「8ビートは叩けるのに、曲に合わせると安定しない」
「リズムパターンの種類が多くて、何から覚えればよいか分からない」
「フィルインに入ると、元のリズムに戻れなくなる」
ドラムを練習していると、このような悩みにぶつかることがあります。
特に初心者の方は、8ビート、16ビート、シャッフル、ディスコビートなど、いろいろなリズムパターンが出てくると混乱しやすいです。
でも、リズムパターンはただ丸暗記するものではありません。
リズムパターンは、ドラム演奏の土台です。
曲の中で繰り返し使われ、ギター、ベース、ボーカルを支える役割があります。
そしてリズムパターンは、いきなり完成するものではなく、ストローク、音符、手順を組み合わせて作られています。
ストロークは、どう音を出すか。
音符は、いつ叩くか。
手順は、どちらの手で叩くか。
リズムパターンは、それらを曲の土台としてどう組み合わせるか。
このように分けて考えると、リズムパターンはかなり理解しやすくなります。
今回は、ドラム8要素その4として、リズムパターンの基本を初心者〜初級者向けに分かりやすく解説していきます。
リズムパターンとは?曲を支えるドラムの土台
リズムパターンとは、曲の中で繰り返し使われるドラムの基本的な伴奏パターンのことです。
たとえば、ポップスやロックでよく使われる8ビート。
ファンクやR&Bでよく使われる16ビート。
シャッフルやロッカバラードで使われる3連系ビート。
ダンス系の曲で使われるディスコビート。
これらは、すべてリズムパターンです。
ドラムは、曲の中で土台を作る楽器です。
ギターやベース、ボーカルが気持ちよく乗れるように、テンポやノリを支えます。
ドラムのリズムパターンが安定していると、曲全体も安定して聞こえます。
逆に、ドラムのリズムパターンが揺れてしまうと、曲全体が不安定に聞こえやすくなります。
初心者の方は、リズムパターンを「曲の中で使う基本の型」と考えると分かりやすいです。
型というと堅苦しく聞こえるかもしれませんが、型があるからこそ曲に合わせやすくなります。
まず基本の型を覚え、そのあとで少しずつバリエーションを増やしていくと、リズムの引き出しが増えていきます。

リズムパターンは、ストローク・音符・手順の上に成り立つ
リズムパターンは、単独で存在しているものではありません。
その前に、いくつかの基礎があります。
まず、ストロークです。
ストロークは、スティックをどう動かして音を出すかという基本動作です。
強い音、弱い音、アクセント、ノーアクセントなどは、ストロークによって変わります。
次に、音符です。
音符は、いつ叩くかを表します。
4分音符、8分音符、16分音符、3連符などを理解することで、音を置くタイミングが分かります。
そして、手順です。
手順は、どちらの手で叩くかを決めるものです。
R L R L、R R L L など、右手と左手の流れを整理します。
リズムパターンは、これらを組み合わせたものです。
たとえば8ビートなら、ハイハットは8分音符で刻み、スネアは2拍目と4拍目に入り、バスドラムは1拍目と3拍目に入ることが多いです。
この時、ハイハットを右手で叩くのか、スネアを左手で叩くのか、どの音符の位置にバスドラムを入れるのか。
こうした要素が組み合わさって、リズムパターンになります。
つまり、リズムパターンは「なんとなく覚えるもの」ではなく、基礎の組み合わせで理解できるものです。

まず覚えたい基本は8ビート
初心者の方がまず覚えたいリズムパターンは、8ビートです。
8ビートは、ロック、ポップス、J-POPなど、多くの曲で使われる基本リズムです。
ドラムを始めたら、最初に8ビートから練習することが多いと思います。
基本的な8ビートは、次の3つでできています。
ハイハットは8分音符。
スネアは2拍目と4拍目。
バスドラムは1拍目と3拍目。
この3つの役割を分けて理解すると、8ビートはかなり叩きやすくなります。
ハイハットは、リズムの時間軸です。
「1と2と3と4と」と8分音符で刻むことで、リズム全体の流れを作ります。
スネアは、2拍目と4拍目に入ります。
このスネアはバックビートと呼ばれ、ポップスやロックのノリを作る大切な音です。
バスドラムは、1拍目と3拍目に入るのが基本です。
リズムの土台を支える低い音になります。
最初はテンポを上げる必要はありません。
BPM60〜80くらいで、ハイハット、スネア、バスドラムの役割を確認しながら、安定して続けることを大切にしましょう。

