ドラムを練習していると、
「やることは頭ではわかっているのに、体が思うように動かない」
「先生の説明は理解できたのに、いざ叩こうとすると手足が止まってしまう」
「楽譜を見れば意味はわかるのに、ドラムセットに座るとできなくなる」
このように感じることがあります。
これは、ドラム初心者の方にとても多い悩みです。
でも、安心してください。
これは才能がないからではありません。
ドラムでは、頭で理解することと、実際に体が動くことは別の段階です。
つまり、頭で「わかった」あとに、その動きを体に覚えさせるための練習が必要になります。
この記事では、ドラム初心者の方に向けて、頭ではわかっているのに体が動かない原因と、その改善方法をやさしく解説していきます。
頭ではわかっているのに体が動かないのはなぜ?
ドラムは、頭で考えるだけではなかなか演奏できません。
もちろん、楽譜を理解することや、リズムの仕組みを知ることは大切です。
ただ、それだけで体が自然に動くようになるわけではありません。
たとえば、8ビートの仕組みを理解したとしても、実際には右手、左手、右足をそれぞれ違うタイミングで動かす必要があります。
頭では、
- 右手はハイハット
- 左手はスネア
- 右足はバスドラム
- カウントは1、2、3、4
と理解できていても、それを同時に動かすとなると、体がついてこないことがあります。
これはとても自然なことです。
理解することと、演奏できることは別
ドラムでは、「わかる」と「できる」は同じではありません。
説明を聞いて理解することは、あくまで最初の段階です。
そこから実際に、何度も手足を動かして、体に覚えさせていく必要があります。
たとえば、自転車の乗り方を説明されたとしても、それだけですぐに乗れるようになるわけではありませんよね。
バランスを取りながら、何度も練習して、少しずつ体が覚えていきます。
ドラムもこれと同じです。
「理屈はわかった」
「でも体が動かない」
この状態は、まだ体に定着する前の段階です。
決して悪いことではありません。
むしろ、上達する途中で多くの人が通る、ごく普通の段階です。
体が覚える前に、頭だけで処理しようとしている
頭ではわかっているのに体が動かないときは、演奏中に考えることが多すぎる場合があります。
たとえば、叩きながら、
- 次は右手を動かす
- 次は左手を入れる
- ここでバスドラムを踏む
- カウントを間違えないようにする
- 楽譜も見なければいけない
というように、頭の中でたくさんのことを同時に処理しようとしている状態です。
この状態になると、体はスムーズに動きにくくなります。
ドラムは、最終的には「考えながら動かす」よりも、「自然に体が反応する」状態を目指していきます。
そのためには、いきなり曲に合わせたり、速いテンポで叩いたりするのではなく、まずはゆっくりしたテンポで、体に動きを覚えさせることが大切です。
よくある原因① 理屈だけ理解して練習量が足りない
頭ではわかっているのに体が動かない原因のひとつ目は、理屈だけ理解して、練習量が足りないことです。
レッスンで説明を聞いたときは、
「なるほど、そういうことか」
「これはわかった気がする」
と思えることがあります。
でも、その場で理解できたことと、家に帰ってから自分ひとりで再現できることは別です。
特にドラムは、頭だけではなく体全体を使う楽器です。
手順を理解しても、実際に体がスムーズに動くようになるまでには、ある程度の反復練習が必要です。
ここを飛ばしてしまうと、
- 説明はわかるけど叩けない
- 楽譜は読めるけど演奏できない
- ゆっくりならわかるけど曲になると崩れる
- 頭で考えているうちに手足が止まる
という状態になりやすくなります。
楽譜は読めるのに実際に叩けないという悩みについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。
大切なのは、「わかった」で終わらせないことです。
わかったあとに、体が自然に動くまで繰り返す。
この段階が、ドラムの上達にはとても重要です。
よくある原因② できるテンポだけで満足してしまう
もうひとつよくある原因は、できるテンポだけで満足してしまうことです。
たとえば、あるリズムがテンポ60ではできるようになったとします。
そのときに、
「できたから大丈夫」
と思って、そこで練習を止めてしまうことがあります。
もちろん、できたこと自体はとても良いことです。
ただし、テンポ60でできることと、テンポ80や100で安定してできることは別です。
また、ひとつのテンポでできるようになっても、曲に合わせたときや、フィルインの前後になったときに崩れることもあります。
