音楽には、国や文化、歴史によって生まれた多種多様なスタイルがあります。
ポップス、ロック、ジャズ、フュージョン、ラテン、ヒップホップ、ブルース…
私たちが普段何気なく聴いている音楽は、それぞれのジャンルごとに“リズム”も“フィーリング”も“グルーヴ”も大きく異なります。
ここでは、代表的な音楽ジャンルがどのように誕生し、どんな特徴をもっているかを、わかりやすく解説していきます。
■ ブラジリアン(1910年代〜)
アフリカ由来のリズムと、ポルトガル文化が混ざり合って生まれた音楽。
サンバやボサノバに代表され、軽快で跳ねるようなリズムが特徴です。
音楽自体に「踊る」要素が強く、明るく開放的な雰囲気を持ちます。
■ カリビアン(1920年代〜)
カリブ海の島々で、黒人のリズムとヨーロッパの音楽が融合して誕生。
レゲエやカリプソなど、ゆったりしつつも芯のあるリズム感が魅力です。
3連系のリズムを多用し、特有の浮遊感があります。
■ ブルース(1920年代〜)
黒人のリズムと白人のバラッドが混ざり生まれた音楽。
のちにカントリーやロックにも大きな影響を与えました。
シンプルな構成ながら深い感情が宿る、アメリカ音楽の原点とも言えるジャンルです。
■ ジャズ(1920年代〜)
ブルースと白人音楽が交わり、ダンス音楽として発展したジャンル。
高度なアドリブ、複雑な和音、スウィング感が特徴。
時代とともに形を変え続け、今でも世界中で愛される音楽スタイルです。
■ アフロキューバン(1930年代〜)
スペインに支配されたキューバで、アフリカとスペインの音楽が混ざり誕生。
クラーベ(リズムの基準)を中心とした構造で、非常にリズミック。
ラテン音楽の源流にもなっています。
■ アフリカン(1940年代〜)
リズム中心の音楽で、ファンクやジャズにも大きな影響を与えたジャンル。
独特のポリリズム(複数のリズムの重なり)が特徴で、グルーヴの源泉とも言えます。
■ ロックンロール(1950年代〜)
ジャズやブルース、カントリーが混ざって生まれた、シンプルでテンポの速い音楽。
若者文化の象徴として世界的ブームを巻き起こしました。
■ ファンク(1960年代〜)
黒人音楽の要素が融合し、リズムを中心に生まれた音楽スタイル。
ビートの“ノリ”を最大限追求した音楽で、グルーヴが非常に強いのが特徴です。
■ ロック(1960年代〜)
イギリスの白人たちがロックンロールを進化させ、電気楽器を取り入れて誕生。
ハードロック、パンク、メタルなど、無数の派生ジャンルを生みました。
■ フュージョン(1970年代〜)
ジャズとロック、ラテン音楽などが融合した新しい音楽ジャンル。
高い演奏技術と複雑なリズムが特徴で、ミュージシャンズミュージックとも呼ばれます。
■ ヒップホップ(1970年代〜)
ニューヨークで生まれたDJ文化・ブレイクダンス・落書き・ラップなどのストリート文化が融合した音楽。
ビートをループし、ラップをのせるスタイルは世界的に広がり、現在のポップスにも大きな影響を与えています。
■ 音楽の歴史は“文化の混ざり合い”で進化してきた
音楽の歴史は常に「異なる文化が出会い、リズムや音楽が混ざり合うこと」
によって発展してきました。
アフリカ → アメリカ → カリブ → ヨーロッパ → アジア
というように、人種・地域を越えて音楽は進化し続けています。
その結果、
リズムもグルーブもフィーリングもジャンルごとにまったく違う
という豊かな世界が生まれました。
あなたが普段聴いている音楽も、数百年の歴史と文化の積み重ねの上に成り立っています。
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