8ビートはバスドラムの位置で雰囲気が変わる
同じ8ビートでも、バスドラムの位置が変わると、リズムの雰囲気が変わります。
基本形は、1拍目と3拍目です。
この形はとても安定感があります。
初心者の方が最初に覚える8ビートとして、とても分かりやすい形です。
そこからバスドラムを少し増やすと、前に進む感じが出ます。
たとえば、1拍目、3拍目に加えて、3拍目の裏や4拍目の前にバスドラムを入れると、リズムが少し動き出します。
さらに細かくバスドラムを入れると、リズムが複雑に聞こえます。
ただし、バスドラムを増やせば良いというわけではありません。
初心者の方は、まず基本形を安定させることが大切です。
そのうえで、少しずつバリエーションに進むと、リズムが崩れにくくなります。
バスドラムが走りやすい方は、ハイハットの8分音符をしっかり感じながら練習してみてください。
「1と2と3と4と」
このカウントを声に出しながら、バスドラムがどこに入っているのかを確認すると、足のタイミングが安定しやすくなります。
16ビートは16分音符を使った細かいリズムパターン
8ビートに慣れてきたら、次に16ビートへ進んでいきます。
16ビートは、16分音符の細かい分割を使ったリズムパターンです。
8ビートよりも細かいノリが出るため、ファンク、ポップス、R&Bなどでもよく使われます。
16ビートでは、1拍を4つに分ける感覚が大切です。
日本語で言うなら「タカタカ」という感覚です。
たとえば、ハイハットを16分音符で刻む場合、8ビートよりも右手の動きが細かくなります。
また、スネアのゴーストノートや、バスドラムの細かい位置も出てきます。
ここで大切なのは、速く叩くことではありません。
1拍の中に4つの音を均等に感じることです。
16ビートが不安定になる方は、まず口で「タカタカ」と言えるようにすると理解しやすくなります。
口で均等に言えないリズムは、手足でも崩れやすいです。
まずは声に出す。
次に手だけで叩く。
最後に足を加える。
この順番で練習すると、16ビートの細かいリズムが整理しやすくなります。

3連系ビートとシャッフルは、跳ねるリズムの土台
3連系ビートやシャッフルは、3連符の感覚が土台になります。
8ビートや16ビートは、1拍を2つや4つに分ける感覚です。
それに対して、3連系は1拍を3つに分ける感覚です。
この違いがとても大切です。
シャッフルを叩いているつもりなのに、普通の8ビートのように平たく聞こえてしまうことがあります。
その原因は、3連符の感じ方が曖昧になっていることが多いです。
3連符は、
「タタタ」
と3つを均等に感じます。
この3つの中から、必要な音を抜いたり、強調したりすることで、シャッフルやロッカバラードのノリが作られます。
3連系ビートは、ロッカバラード、シャッフル、スイング、ジャズなどにもつながります。
初心者の方は、いきなりシャッフルの完成形を叩こうとするよりも、まずは3連符を声に出して感じるところから始めると良いです。
「タタタ、タタタ、タタタ、タタタ」
この3つの流れが均等になると、跳ねるリズムがつかみやすくなります。

ディスコビートは4つ打ちで安定感を作る
ディスコビートは、バスドラムを1・2・3・4拍すべてに入れる、いわゆる4つ打ちが特徴です。
バスドラムが一定に入ることで、安定感と推進力が出ます。
ダンス系の曲だけでなく、ポップスやロック系の曲でも使われることがあります。
基本的には、
バスドラムは1・2・3・4拍。
スネアは2拍目と4拍目。
ハイハットは8分音符。
という形で考えると分かりやすいです。
慣れてくると、ハイハットをオープンにするパターンも出てきます。
オープンハイハットを入れると、明るさや勢いが出ます。
ただし、初心者の方は、まずバスドラムの4つ打ちを安定させることが大切です。
バスドラムが一定に入っているようで、実は速くなったり遅くなったりすることがあります。
メトロノームに合わせて、1・2・3・4のバスドラムを安定させましょう。
同じリズムパターンでも、ハイハットの刻み方で印象が変わる
リズムパターンの印象は、ハイハットの刻み方でも大きく変わります。
同じバスドラムとスネアでも、ハイハットの叩き方を変えるだけで、曲の雰囲気が変わります。
8分音符で刻むと、安定した印象になります。
ロックやポップスでよく使われる、分かりやすい形です。
16分音符で刻むと、細かく動く印象になります。
ファンクやR&Bのような細かいノリにつながります。
オープンハイハットを入れると、明るさや勢いが出ます。
曲のサビや盛り上がる部分で使うと効果的です。
ライドシンバルに変えると、音に広がりが出ます。
同じリズムでも、ハイハットからライドへ移るだけで、曲の景色が変わることがあります。
つまり、リズムパターンはバスドラムとスネアだけで決まるわけではありません。
右手の刻み方も、曲の雰囲気を作る大切な要素です。

リズムパターンが安定しない原因と改善ポイント
リズムパターンが安定しない時は、原因を分けて考えることが大切です。
ハイハットが速くなったり遅くなったりする
ハイハットは、リズムの時間軸です。
ここが揺れると、リズム全体が不安定になります。
改善するには、右手を小さく動かし、メトロノームに合わせて8分音符を安定させることです。
大きく振りすぎると疲れやすく、テンポも揺れやすくなります。
バスドラムが前に突っ込む
バスドラムは、気持ちが前に行くと走りやすいです。
特に、バスドラムを増やした時や、16分音符の位置に足を入れる時に突っ込みやすくなります。
改善するには、「1と2と3と4と」と声に出しながら練習することです。
足を急がせるのではなく、カウントの中で待てるようにしましょう。
スネアの2拍目と4拍目が弱い
スネアの2拍目と4拍目は、バックビートです。
ここが弱いと、リズムの軸がぼやけやすくなります。
改善するには、2拍目と4拍目を意識して、安定した音で鳴らすことです。
力任せに大きく叩くのではなく、タイミングと音の芯をそろえることが大切です。
フィルインに入るとリズムが止まる
フィルインでリズムが止まる場合、フィルインだけに意識が行きすぎていることがあります。
改善するには、フィルイン前後もカウントを止めないことです。
次の1拍目にどこで戻るのかを決めておくと、リズムパターンに戻りやすくなります。
リズムパターンを暗記だけで叩いている
リズムパターンを形だけで覚えると、少し変化した時に対応しにくくなります。
改善するには、ハイハット、スネア、バスドラムの役割を分けて理解することです。
「ハイハットは時間軸」
「スネアはバックビート」
「バスドラムは土台」
このように考えると、リズムパターンの構造が見えやすくなります。

