く叩く音も必要です。
大きい音と小さい音の差があるから、フレーズに表情が出てきます。
ドラムのアクセントについて詳しく整理したい方は、こちらの記事もあわせて読んでみてください。
原因3:音符と音符のあいだを感じられていない
グルーヴ感が出ない原因の三つ目は、音符と音符のあいだを感じられていないことです。
これは少し感覚的な話になりますが、とても大切です。
ドラム初心者の方は、どうしても「音を出す瞬間」だけに意識が向きやすいです。
次のスネアを叩く。
次のタムを叩く。
次のバスドラムを入れる。
このように、音を出す場所だけを点で追ってしまうことがあります。
でも、音楽は点だけではなく、点と点のあいだにも流れがあります。
次の音までの距離。
フレーズがどこへ向かっているのか。
リズムがどこに着地するのか。
こういった部分を感じられるようになると、演奏がかなり自然になります。
グルーヴは、音そのものだけではなく、音と音のあいだにもあります。
急いで音を詰め込むと、フレーズが前のめりになり、グルーヴ感がなくなります。
反対に、音と音の間を感じながら叩けると、同じ手順でも落ち着いた流れになります。
リズムの流れや音楽的な捉え方については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
改善方法1:まずは手順を整理する
ここからは、改善方法についてお話しします。
最初に大切なのは、やはり手順を整理することです。
「グルーヴ感を出したい」と思うと、いきなり強弱やノリをつけようとしてしまうことがあります。
しかし、手順が曖昧なまま強弱をつけようとすると、かえって崩れやすくなります。
まずは、右手と左手の順番をゆっくり確認しましょう。
6ストロークであれば、
右・左・右・右・左・左
のように、順番を声に出して確認しても良いです。
パラディドルであれば、
右・左・右・右
左・右・左・左
というように、手順を整理します。
この段階では、まだグルーヴ感を無理に出そうとしなくて大丈夫です。
まずは、手順を間違えずに叩けるようにする。
次に、音量差をつける。
その次に、流れを感じる。
この順番で進めると、練習が整理しやすくなります。
パラディドルをドラムセットに応用する考え方については、こちらの記事も参考になります。
改善方法2:アクセントと小さい音を分ける
手順が整理できたら、次はアクセントと小さい音を分けていきます。
グルーヴ感を出すためには、全部の音を同じ大きさで叩かないことが大切です。
最初は、少し極端なくらい差をつけても大丈夫です。
大きく出す音は大きく。
小さくする音はしっかり小さく。
この差が見えてくると、フレーズが立体的になります。
たとえば、6ストロークを練習するときも、すべて同じ音量で叩くのではなく、どこにアクセントを置くのかを決めて練習します。
アクセントの音がフレーズの柱になります。
小さい音は、その柱と柱をつなぐ役割になります。
この関係が分かってくると、ただ手順を叩いているだけではなく、音が流れている感覚が出てきます。
初心者の方は、最初から自然な強弱を目指すよりも、まずは分かりやすく差をつけることが大切です。
慣れてきたら、少しずつ自然な音量差に近づけていきましょう。
改善方法3:フレーズの流れを感じる
次に大切なのは、フレーズの流れを感じることです。
1音ずつ点で叩くのではなく、フレーズ全体を線で感じるようにしてみてください。
たとえばフィルインであれば、最後の音で終わりではありません。
大切なのは、そのあとに次の1拍目へ戻ることです。
フィルインがリズムから浮いて聞こえる場合、フレーズそのものよりも、戻り方に原因があることがあります。
フィルインを叩いている途中でリズムの流れが切れてしまうと、たとえ手順が合っていても、演奏が不自然に聞こえます。
フィルインは、ただ派手なフレーズを入れるものではありません。
曲の流れの中で、次の展開へつなぐ役割があります。
ドラムのフィルインの考え方については、こちらの記事も参考になります。
また、フィルインに入った瞬間に体が固まってしまう方は、こちらの記事も読んでみてください。
フィルインで大切なのは、「何を叩くか」だけではなく、「どこへ戻るか」です。
