8ビート①|ドラム初心者が最初に身につけたい基本リズムの練習方法

初心者講座

ドラムを始めたばかりの方が、最初につまずきやすいのが、

「右手は動くのに、バスドラムを入れると分からなくなる」
「スネアを入れた瞬間にリズムが崩れる」
「8ビートを練習しているけれど、手足がうまく合わない」

という部分です。

ドラムは、右手・左手・右足を同時に使う楽器なので、最初から全部を一気に動かそうとすると混乱しやすくなります。

そこで大切なのが、8ビートを小さなステップに分けて練習することです。

この記事では、ドラム初心者の方に向けて、8ビートの基本となるリズムにバスドラムとスネアを少しずつ加えていく練習方法を解説します。

前回練習した基本の8ビートが、すべてのリズムの土台になります。まだ基本形が安定していない場合は、無理に先へ進まず、まずはこちらの記事も確認してみてください。

8ビートはドラム初心者が最初に覚えたい基本リズム

8ビートは多くの曲で使われるリズム

8ビートは、ポップス、ロック、J-POPなど、たくさんの曲で使われているドラムの基本リズムです。

「ドラムらしいリズム」と聞いて、多くの方が思い浮かべる形も、この8ビートに近いものが多いです。

そのため、8ビートが安定して叩けるようになると、曲に合わせて演奏する楽しさを感じやすくなります。

ただし、8ビートは簡単そうに見えて、初心者の方にとっては意外と難しい部分もあります。特に、バスドラムを入れたときに右手が止まったり、スネアの位置がずれたりしやすいです。

まずは右手の8分音符を安定させることが大切

8ビートでは、右手でハイハットを「チッチッチッチッ」と一定に刻むことが多いです。

この右手の動きが、リズム全体の土台になります。

右手が安定していない状態でバスドラムやスネアを入れると、リズム全体が崩れやすくなります。

まずは、右手で

1と2と3と4と

と均等に叩けるようにしましょう。

8ビートの基本をもう少し整理したい方は、こちらの記事も参考になります。

バスドラムとスネアを少しずつ加えていく

右手の8分音符が安定してきたら、次にバスドラムを加えます。

そのあとに、2拍目と4拍目のスネアを加えていきます。

いきなり完成形を叩こうとするのではなく、

右手だけ 右手+バスドラム 右手+バスドラム+スネア

という順番で進めると、手足の動きが整理しやすくなります。

8分音符の「表」と「裏」を確認しよう

1と2と3と4との数え方

8ビートを練習するときは、まずカウントの数え方を確認しておきましょう。

4分の4拍子では、基本的に

1、2、3、4

と4つの拍があります。

ここに8分音符を入れると、

1と2と3と4と

になります。

この「1と2と3と4と」を、同じ間隔で数えることが大切です。

1234が表、との部分が裏

「1と2と3と4と」のうち、

1、2、3、4

の部分を「表」と呼びます。

そして、

の部分を「裏」と呼びます。

たとえば「1と」の場合、
「1」が表、
「と」が裏です。

この表と裏の感覚が分かると、バスドラムをどこに入れるのかが理解しやすくなります。

声に出して数えるとリズムが安定しやすい

初心者の方は、頭の中だけで数えるよりも、声に出して

1と2と3と4と

と数えるのがおすすめです。

声に出すことで、自分が今どこのタイミングを叩いているのかが分かりやすくなります。

特にバスドラムが裏に入る練習では、声に出して数えることがかなり大切です。

リズムの数え方をさらに練習したい方は、こちらの記事も参考にしてください。

リズム感がなくてもドラムは始められます
リズム感がないとドラムはできない?そんな不安をやさしく解消します。リズム感は生まれつきではなくトレーニングで育つもの。手拍子から始める安心の方法を解説します。

