ドラムが上達するための8要素ピラミッド|基礎から楽曲演奏までの練習順序を解説

レッスン

ドラムを始めたばかりの頃は、「とにかく曲をたくさん叩けば上手くなる」と思いやすいです。

もちろん、曲を叩くことはとても大切です。
好きな曲に合わせて叩けるようになると、ドラムは一気に楽しくなります。

ただ、曲だけを何となく叩いていると、途中で伸び悩むことがあります。

たとえば、

・8ビートが安定しない
・フィルインからリズムに戻れない
・速いフレーズになると力んでしまう
・曲は叩けるけれど、なぜかノリが出ない
・次に何を練習すればいいか分からない

このような悩みが出てきます。

ドラムが上達する人には、ひとつの共通点があります。
それは、感覚だけに頼らず、必要な要素を順番に積み上げていることです。

その考え方を分かりやすくまとめたものが、今回紹介する「ドラム上達の8要素ピラミッド」です。

ドラムの上達には、次の8つの要素があります。

  1. ストローク
  2. 音符
  3. 手順
  4. リズム
  5. フィルイン
  6. グルーヴ
  7. テクニック
  8. 楽曲スタイル

この8つを下から順番に積み上げていくことで、ドラムの練習が整理しやすくなります。

この記事では、ドラム初心者の方にも分かりやすいように、8つの要素をひとつずつ解説していきます。

「次に何を練習すればいいか分からない」という方にとって、練習の地図のような記事になれば嬉しいです。

ドラム上達の8要素ピラミッドとは?

ドラム上達の8要素ピラミッドとは、ドラムに必要な力を8つに分けて、下から順番に積み上げていく考え方です。

ドラムは、ただ手足を動かすだけの楽器ではありません。

音を出す力。
音符を理解する力。
手順を整理する力。
リズムを安定させる力。
フィルインで曲をつなぐ力。
グルーヴを出す力。
テクニックを使う力。
そして、曲やジャンルの中で演奏する力。

これらがつながって、ドラムの演奏になります。

ピラミッド型で考える理由は、下の土台が安定すると、上の表現も安定しやすくなるからです。

たとえば、ストロークが不安定なまま速いフレーズを叩こうとすると、力んでしまいます。
音符の理解が曖昧なままフィルインを叩くと、リズムに戻れなくなります。
リズムが安定しないままグルーヴを出そうとしても、気持ちよいノリにはなりにくいです。

つまり、上手くいかない原因は、今練習している部分だけにあるとは限りません。
もっと下の土台に原因があることも多いのです。

8要素ピラミッドは、初心者だけでなく、中級者や上級者にも役立ちます。

なぜなら、ドラムの悩みはレベルが上がっても、基本的にはこの8要素のどこかに関係しているからです。

ドラム練習全体の流れを知りたい方は、こちらの記事も参考になります。

初心者が最初に何を練習すればよいかは、こちらでも詳しく解説しています。

① ストローク|すべての音の土台になる

最初の要素は、ストロークです。

ストロークとは、スティックを振って音を出す動きのことです。
ドラムでは、このストロークがすべての音の土台になります。

ピアノやギターは、音の高さを変えながら演奏します。
一方でドラムは、音程よりも、音の強さ、長さ、粒立ち、響き方がとても大切です。

同じ譜面を叩いていても、ストロークが安定している人と、そうでない人では音がまったく違います。

音がそろっている。
スネアの音がきれいに鳴る。
ハイハットの粒が整っている。
速いテンポでもバタバタしない。

こうした演奏の土台には、ストロークがあります。

代表的なストロークには、次の4つがあります。

・フルストローク
・ダウンストローク
・アップストローク
・タップストローク

フルストロークは、高い位置から叩いて、また高い位置に戻る動きです。
ダウンストロークは、高い位置から叩いて、低い位置で止める動きです。
アップストロークは、低い位置から叩いて、高い位置に戻る動きです。
タップストロークは、低い位置で小さく叩く動きです。

難しく感じるかもしれませんが、初心者の方が最初に意識したいことはシンプルです。

それは、「力いっぱい叩くこと」ではなく、「同じ高さから同じ音を出すこと」です。

音が毎回バラバラになってしまう場合、リズムや譜面の問題ではなく、ストロークが安定していないことがあります。

ストロークが安定すると、8ビートも安定しやすくなります。
フィルインもきれいにつながりやすくなります。
ダブルストロークやモーラー奏法などのテクニックにも進みやすくなります。