次の1拍目へ向かって流れていく感覚が出てくると、フレーズがリズムの中に自然に入ってきます。
動画でも確認できます
今回の内容は、文章だけだと少し感覚がつかみにくい部分もあると思います。
「手順は合っているのにグルーヴ感がない」という状態や、強弱・流れを意識する考え方については、こちらの動画でも紹介しています。
短い動画なので、記事の内容とあわせて確認してみてください。
改善方法4:ゆっくり練習して、音の間を聴く
グルーヴ感を良くするためには、ゆっくり練習することも大切です。
速く叩くと、手順を追うだけで精一杯になりやすいです。
その状態では、音の強弱や音符と音符のあいだを感じる余裕がなくなります。
まずは、かなりゆっくりで大丈夫です。
メトロノームを使う前に、手順と音の流れを整理しても良いです。
たとえば、6ストロークを練習する場合、
・手順を確認する
・アクセントを決める
・小さい音を小さくする
・音と音の間を感じる
・フレーズ全体がどこへ向かうかを意識する
このように、段階を分けて練習します。
その後で、ゆっくりメトロノームに合わせていきます。
いきなり速く叩こうとすると、どうしても手順だけの演奏になりやすいです。
ゆっくり叩くことで、自分の音を聴く余裕が生まれます。
正しい練習の流れについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。
また、初心者の方がテンポを上げていく練習方法については、こちらの記事も参考になります。
グルーヴ感を出すために大切な考え方
グルーヴ感を出すために大切なのは、手順を否定しないことです。
「手順だけではダメ」と聞くと、手順練習が悪いように感じるかもしれません。
でも、そうではありません。
手順はとても大切です。
6ストロークも、パラディドルも、フィルインも、まずは順番を整理しなければ安定しません。
ただし、手順はあくまで入口です。
その先に、
・音の強弱
・フレーズの流れ
・音符と音符のあいだ
・次のリズムへの着地
・音楽全体の中での役割
があります。
初心者の方は、まず次の順番で考えると分かりやすいです。
- 手順を整理する
- アクセントと小さい音を分ける
- フレーズの流れを感じる
- 音符と音符のあいだを聴く
- リズムの中に自然に戻す
この順番で練習していくと、ただ音を並べる演奏から、少しずつ流れのある演奏に近づいていきます。
グルーヴ感は、生まれつきのセンスだけで決まるものではありません。
もちろん、感覚的に得意な人もいます。
でも、音の強弱や流れを意識する練習を続ければ、少しずつ育てていくことができます。
効率的なドラム練習方法については、こちらの記事でも詳しくまとめています。
まとめ|手順の先にある「流れ」まで感じられると演奏は変わります
今回は、手順は合っているのにグルーヴ感がない原因と改善方法について解説しました。
手順は合っているのに演奏が硬く聞こえる場合、主な原因は次の3つです。
・手順を並べるだけで終わっている
・ダイナミクスがない
・音符と音符のあいだを感じられていない
改善するためには、まず手順を整理することが大切です。
6ストロークやパラディドルのようなフレーズも、最初は右手・左手の順番をゆっくり確認します。
そのあとで、アクセントと小さい音を分けていきます。
さらに、フレーズがどこへ向かって流れているのか、次の1拍目へどう戻るのかを感じていきます。
正しい順番で叩くだけではなく、どう流れていくかまで感じられると、グルーヴ感はかなり良くなります。
ドラム初心者の方は、最初から完璧なグルーヴを出そうとしなくて大丈夫です。
まずは、
手順。
強弱。
流れ。
この順番で、少しずつ練習してみてください。
同じフレーズでも、音の出し方と流れの感じ方が変わるだけで、演奏の印象は大きく変わっていきます。
ドラムは、楽譜や動画を見ているだけでは分かりにくい部分がたくさんあります。
たとえば、どんな音を出せばいいのか、どのくらいの力加減で叩けばいいのか、曲に合わせるときに何を意識すればいいのかなど、実際に叩きながら覚えていくことが大切です。
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