【ドラム8要素その2】音符を理解するとリズムが安定する|4分・8分・3連符・16分音符を基礎から解説

レッスン

「リズム感に自信がない」
「楽譜を見ると難しく感じる」
「8分音符や16分音符と言われても、いまいちピンとこない」
「フィルインに入るとテンポが崩れてしまう」

ドラムを練習していると、このような悩みにぶつかる方は多いです。

特に初心者の方にとって、音符は少し難しく感じやすいものです。
楽譜を見るだけで「なんだか音楽理論っぽくて苦手」と感じてしまう方もいるかもしれません。

ですが、音符は難しい理論ではありません。
ドラムにおける音符は、リズムを整理するための地図のようなものです。

どのタイミングで叩くのか。
1拍の中に音を何個入れるのか。
フィルインでどこに戻ってくるのか。

こういったことを分かりやすくしてくれるのが音符です。

音符を理解すると、8ビート、16ビート、シャッフル、フィルイン、バスドラムのタイミングがかなり安定しやすくなります。

今回は、ドラム8要素その2として、音符の基本を初心者の方にも分かりやすく解説していきます。

音符とは?リズムを整理するための地図

音符とは、音の長さやタイミングを表す記号です。

ピアノやギターでは、音符を見ることで「どの高さの音を、どれくらいの長さで鳴らすか」を確認します。
一方、ドラムの場合はメロディーを演奏する楽器ではないので、特に大切なのはいつ叩くかです。

つまり、ドラムにとって音符は、

「このタイミングでスネアを叩く」
「この位置にバスドラムを入れる」
「この拍の中に4つ音を入れる」

ということを整理するためのものです。

音符は、リズムの材料です。
4分音符、8分音符、16分音符、3連符などを組み合わせることで、8ビートや16ビート、フィルイン、シャッフルなどのリズムが作られます。

楽譜が苦手な方でも、音符の考え方を少しずつ覚えていくと、リズムの見え方が変わります。

「なんとなく叩いていたリズム」が、
「この位置に音が入っているリズム」として整理できるようになります。

この違いはとても大きいです。

なんとなく叩いていると、テンポが速くなったり、フィルインに入ったりした時に崩れやすくなります。
しかし、音符の位置が分かっていると、自分がどこに音を置いているのかが分かるため、リズムが安定しやすくなります。