まさに、ドラム上達の一番下にある土台です。

ストロークについて詳しく知りたい方は、こちらの記事でさらに深く解説しています。

② 音符|リズムを理解するための言語

2つ目の要素は、音符です。

音符は、ドラムにおけるリズムの言語です。

ドラムはメロディーを演奏する楽器ではありませんが、リズムを演奏する楽器です。
そのリズムを整理するために必要なのが、音符の理解です。

初心者の方がまず知っておきたい音符は、次の4つです。

・4分音符
・8分音符
・16分音符
・3連符

4分音符は、1拍に1つ音が入る考え方です。
8分音符は、1拍を2つに分けます。
16分音符は、1拍を4つに分けます。
3連符は、1拍を3つに分けます。

この違いが分かると、ドラムのリズムが整理しやすくなります。

たとえば、8ビートは8分音符の感覚が土台になります。
16ビートは16分音符の細かい流れが土台になります。
シャッフルやロッカバラードは、3連符の跳ねる感覚が土台になります。

つまり、ドラムのリズムは、音符の組み合わせでできています。

「楽譜を読むのが苦手です」という方も多いですが、最初から難しい譜面を読める必要はありません。

まずは、音符の長さを感じること。
拍のどこに音が入っているのかを感じること。
口で「タン、タン」「タタ、タタ」「タカタカ」と言えるようにすること。

これだけでも、リズムの理解はかなり変わります。

音符が分かると、楽譜を読む力だけでなく、耳で聴いたリズムを整理する力も育っていきます。

曲を聴いたときに、「これは8分音符っぽい」「これは16分音符の細かい感じ」「これは3連系の跳ねたリズム」と分かるようになると、練習がとても進めやすくなります。

音符の考え方は、こちらの記事で詳しく解説しています。

リズムそのものの考え方を整理したい方は、こちらの記事も参考になります。

③ 手順|同じ音符でも叩きやすさが変わる

3つ目の要素は、手順です。

手順とは、右手と左手をどの順番で叩くかということです。
ドラムでは、スティッキングとも呼ばれます。

たとえば、16分音符を4つ叩く場合でも、手順はいくつかあります。

RLRL
RRLL
RLRR LRLL

このように、同じ音符でも、右手と左手の順番が変わると、叩きやすさや音の流れが変わります。

初心者のうちは、「とにかく音が合っていればよい」と思いやすいです。
しかし、手順が整理されていないと、テンポが上がったときに急に叩けなくなることがあります。

また、フィルインでタムを移動するときにも、手順はとても大切です。

右手から始めた方が自然に移動できる場合もあります。
左手から始めた方が次の音につながりやすい場合もあります。

手順を覚える目的は、ただ暗記することではありません。

「このフレーズなら、この手順の方が楽に叩ける」
「この流れなら、次のシンバルに入りやすい」
「この手順なら、音の強弱をつけやすい」

このように、体が自然に動く選択肢を増やすことが目的です。

初心者の方は、まず次の3つを知っておくとよいです。

・シングルストローク
・ダブルストローク
・パラディドル

シングルストロークは、右左を交互に叩く手順です。
ダブルストロークは、右右、左左のように同じ手で2回ずつ叩く手順です。
パラディドルは、シングルとダブルを組み合わせた代表的な手順です。