ステップ①|1拍目と3拍目にバスドラムを2回ずつ入れる

最初のステップでは、右手でハイハットを8分音符で叩きながら、バスドラムを「1と」と「3と」に入れます。

カウントで考えると、

1と2と3と4と

のうち、

1、と、3、と

の場所でバスドラムを踏みます。

リズムの音は、

ドンドン チッチッ ドンドン チッチッ

という感じになります。

ここで大切なのは、バスドラムを2回連続で踏んでも、右手のハイハットを止めないことです。

初心者の方は、足に意識が向いた瞬間に右手が止まってしまうことがあります。まずは速く叩く必要はありません。

ゆっくりしたテンポで、

1と2と3と4と

と声に出しながら練習してみましょう。

バスドラムが速くなってしまう場合は、足だけで「1と」「3と」を確認してから、右手を合わせると分かりやすくなります。

ステップ②|2拍目と4拍目にスネアを加えて8ビートを完成させる

ステップ①ができたら、次は2拍目と4拍目にスネアを追加します。

スネアは、

1と2と3と4と

の「2」と「4」で叩きます。

つまり、右手はハイハットを8分音符で叩き続け、バスドラムは「1と」と「3と」、スネアは「2」と「4」に入ります。

リズムの音は、

ドンドン パンチッ ドンドン パンチッ

という感じになります。

これで、ひとつの8ビートの形が完成します。

2拍目と4拍目のスネアは、ポップスやロックでとてもよく使われる基本の位置です。曲を聴いていると、自然に手拍子をしたくなる場所でもあります。

手足が混乱する場合は、いったんスネアを抜いて、ステップ①に戻って確認しましょう。

できないときに戻ることは、遠回りではありません。
むしろ、ドラム上達ではとても大切な練習です。

ステップ③|1拍目裏のバスドラムを抜いてリズムを整理する

ステップ③は、ステップ②のリズムから「1と」の「と」に入っていたバスドラムを抜いた形です。

つまり、1拍目の表にはバスドラムがありますが、1拍目の裏にはバスドラムを入れません。

リズムの音は、

ドン チッ パン チッ ドンドン パン チッ

という感じになります。

バスドラムの音がひとつ減るので、ステップ②よりも少し軽い印象のリズムになります。

ここで大切なのは、バスドラムを抜いた場所でも右手のハイハットを均等に叩き続けることです。

足がない場所でリズムが詰まったり、右手の間隔が変わったりしないように気をつけましょう。

ステップ④|2拍目裏にバスドラムを入れる練習

ステップ④では、少し複雑なバスドラムの位置が出てきます。

バスドラムを入れる場所は、

1拍目の表 2拍目の裏 3拍目の表

です。

カウントで言うと、

1と2と3と4と

の、

1、2の後の「と」、3

にバスドラムを入れます。

リズムの音は、

ドン チッ チッ ドン ドン チッ チッ チッ

というような流れになります。

初心者の方が混乱しやすいのは、2拍目の裏に入るバスドラムです。

「2」と「と」のうち、足が入るのは「と」の部分です。
つまり、スネアが入る「2」の場所ではなく、その後ろにある裏拍でバスドラムを踏みます。

この練習では、右手のハイハットと一緒に足を感じることが大切です。

うまくいかない場合は、まず右手で「1と2と3と4と」を叩きながら、声だけでバスドラムの位置を言ってみましょう。

ステップ⑤|ステップ④にスネアを加えて完成形にする

ステップ⑤では、ステップ④のバスドラムに、2拍目と4拍目のスネアを加えます。

リズムの音は、

ドン チッ パン ドン ドン チッ パン チッ

という感じになります。

ここでは、2拍目のスネアと、その裏に入るバスドラムが近い位置にあります。

そのため、初心者の方は焦って足が早くなったり、スネアとバスドラムがくっつきすぎたりしやすいです。

大切なのは、

2でスネア 2の裏でバスドラム

という順番を落ち着いて感じることです。

最初はかなりゆっくりで大丈夫です。
1小節だけを何度も繰り返して、手足の順番を体に覚えさせましょう。

ステップ⑥|1拍目裏にもバスドラムを加える

ステップ⑥では、ステップ④のリズムに、1拍目裏のバスドラムを追加します。

つまり、バスドラムが入る場所が増えるため、これまでよりも少し忙しいリズムになります。

リズムの音は、

ドンドン チッ ドン ドン チッ チッ チッ

という感じです。

ここでは、バスドラムを連続で踏む部分が出てきます。

バスドラムが連続すると、足だけが前に走ってしまうことがあります。
右手のハイハットよりも足が速くならないように注意しましょう。

うまく踏めない場合は、足だけでゆっくり確認してから、右手を合わせるのがおすすめです。