まず覚えたい基本の音符

ドラム初心者の方が最初に覚えたい音符は、次の4つです。

・4分音符
・8分音符
・16分音符
・3連符

余裕が出てきたら、6連符にも進んでいくと良いです。

5連符、7連符、ポリリズムなどもありますが、これは応用です。
最初から全部を完璧に覚える必要はありません。

大切なのは、音符を「記号」として丸暗記することではなく、1拍をどう分けているかで理解することです。

たとえば、

4分音符は、1拍に1つ。
8分音符は、1拍を2つに分ける。
16分音符は、1拍を4つに分ける。
3連符は、1拍を3つに均等に分ける。

このように考えると、かなり分かりやすくなります。

4分音符|1拍に1つ音を入れる基本

4分音符は、1拍に1つ音を入れる基本の音符です。

カウントで言うと、

1・2・3・4

です。

1拍ごとに1つずつ音を入れていきます。

ドラムでは、4分音符はとても大切です。
たとえば、メトロノームに合わせて叩く練習や、バスドラムを1・2・3・4に入れる4つ打ちのリズムなどで使います。

4分音符は、リズムの土台です。

この4分音符が安定していないと、8分音符や16分音符に進んだ時にもリズムが揺れやすくなります。

初心者の方は、まずメトロノームに合わせて、スネアや練習パッドを4分音符で叩いてみましょう。

最初は速くする必要はありません。
BPM60くらいで、クリックと自分の音がきれいに重なるように練習してみてください。

8分音符|1拍を2つに分ける

8分音符は、1拍を2つに分ける音符です。

カウントは、

1と2と3と4と

です。

数字の部分が表拍で、「と」の部分が裏拍です。

ドラムでは、8ビートのハイハットで8分音符を刻むことが多いです。
つまり、8ビートを安定させるためには、8分音符の感覚がとても大切になります。

初心者の方は、まず声に出して数えるのがおすすめです。

「1と2と3と4と」

このように声に出しながら、ハイハットや練習パッドを叩いてみます。

ここで大切なのは、「と」を適当にしないことです。
「1・2・3・4」だけを感じていると、裏拍が曖昧になり、リズムが前に突っ込んだり、遅れたりしやすくなります。

8分音符は、表拍と裏拍を均等に感じる練習です。

特にバスドラムが走りやすい方や、ハイハットが安定しない方は、8分音符の「と」を声に出して練習してみてください。

16分音符|1拍を4つに分ける

16分音符は、1拍を4つに分ける音符です。

英語のカウントでは、

1 e & a

と数えることがあります。

日本語で考えるなら、

タカタカ

と感じると分かりやすいです。

1拍の中に4つ音が入るので、8分音符よりも細かくなります。

16分音符は、16ビート、細かいフィルイン、ゴーストノート、バスドラムの細かいパターンなどに関係します。

たとえば、16ビートではハイハットやゴーストノートの細かい刻みが重要になります。
また、フィルインで「タカタカ」とスネアやタムを叩く時にも、16分音符の理解が必要です。

ただし、16分音符は速く叩くための音符ではありません。

大切なのは、1拍を4つに均等に分けることです。

速く叩こうとすると、最初の音だけ強くなったり、後ろの音が詰まったりしやすくなります。
まずはゆっくりしたテンポで、「タカタカ」が均等になるように練習しましょう。

3連符|1拍を3つに均等に分ける

3連符は、1拍を3つに均等に分ける音符です。

カウントは、

1 trip let

または、日本語なら、

タタタ

と考えると分かりやすいです。

3連符は、シャッフル、ロッカバラード、スイング、ジャズなどに関係します。

8分音符や16分音符は、1拍を2つや4つに分ける感覚です。
それに対して、3連符は1拍を3つに分けます。

この感覚が曖昧だと、シャッフルを叩いているつもりでも、普通の8ビートのように平たく聞こえてしまうことがあります。

3連符で大切なのは、3つの音を均等に感じることです。

「タタタ」の3つが、どれかだけ速くなったり、遅くなったりしないようにします。

最初は、メトロノームに合わせて1拍ごとに「タタタ」と声に出してみましょう。
口で均等に言えるようになると、手でも叩きやすくなります。

6連符|3連符と16分音符をつなぐ感覚

6連符は、1拍を6つに分ける音符です。

少し難しく聞こえるかもしれませんが、3連符をさらに細かくしたような感覚で考えると分かりやすいです。

口で言うなら、

タカタカタカ

または、

タタタタタタ

のように感じることができます。

6連符は、速いフィルイン、手順練習、スティックコントロールなどに関係します。

ただし、初心者の方が最初から速く叩く必要はありません。
6連符は、3連符の延長としてゆっくり練習すれば大丈夫です。

3連符が安定してきたら、その中をさらに細かく分けるような感覚で6連符に進んでいきましょう。

大切なのは、音数を増やすことではなく、均等に分けることです。

音符を口で言えると、体でも叩きやすくなる

音符を理解する時は、いきなり手足で叩くよりも、まず口で言えるようにすることが大切です。

口で言えないリズムは、体でも崩れやすいからです。

たとえば、次のように考えると分かりやすいです。

4分音符=タ
8分音符=タタ
3連符=タタタ
16分音符=タカタカ
6連符=タカタカタカ

このように、音の数を声に出すと、リズムが整理されます。

ドラムは手足を使う楽器なので、最初から全部を動かそうとすると混乱しやすいです。
まずは口で言う。
次に手で叩く。
最後に足を加える。

この順番で練習すると、体に入りやすくなります。

特にフィルインや16分音符の練習では、口で「タカタカ」と言いながら叩くと、音の間隔がそろいやすくなります。

音符が分かると8ビート・16ビート・フィルインが安定する

音符を理解すると、リズムパターンの構造が見えるようになります。

8ビートは、主に8分音符を土台にしています。
ハイハットを「1と2と3と4と」で刻むことで、リズムの時間軸が作られます。

16ビートは、16分音符の細かい分割が土台になります。
1拍を4つに分ける感覚があると、細かいハイハットやゴーストノート、バスドラムの位置が分かりやすくなります。