これらは、ルーディメンツと呼ばれる基礎練習にもつながります。

ルーディメンツは、スネアドラムの基礎練習として有名ですが、ドラムセットのフィルインやソロにも応用できます。

手順の考え方は、こちらの記事で詳しく解説しています。

ダブルストロークについて詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考になります。

④ リズム|ドラムセットで音楽の土台を作る

4つ目の要素は、リズムです。

ここで初めて、ドラムセットらしい練習に入っていきます。

ストロークで音を出す。
音符でリズムを理解する。
手順で動き方を整理する。

その上で、ハイハット、スネア、バスドラムを組み合わせて、リズムを作っていきます。

代表的なリズムには、次のようなものがあります。

・8ビート
・16ビート
・シャッフル
・3連系ビート
・ロッカバラード
・ディスコビート

初心者の方にとって、最初の大きな目標になるのが8ビートです。

8ビートは、ポップスやロックでよく使われる基本のリズムです。
ハイハットで8分音符を刻み、スネアとバスドラムを組み合わせて作ります。

8ビートが安定すると、曲に合わせて叩く楽しさを感じやすくなります。

その次に、16ビートに進むと、より細かいリズムが出てきます。
16ビートでは、16分音符の流れを感じることが大切です。

さらに、シャッフルや3連系ビートでは、跳ねるリズムの感覚が必要になります。

このように、リズム練習は、ただ手足を動かす練習ではありません。
音楽の流れを作る練習です。

ドラムは、バンドや曲の中で時間の流れを支える楽器です。
そのため、リズムが安定すると、演奏全体が安心して聴けるようになります。

リズムの要素については、こちらの記事で詳しく解説しています。

8ビートを基礎から整理したい方は、こちらの記事がおすすめです。

16ビートを学びたい方は、こちらの記事も参考になります。

3連系・シャッフルの流れを学びたい方は、こちらの記事も参考になります。

⑤ フィルイン|曲の展開を作るつなぎの表現

5つ目の要素は、フィルインです。

フィルインとは、曲の区切りや展開を作るためのフレーズです。
たとえば、Aメロからサビへ行く前に入る「ドコドコドン」というようなフレーズです。

初心者の方は、フィルインを「派手なフレーズ」と考えやすいです。

もちろん、かっこいいフィルインを叩けると楽しいです。
ただ、本来のフィルインの役割は、曲を自然につなぐことです。

大切なのは、フィルインだけを単発で叩けることではありません。

リズムを叩く。
フィルインに入る。
次のリズムへ戻る。

この流れがスムーズにつながることが大切です。

フィルインだけを練習していると、単体では叩けるのに、曲の中では入れられないことがあります。
また、フィルインを叩いたあとに、次の8ビートへ戻れなくなることもあります。

これは、フィルインが難しいというより、前後のリズムとのつながりが練習できていない場合が多いです。

フィルインは、これまでに出てきた要素の組み合わせでできています。

ストロークで音を出す。
音符で長さを理解する。
手順で動きを整理する。
リズムの流れの中で使う。

つまり、フィルインはピラミッドの下の要素が大きく関係しています。

初心者の方は、いきなり長いフィルインを叩く必要はありません。
まずは、1拍だけの短いフィルインから始めるとよいです。

慣れてきたら、2拍のフィルイン。
さらに慣れたら、1小節のフィルイン。

このように段階を踏むと、曲の中でも使いやすくなります。

フィルインの考え方は、こちらの記事で詳しく解説しています。

⑥ グルーヴ|同じ譜面を気持ちよく聴かせる力

6つ目の要素は、グルーヴです。

グルーヴとは、簡単に言うと「ノリ」や「気持ちよさ」のことです。

同じ8ビートを叩いていても、演奏する人によって印象が変わります。

軽く聴こえる人。
重く聴こえる人。
前に進む感じがある人。
ゆったりした感じがある人。
聴いていて自然に体が動く人。

この違いに関係しているのが、グルーヴです。

グルーヴは、楽譜だけでは説明しきれない部分があります。

たとえば、楽譜には同じ8分音符として書かれていても、実際には少し前に感じたり、少し後ろに感じたりすることがあります。
ハイハットの音量、スネアの強さ、バスドラムの太さによっても、ノリは変わります。

ただし、グルーヴは「完全に感覚だけ」のものではありません。
練習できる要素もたくさんあります。

たとえば、

・テンポを安定させる
・ハイハット、スネア、バスドラムの音量バランスを整える
・4分音符の流れを感じる
・クリックに合わせるだけでなく、曲の中で流れを感じる
・タッチをそろえる
・強弱をつける

こうした練習によって、グルーヴは少しずつ育っていきます。

初心者の方は、まず「一定のテンポで、気持ちよく8ビートを続けること」を目標にするとよいです。

難しいフレーズを増やすよりも、シンプルなリズムを気持ちよく続ける方が、音楽的には大切な場面も多いです。

グルーヴは、リズムが安定した先に育っていく表現です。

グルーヴの考え方は、こちらの記事で詳しく解説しています。

グルーヴとは何かをさらに知りたい方は、こちらの記事も参考になります。

⑦ テクニック|表現の幅を広げる応用力

7つ目の要素は、テクニックです。

テクニックと聞くと、「速く叩くためのもの」と思う方も多いかもしれません。

もちろん、速いフレーズを叩くためにもテクニックは必要です。
しかし、それだけではありません。

テクニックは、少ない力で楽に叩くためにも必要です。
音量をコントロールするためにも必要です。
長時間安定して演奏するためにも必要です。

代表的なテクニックには、次のようなものがあります。

・ダブルストローク
・モーラー奏法
・アップダウン奏法
・プッシュプル奏法
・フィンガーコントロール
・バスドラムのダブル

これらを身につけると、表現の幅が広がります。

ただし、テクニックだけを先に覚えても、曲の中で使えないことがあります。

たとえば、ダブルストロークだけは速く叩けるけれど、フィルインに入れると崩れてしまう。
モーラー奏法の動きは分かるけれど、8ビートの中で自然に使えない。
バスドラムのダブルはできるけれど、リズムの中で使うと走ってしまう。