初心者におすすめのリズムパターン練習ステップ
リズムパターンは、いきなり全部を合わせようとすると難しく感じます。
初心者の方は、分解して練習するのがおすすめです。
ステップ1:ハイハットだけを8分音符で刻む
まずはハイハットだけを叩きます。
「1と2と3と4と」
と声に出しながら、8分音符を安定させます。
目的は、時間軸を安定させることです。
ステップ2:スネアを2拍目と4拍目に入れる
次に、スネアを2拍目と4拍目に入れます。
ハイハットを刻みながら、2と4でスネアを叩きます。
目的は、バックビートを作ることです。
ステップ3:バスドラムを1拍目と3拍目に入れる
次に、バスドラムを1拍目と3拍目に入れます。
これで基本の8ビートが完成します。
目的は、ハイハット、スネア、バスドラムを組み合わせることです。
ステップ4:バスドラムの位置を変える
基本形が安定したら、バスドラムの位置を少し変えてみます。
バスドラムを増やしたり、裏拍に入れたりすると、8ビートのバリエーションが作れます。
目的は、リズムの引き出しを増やすことです。
ステップ5:16ビートや3連系へ進む
8ビートが安定してきたら、16ビートや3連系へ進みます。
16ビートでは「タカタカ」。
3連系では「タタタ」。
このように口で言いながら練習すると、音符の違いが整理しやすくなります。
ステップ6:フィルインを入れて次の1拍目へ戻る
最後に、リズムパターンの中にフィルインを入れます。
ここで大切なのは、フィルインを叩くことだけではありません。
次の1拍目へ戻ることです。
リズムパターン、フィルイン、次のリズムパターン。
この流れを止めずに練習しましょう。

リズムパターンはフィルインやグルーヴにつながる
リズムパターンは曲の土台です。
そしてフィルインは、次の展開へつなぐ役割があります。
リズムパターンが安定していないと、フィルインに入った時に崩れやすくなります。
逆に、リズムパターンが安定していると、フィルインに入っても戻りやすくなります。
グルーヴも、リズムパターンから生まれます。
同じ8ビートでも、演奏する人によってノリは変わります。
ハイハットの安定感。
スネアの音量。
バスドラムのタイミング。
体の流れ。
音の強弱。
こうした要素が合わさって、グルーヴが生まれます。
リズムパターンは、ただ譜面通りに叩くだけではありません。
音楽の流れとして感じることが大切です。

リズムパターンは他のドラム8要素すべてにつながる
リズムパターンは、ドラム8要素の4つ目です。
ストロークで音の出し方を整える。
音符でタイミングを理解する。
手順で左右の流れを決める。
リズムパターンで曲の土台を作る。
そしてその上に、フィルイン、グルーヴ、テクニック、楽曲スタイルが積み上がっていきます。
リズムパターンを理解すると、耳コピにも役立ちます。
曲を聴いた時に、
「これは8ビートだな」
「ハイハットが16分音符で動いているな」
「バスドラムが少し細かいな」
「これはシャッフルのノリだな」
と整理しやすくなります。
アドリブでも同じです。
リズムパターンの構造が分かっていると、自分でバリエーションを作りやすくなります。
なんとなく叩くのではなく、曲の土台としてリズムを理解する。
これが、リズムパターンを学ぶ大きな意味です。
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まとめ
リズムパターンとは、曲の中で繰り返し使われるドラムの基本的な伴奏パターンです。
リズムパターンは、曲を支える土台になります。
そして、リズムパターンは、ストローク、音符、手順の上に成り立っています。
初心者の方は、まず8ビートから整理すると分かりやすいです。
8ビートは、ハイハット8分音符、スネア2拍目と4拍目、バスドラム1拍目と3拍目が基本です。
16ビートは、16分音符の細かい分割を使ったリズムです。
3連系ビートやシャッフルは、3連符の感覚が土台になります。
ディスコビートは、バスドラムの4つ打ちで安定感を作ります。
同じリズムパターンでも、バスドラムやハイハットの入れ方で雰囲気が変わります。
リズムパターンが安定すると、曲に合わせやすくなります。
フィルインにも入りやすくなります。
グルーヴも作りやすくなります。
まずは速く叩くことよりも、一定のテンポで安定して続けることを大切にしましょう。
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