シャッフルは、3連符の感覚が大切です。
3つに分ける感覚があることで、跳ねるリズムが作りやすくなります。

フィルインでは、音符の詰め込み方を理解することが大切です。

フィルインで走ってしまう原因の1つは、何個の音をどの拍に入れているかが曖昧なことです。
16分音符なのか、3連符なのか、6連符なのかが分かっていると、次の1拍目に戻りやすくなります。

バスドラムのタイミングも同じです。

「なんとなく足を入れる」のではなく、8分音符の裏なのか、16分音符の2つ目なのか、どの位置に入っているかが分かると、リズムが安定しやすくなります。

5連符・7連符は応用として少しずつ取り組む

ここまでで、4分音符、8分音符、16分音符、3連符、6連符について見てきました。

さらに発展すると、5連符や7連符という音符もあります。

5連符は、1拍を5つに分ける音符です。
7連符は、1拍を7つに分ける音符です。

これらは、初心者の方が最初から完璧にできる必要はありません。

5連符や7連符のような奇数連符は、フレーズに独特な浮遊感や緊張感を出すことができます。
ただし、かなり応用的な内容なので、まずは存在を知っておく程度で大丈夫です。

基本の音符が安定してきたら、中級者以上の練習として少しずつ取り組んでいきましょう。

ポリリズムは音符の理解をさらに深める練習

ポリリズムとは、異なるリズムのまとまりを同時に感じる練習です。

たとえば、2拍の中に5つ音を入れる、3拍の中に8つ音を入れる、というように、拍の流れとは違う分割を重ねていきます。

最初はとても難しく感じるかもしれません。

ただ、ポリリズムも基本的には「拍をどう分けるか」という考え方です。
音符を均等に分ける力がついてくると、少しずつ理解しやすくなります。

初心者のうちは、無理にポリリズムまで練習しなくても大丈夫です。

ですが、将来的にはリズム感を大きく伸ばす練習になります。

複雑なリズムも、拍をどう分けているかを見ると整理できます。
そのためにも、まずは基本の音符を丁寧に理解していきましょう。

初心者におすすめの音符練習ステップ

ここからは、初心者の方におすすめの音符練習ステップを紹介します。

いきなり難しいリズムに進む必要はありません。
順番に積み上げていくことで、音符の違いが体に入りやすくなります。

ステップ1:メトロノームに合わせて4分音符を叩く

まずは、メトロノームに合わせて4分音符を叩きます。

目的は、拍を安定させることです。

クリックと自分の音が重なるように、ゆっくり練習してみましょう。

ステップ2:8分音符で「1と2と3と4と」と数えながら叩く

次に、8分音符を練習します。

「1と2と3と4と」と声に出しながら叩きます。

目的は、裏拍を感じることです。

「と」の位置が曖昧になると、リズムが走ったり遅れたりしやすくなります。
声に出して確認しながら練習しましょう。

ステップ3:16分音符を「タカタカ」で口に出す

次は16分音符です。

「タカタカ」と口に出して、1拍を4つに分ける感覚を作ります。

最初は手で叩かなくても大丈夫です。
まずはメトロノームに合わせて、口で均等に言えるようにしましょう。

ステップ4:3連符を「タタタ」で均等に叩く

次に、3連符を練習します。

「タタタ」と声に出して、1拍を3つに均等に分けます。

3連符は、シャッフルやスイングの土台になります。
8分音符とは違う感覚なので、焦らずゆっくり練習しましょう。

ステップ5:4分・8分・16分・3連符を切り替える

最後に、音符を切り替える練習をします。

4分音符。
8分音符。
16分音符。
3連符。

このように順番に切り替えて叩いてみましょう。

目的は、音符の違いを体で覚えることです。

同じテンポの中で音符を切り替えると、1拍の分け方の違いが分かりやすくなります。

よくある失敗と改善ポイント

音符の練習では、よくある失敗があります。
うまくいかない時は、自分がどこで崩れているのかを分けて考えてみましょう。

失敗1:音符を速さだけで覚えてしまう

音符を「4分音符は遅い」「16分音符は速い」と覚えてしまう方がいます。

もちろん、同じテンポの中では16分音符の方が細かく聞こえます。
しかし、本質的には音符は速さではありません。

音符は、1拍を何個に分けるかで考えると分かりやすいです。

4分音符は1拍に1つ。
8分音符は1拍を2つ。
16分音符は1拍を4つ。