このようなことはよくあります。

理由は、テクニックがピラミッドの上の方にある要素だからです。

ストローク、音符、手順、リズムがある程度安定してからテクニックを学ぶと、効果が出やすくなります。

速いフレーズが苦しいときは、根性で速く叩こうとするのではなく、動き方を見直すことが大切です。

力で叩こうとすると、肩や腕に力が入りやすくなります。
その結果、音が硬くなり、テンポも上がりにくくなります。

反対に、スティックの跳ね返りを使い、体の動きを効率よく使えるようになると、少ない力で楽に叩けるようになります。

テクニックは、派手な技ではなく、体に無理なく演奏するための大切な考え方です。

モーラー奏法については、こちらの記事で詳しく解説しています。

初心者向けのドラムテクニック全体を知りたい方は、こちらも参考になります。

⑧ 楽曲スタイル|最終的には音楽の中で使えることが大切

8つ目の要素は、楽曲スタイルです。

ドラム練習の最終的なゴールは、練習パターンを叩けることではありません。
曲の中で使えることです。

どれだけ基礎練習ができても、曲の中で使えなければ、演奏としてはまだ完成していません。

楽曲には、さまざまなスタイルがあります。

・ロック
・ポップス
・ジャズ
・ラテン
・ファンク
・シャッフル
・バラード
・フュージョン

同じドラムでも、ジャンルによってリズムの感じ方が変わります。

ロックでは、力強いバックビートが大切になることがあります。
ポップスでは、歌を支える安定感が大切になります。
ジャズでは、シンバルレガートやスウィング感が大切になります。
ラテンでは、クラーベやカスカラなどの独特なリズム感が出てきます。
ファンクでは、細かい16分音符やゴーストノートが重要になります。

楽曲スタイルは、言語のようなものです。

日本語、英語、スペイン語、ポルトガル語では、話し方やリズムが違います。
それと同じように、ロック、ジャズ、ラテン、ファンクでも、ドラムの発音やノリが変わります。

8要素を学ぶことで、いろいろな曲に対応できる力が育っていきます。

初心者の方は、まず好きな曲を1曲叩けるようにすることを目標にするとよいです。

好きな曲が叩けるようになると、上達を実感しやすくなります。
そして、「もっといろいろな曲を叩いてみたい」という気持ちも出てきます。

そのときに、8要素ピラミッドの考え方が役に立ちます。

音楽ジャンルごとのドラムの考え方は、こちらの記事で詳しく解説しています。

なぜピラミッド型で考えると上達しやすいのか

ここまで、8つの要素を順番に見てきました。

では、なぜピラミッド型で考えると上達しやすいのでしょうか。

理由は、練習の優先順位が分かりやすくなるからです。

ドラムで伸び悩んだとき、多くの人は「もっと難しい練習をしなければ」と考えます。
しかし、実際には難しい練習を増やすよりも、土台を見直した方が改善しやすいことがあります。