これは、体にまだ十分に定着していない状態です。
できるテンポだけで満足してしまうと、少し状況が変わったときに応用がききにくくなります。
たとえば、
- テンポが少し速くなると崩れる
- 曲に合わせると手足がバラバラになる
- フィルインを入れると元のリズムに戻れない
- 違うパターンになると急にできなくなる
ということが起こりやすくなります。
そのため、できるテンポで終わりにするのではなく、少しずつテンポを変えながら練習することが大切です。
改善方法① まずは「理解」より「実践」を優先する
頭ではわかっているのに体が動かないときは、さらに頭で考えすぎるよりも、実際に体を動かす時間を増やすことが大切です。
もちろん、何も考えずに叩けばいいという意味ではありません。
ただ、ドラムの場合、ある程度仕組みを理解したら、そこから先は実際に叩いて覚える時間が必要です。
たとえば、8ビートの手順を理解したら、次はその手順を何度も繰り返します。
最初はゆっくりで構いません。
むしろ、最初から速く叩こうとしない方がいいです。
まずは、
- 右手だけ
- 右手と左手
- 右手と右足
- 最後に全部を合わせる
というように、段階を分けて練習していきます。
練習の順番を間違えてしまうと、頭ではわかっていても体が追いつきにくくなります。
ドラム初心者の方は、まず「どの順番で練習するか」を整理することも大切です。
理解したことを実際の動きに変えていくには、正しい順番で、できるところから積み上げることが大切です。
改善方法② ゆっくりのテンポで反復する
体に覚えさせるためには、ゆっくりのテンポで反復することがとても大切です。
初心者の方ほど、できるだけ早く曲に合わせたいと思うかもしれません。
もちろん、曲に合わせて叩くのは楽しいですし、目標としてはとても良いことです。
ただ、体がまだ覚えていない段階で速いテンポにしてしまうと、動きが雑になりやすくなります。
その結果、
- 手足のタイミングがズレる
- バスドラムが遅れる
- スネアの位置が不安定になる
- 途中で止まってしまう
- どこを叩いているかわからなくなる
という状態になりやすいです。
まずは、余裕を持ってできるテンポまで落としましょう。
テンポを落とすことは、遠回りではありません。
むしろ、体に正しい動きを覚えさせるための近道です。
ゆっくり練習してからテンポアップしていく流れについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。
最初は、メトロノームなしで動きを確認しても大丈夫です。
そのあと、ゆっくりのメトロノームに合わせて、少しずつ安定させていきます。
そして慣れてきたら、少しずつテンポを上げていきましょう。
改善方法③ 考えなくても動くところまで繰り返す
ドラムの練習では、最初はどうしても頭で考えながら叩くことになります。
「次は右手」
「ここで左手」
「このタイミングで足」
このように、ひとつひとつ確認しながら叩く段階です。
これは必要な段階です。
ただ、ずっとこの状態のままだと、曲に合わせたときに間に合わなくなります。
演奏中は、楽譜を見たり、音楽を聴いたり、次の展開を感じたりする必要があります。
そのため、基本的な動きは、できるだけ考えなくても体が反応する状態にしておきたいのです。
そのために必要なのが、反復練習です。
何度も繰り返すことで、最初は頭で考えていた動きが、少しずつ体に入っていきます。
たとえば、最初はぎこちなかった8ビートも、何度も練習しているうちに、だんだん自然に叩けるようになります。
これは、体が動きを覚えてきた証拠です。
ドラムの練習過程について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
「考えればできる」から「考えなくてもできる」へ。
この段階まで繰り返すことが、安定した演奏につながります。
「わかる」と「できる」の間には練習が必要
ドラム初心者の方に、ぜひ知っておいてほしいことがあります。
それは、「わかる」と「できる」の間には、必ず練習が必要だということです。
説明を聞いて理解できたのに、すぐにできないと、
「自分は向いていないのかな」
「リズム感がないのかな」
「何回やってもできないからダメなのかな」
と思ってしまうことがあります。
でも、そう考えなくて大丈夫です。
ドラムは、最初から思い通りに体が動く楽器ではありません。
むしろ、最初は体が思うように動かないのが普通です。
大切なのは、できない原因を才能のせいにしないことです。
多くの場合、必要なのは、
- 練習の順番を整理すること
- テンポを落とすこと