このように整理しましょう。

失敗2:8分音符の裏拍「と」が弱くなる

8分音符では、「1と2と3と4と」の「と」が曖昧になることがあります。

裏拍が曖昧になると、ハイハットが安定しなかったり、バスドラムが走ったりしやすくなります。

改善するには、声に出して数えることです。

「1と2と3と4と」

裏拍も表拍と同じ間隔で感じるようにしましょう。

失敗3:16分音符が走ってしまう

16分音符は音が細かくなるため、走りやすいです。

特にフィルインでは、気持ちが前に行ってしまい、後半が詰まりやすくなります。

改善するには、「タカタカ」を均等に言うことです。

BPM50〜60くらいのゆっくりしたテンポから始めて、音と音の間隔をそろえましょう。

失敗4:3連符が8分音符のように平たくなる

3連符は、1拍を3つに分ける音符です。

しかし、この感覚が曖昧だと、シャッフルやスイングが普通の8ビートのように聞こえてしまいます。

改善するには、「タタタ」と口で言いながら、3つを均等に感じることです。

3連符は、真ん中の音が急いだり遅れたりしやすいので、ゆっくり確認しましょう。

失敗5:フィルインでテンポが崩れる

フィルインでテンポが崩れる原因の1つは、音符の数が曖昧なことです。

16分音符を何個入れているのか。
3連符で何個叩いているのか。
次の1拍目にどこで戻るのか。

これが曖昧だと、フィルイン後にリズムへ戻りにくくなります。

改善するには、フィルインの音符数を把握し、次の1拍目に戻る位置を決めておくことです。

音符は他のドラム8要素すべてにつながる

音符は、ドラム8要素の2つ目として、とても重要な土台です。

1つ目のストロークは、音の出し方に関係します。
そして2つ目の音符は、音を置くタイミングに関係します。

どれだけ良い音が出せても、音を置く位置が不安定だとリズムは崩れます。
逆に、音符の位置が分かっていると、リズムやフィルインが整理しやすくなります。

音符は、手順、リズム、フィルイン、グルーヴ、テクニック、楽曲スタイルにも関係します。

たとえば、同じ16分音符でも、手順が変わるとフレーズの雰囲気が変わります。
同じ3連符でも、アクセントの位置が変わるとシャッフルやスイングのノリが変わります。

音符が分かると、譜面だけでなく、耳コピやアドリブも整理しやすくなります。

「なんとなく叩く」から、
「どの位置に音を置いているか分かって叩く」へ変わる。

これが音符を学ぶ大きな意味です。

関連する練習記事

ストロークの基礎もあわせて確認したい方は、こちらの記事も参考になります。

音符を使って作られる基本リズムの全体像を知りたい方は、こちらの記事もおすすめです。

次の要素である「手順」を学ぶと、音符の並びを実際のフレーズに変えやすくなります。

8ビートの中で8分音符を実践したい方は、こちらの記事も参考になります。

16分音符を使ったリズムへ進みたい方は、16ビートの練習記事もおすすめです。

まとめ

音符とは、音の長さやタイミングを表す記号です。

ドラムでは、どのタイミングで叩くかを整理するために音符が大切です。

4分音符は、1拍に1つ。
8分音符は、1拍を2つに分けます。
16分音符は、1拍を4つに分けます。
3連符は、1拍を3つに均等に分けます。
6連符は、1拍を6つに分けます。

5連符、7連符、ポリリズムは応用として、少しずつ取り組めば大丈夫です。

音符は、口で言えるようになると体でも叩きやすくなります。

4分音符は「タ」
8分音符は「タタ」
3連符は「タタタ」
16分音符は「タカタカ」
6連符は「タカタカタカ」

このように声に出して練習すると、音符の違いが整理されやすくなります。

音符を理解すると、8ビート、16ビート、シャッフル、フィルイン、バスドラムのタイミングが安定しやすくなります。

そして音符は、他のドラム8要素すべてにつながる大切な土台です。

まずは難しく考えず、4分音符、8分音符、16分音符、3連符を順番に整理していきましょう。

音符をしっかり身につけたい方へ

音符は、文章や楽譜だけでは分かりにくい部分もあります。

特に、8分音符の裏拍、16分音符の細かい分割、3連符の均等な感覚は、実際に声に出したり、手足で確認したりすることでかなり理解しやすくなります。

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