バスドラムの踏み方で悩んでいる方は、焦らずに「同じタイミングで踏む」ことを優先してください。強く踏むことよりも、リズムに合っていることの方が大切です。

ステップ⑦|スネアを加えて実践的な8ビートにする

最後のステップでは、ステップ⑥に2拍目と4拍目のスネアを加えます。

これで、より実践的な8ビートになります。

ここまでのステップより少し複雑になりますが、考え方は同じです。

右手はハイハットで8分音符を刻み続けます。
バスドラムは決められた位置に入れます。
スネアは2拍目と4拍目に入れます。

最初から速く叩く必要はありません。

1小節をゆっくり繰り返して、20〜30回止まらずに叩けることを目標にしましょう。

もし途中で崩れてしまう場合は、ステップ①〜⑥のどこかに戻って大丈夫です。

ドラムの練習では、できないところを無理に押し切るよりも、ひとつ前のステップに戻って確認する方が上達しやすいです。

初心者が8ビートでつまずきやすいポイント

右手の8分音符が止まってしまう

バスドラムやスネアに意識が向くと、右手のハイハットが止まってしまうことがあります。

8ビートでは、右手の8分音符がリズムの土台になります。

まずは右手だけで、

1と2と3と4と

を安定して叩けるようにしましょう。

バスドラムが速くなってしまう

バスドラムを連続で踏むと、足だけが前に出てしまうことがあります。

これは初心者の方によくあることです。

バスドラムが速くなる場合は、テンポを落として、右手と一緒に踏む感覚を確認しましょう。

スネアを入れると足が分からなくなる

スネアを入れた瞬間に、バスドラムの位置が分からなくなることもあります。

その場合は、いきなり完成形を叩こうとせず、

右手+バスドラム 右手+スネア 右手+バスドラム+スネア

という順番で分けて練習しましょう。

できないまま速く練習してしまう

一番多いのが、できないテンポのまま何度も繰り返してしまうことです。

速いテンポで崩れたまま練習すると、崩れた動きが体に残りやすくなります。

まずは「ゆっくりならできる」状態を作りましょう。

テンポアップの考え方はこちらの記事でも解説しています。

8ビートを安定させる練習のコツ

声に出して「1と2と3と4と」と数える

8ビートが安定しないときは、声に出して数える練習がおすすめです。

声に出すことで、表拍と裏拍が分かりやすくなります。

特に裏拍にバスドラムが入るリズムでは、カウントを言えるかどうかが大きな助けになります。

右手だけ、足だけ、手足一緒の順番で練習する

できないリズムが出てきたら、まず分解しましょう。

おすすめの順番は、

右手だけ 足だけ 右手と足 右手とスネア 最後に全部合わせる

です。

全部を一度に直そうとすると難しくなりますが、分ければ原因が見つけやすくなります。

1小節を20〜30回止まらずに繰り返す

8ビートは、1回できたら終わりではありません。

曲の中では、同じリズムを何小節も続けて叩く必要があります。

そのため、1小節のパターンを20〜30回くらい止まらずに繰り返せるように練習してみましょう。

最初はゆっくりで大丈夫です。

「止まらずに続けられる」という感覚が、曲に合わせるときの安定感につながります。

できたら次の8ビート②に進む

ステップ①〜⑦が安定してきたら、次は8ビート②へ進んでみましょう。

8ビート②では、さらにバスドラムの位置やリズムの形を広げていきます。

まとめ|8ビート①はドラム上達の土台になる練習

ここで練習した8ビートは、ドラムの中でも非常によく使われる基本リズムです。

ポップス、ロック、J-POPなど、いろいろな曲につながる大切な土台になります。

今回のポイントをまとめると、

右手の8分音符を安定させる バスドラムを少しずつ加える 2拍目と4拍目にスネアを入れる 表拍と裏拍を意識する 1小節を20〜30回繰り返す できないときは前のステップに戻る

ということです。

ドラムは、手足を同時に動かすので最初は難しく感じます。
ですが、ステップを分けて練習すれば、少しずつ体に入っていきます。

焦らず、ゆっくり、同じリズムを何度も繰り返してみてください。

次の練習へ進みたい方へ

ここまでできたら、次は8ビート②へ進んでみましょう。

今回解説した内容は、8ビートの基礎の一部です。
8ビート全体の流れや練習の順番を体系的に理解したい方は、こちらのまとめ記事も参考にしてください。

また、リズム感に不安がある方は、こちらの記事もおすすめです。

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