- できる範囲まで分解すること
- 何度も繰り返すこと
- 少しずつテンポを上げること
です。
この流れを丁寧に行えば、体は少しずつ動くようになります。
初心者の方が最初にどのような練習から始めると良いかは、こちらの記事でも解説しています。
焦らず、できる速度で繰り返していきましょう。
頭で考えすぎると、体は止まりやすくなる
頭ではわかっているのに体が動かないときは、考えすぎている場合もあります。
もちろん、考えることは悪いことではありません。
ただ、演奏中に考える量が多すぎると、体は止まりやすくなります。
たとえば、ドラムを叩きながら、
- 今どこを叩いているのか
- 次は何をするのか
- 足は合っているのか
- 手順は間違っていないか
- 楽譜通りにできているか
と考えすぎると、動きが固くなってしまいます。
そのため、練習では「考える量を減らす」ことも大切です。
いきなり全部を考えながら叩くのではなく、まずはひとつの動きに集中します。
たとえば、最初は右手のリズムだけ。
次に右手と左手。
そのあとに右足を入れる。
このように、考えることを少なくしてあげると、体は動きやすくなります。
ドラムは、頭の中を忙しくするよりも、少しずつ体に任せられる部分を増やしていくことが大切です。
できないときほど、練習を小さく分ける
頭ではわかっているのに体が動かないときは、練習内容が大きすぎることがあります。
たとえば、いきなり1曲を通して練習しようとすると、考えることが多くなります。
その結果、体が追いつかなくなってしまいます。
こういうときは、練習を小さく分けましょう。
たとえば、
- 1小節だけ練習する
- 右手だけ練習する
- 足だけ確認する
- フィルインの最後の1拍だけ練習する
- 苦手な部分だけテンポを落として繰り返す
このように、小さく分けることで、体が覚えやすくなります。
できない部分を何度も大きなまま練習しても、なかなか改善しないことがあります。
でも、小さく分けると、どこで体が止まっているのかが見えやすくなります。
ドラムの練習では、「できないところを小さくする」ことがとても大切です。
まとめ:頭でわかったことを、体に覚えさせていこう
今回は、頭ではわかっているのに体が動かない原因と改善方法について解説しました。
ドラムでは、頭で理解することと、実際に演奏できることは別です。
楽譜を読めたり、説明を理解できたりしても、それだけですぐに体が動くとは限りません。
これは初心者の方にとても多い悩みです。
大切なのは、「わからないからできない」と考えるのではなく、
「わかっていることを、これから体に覚えさせていく段階なんだ」
と考えることです。
そのためには、
- 理屈だけで終わらせない
- できるテンポだけで満足しない
- ゆっくりのテンポから始める
- 練習を小さく分ける
- 何度も反復する
- 考えなくても動くところまで繰り返す
この流れが大切です。
「わかる」と「できる」の間には、必ず練習が必要です。
ここを飛ばさずに丁寧に繰り返していくと、体は少しずつ動くようになります。
焦らなくて大丈夫です。
できる速度で、できる範囲から、少しずつ積み上げていきましょう。
一人で原因がわからないときは、実際に見てもらうのもおすすめです
「頭ではわかっているのに体が動かない」という悩みは、練習の順番やテンポ設定を見直すことで改善しやすくなります。
ただ、一人で練習していると、
- どこで止まっているのか
- テンポが速すぎるのか
- 練習の順番が合っているのか
- 手足の動かし方に無理があるのか
が、自分ではわかりにくいこともあります。
そういうときは、実際にフォームや練習方法を見ながら確認することも大切です。
川島広明ドラム教室では、ドラム初心者の方にもわかりやすく、今どこでつまずいているのかを一緒に確認しながらレッスンを進めています。
船橋市・八千代市周辺でドラムを始めたい方、初心者からやさしく学びたい方は、無料体験レッスンも活用してみてください。
無理に難しいことをするのではなく、今できるところから、少しずつ「わかる」を「できる」に変えていきましょう。
ドラムは、楽譜や動画を見ているだけでは分かりにくい部分がたくさんあります。
たとえば、どんな音を出せばいいのか、どのくらいの力加減で叩けばいいのか、曲に合わせるときに何を意識すればいいのかなど、実際に叩きながら覚えていくことが大切です。
船橋周辺で直接レッスンを受けたい方、またはZoomで個別に見てもらいたい方には、無料体験レッスンや課題曲マスターコースをご用意しています。
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