たとえば、フィルインからリズムに戻れない場合。
原因は、フィルインそのものではなく、音符の理解やリズムの流れにあるかもしれません。

速いフレーズで力んでしまう場合。
原因は、スピード不足ではなく、ストロークや体の使い方にあるかもしれません。

曲を叩いても平たく聴こえる場合。
原因は、フレーズの種類ではなく、グルーヴや音量バランスにあるかもしれません。

このように、悩みの表面だけを見ると、本当の原因を見落としやすくなります。

ピラミッド型で考えると、「今の悩みはどの要素に関係しているのか」が見えやすくなります。

上達が止まったときは、上の技術を増やすより、下の土台を見直してみましょう。

練習の順番をさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考になります。

8要素を使った初心者向け練習法は、こちらでも解説しています。

よくある悩みは、8要素に分けると解決しやすい

ドラムの悩みは、人によって違います。

ただ、8要素に分けて考えると、原因を整理しやすくなります。

8ビートが安定しない

8ビートが安定しない場合は、ストローク、音符、リズムを見直してみましょう。

ハイハットの音が毎回バラバラになっていないか。
スネアの位置が遅れていないか。
バスドラムが焦って前に出ていないか。

このように、パートごとに確認すると原因が見つかりやすくなります。

対策としては、いきなり完成形で叩くのではなく、ゆっくりのテンポで分解して練習することです。

ハイハットだけ。
ハイハットとスネアだけ。
最後にバスドラムを入れる。

この順番で練習すると、安定しやすくなります。

フィルインからリズムに戻れない

フィルインからリズムに戻れない場合は、音符、手順、リズム、フィルインを見直してみましょう。

フィルインだけを何度も練習しても、前後のリズムとつながっていなければ、曲の中では使いにくいです。

大切なのは、フィルインの前後をセットで練習することです。

8ビートを1小節叩く。
フィルインを1小節叩く。
次の8ビートに戻る。

この流れを繰り返すことで、フィルインが曲の中で使いやすくなります。

速いフレーズで力んでしまう

速いフレーズで力んでしまう場合は、ストロークとテクニックを見直してみましょう。

速く叩こうとすると、腕や肩に力が入りやすくなります。
しかし、力を入れるほどスティックは動きにくくなります。

対策としては、まず音量を落として練習することです。

小さい音で叩けるか。
スティックの跳ね返りを使えているか。
手首や腕が固まっていないか。

これを確認しながら、少しずつテンポを上げていきましょう。

曲を叩いてもノリが出ない

曲を叩いてもノリが出ない場合は、リズム、グルーヴ、楽曲スタイルを見直してみましょう。

譜面どおりに叩けていても、音量バランスやタイミングが整っていないと、平たく聴こえることがあります。

クリックに合わせる練習も大切ですが、曲に合わせて叩く練習も必要です。

歌の流れ。
ベースの動き。
曲全体の雰囲気。
4分音符の大きな流れ。

こうしたものを感じながら叩くと、グルーヴが出やすくなります。

何を練習すればいいか分からない

何を練習すればいいか分からない場合は、8要素ピラミッドの下から順番に見直してみましょう。

ストロークは安定しているか。
音符は理解できているか。
手順は整理できているか。
基本のリズムは安定しているか。
フィルインはリズムに戻れるか。
グルーヴを意識できているか。
テクニックだけに偏っていないか。
曲の中で使えているか。

このように確認すると、今やるべき練習が見つかりやすくなります。

効率の良い練習方法については、こちらの記事も参考になります。

早く上達するための考え方は、こちらの記事でも解説しています。

初心者はどこから練習すればいい?

完全初心者の方は、いきなり難しい曲から始めなくても大丈夫です。

まずは、ストローク、音符、基本の8ビートを整えることから始めましょう。

最初の流れとしては、次のような順番がおすすめです。

  1. スティックの持ち方とストロークを覚える
  2. 4分音符と8分音符を感じる
  3. ハイハットで8分音符を刻む
  4. スネアを2拍目と4拍目に入れる
  5. バスドラムを加えて8ビートを作る
  6. 短いフィルインを入れる
  7. 好きな曲に合わせて叩いてみる

このように進めると、無理なくドラムの形が見えてきます。

その後、16ビートや3連系、シャッフル、ダブルストローク、モーラー奏法などに進んでいくとよいです。

最初の目標は、完璧に叩くことではありません。

まずは、1曲を最後まで止まらずに叩くこと。
そして、小さな「できた」を積み重ねることです。

ドラムは、すぐに全部できるようになる楽器ではありません。
でも、順番を間違えずに練習すれば、大人でも子どもでも少しずつ上達できます。

「自分にはリズム感がないかも」と思っている方でも大丈夫です。
リズム感は、生まれつきだけで決まるものではありません。
正しい順番で練習することで、少しずつ育てていくことができます。

船橋市で初心者向けのドラムレッスンを探している方は、こちらの記事もご覧ください。

まったく初めての方の体験レッスンについては、こちらで詳しく紹介しています。

まとめ|ドラム上達は、才能よりも順番が大切

今回は、ドラムが上達するための8要素ピラミッドについて解説しました。

ドラム上達に必要な要素は、次の8つです。

  1. ストローク
  2. 音符
  3. 手順
  4. リズム
  5. フィルイン
  6. グルーヴ
  7. テクニック
  8. 楽曲スタイル

この8つは、それぞれ別々のものではありません。
すべてつながっています。

ストロークが安定すると、音が整います。
音符が分かると、リズムが理解しやすくなります。
手順が整理できると、フィルインが叩きやすくなります。
リズムが安定すると、グルーヴが育ちやすくなります。
テクニックが身につくと、表現の幅が広がります。
そして最終的に、曲の中で使える力につながっていきます。

ドラムで伸び悩んだときは、「自分には才能がない」と考える必要はありません。

今、自分はどの要素で止まっているのか。
どの土台を見直せばよいのか。

そこを整理するだけで、練習の方向が見えてくることがあります。

8要素ピラミッドは、練習の迷子にならないための地図です。

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