ドラムを始めたいけれど、自宅では電子ドラムしか叩けない。
または、これから電子ドラムを買おうと思っているけれど、「電子ドラムだけでも本当に上達できるのかな?」と不安に感じている方も多いと思います。
結論から言うと、ドラム初心者は電子ドラムだけでもかなり上達できます。
8ビート、16ビート、フィルイン、バスドラム、手足の組み合わせ、曲に合わせる練習など、初心者に必要な基礎練習の多くは電子ドラムでも十分に練習できます。
ただし、ひとつだけ大切な注意点があります。
それは、生ドラムを上手く叩けるようになりたい場合は、電子ドラムで練習した内容を実際の生ドラムで確認する時間も必要だということです。
電子ドラムはとても便利な練習環境ですが、生ドラムとは打面の感覚、音の響き、シンバルの鳴り方、バスドラムの反応、空気の振動が違います。
そのため、理想は、
電子ドラムで練習する
↓
スタジオやレッスンで生ドラムを叩いて確認する
↓
また自宅の電子ドラムで修正する
という流れです。
この記事では、ドラム初心者が電子ドラムだけでも上達できるのか、電子ドラムのメリット・デメリット、生ドラムとの違い、スタジオ練習との使い分け、オンラインレッスンとの相性について、初心者の方にもわかりやすく解説します。
ドラム初心者は電子ドラムだけでも上達できるのか?
ドラム初心者の方がまず知っておきたいのは、電子ドラムでも基礎練習は十分にできるということです。
ドラムの上達には、いくつかの土台があります。
たとえば、
・スティックを正しく動かすこと
・右手、左手、右足、左足を組み合わせること
・8ビートを安定して叩くこと
・16ビートやフィルインに挑戦すること
・メトロノームに合わせて練習すること
・好きな曲に合わせて演奏すること
こうした練習は、電子ドラムでもかなりの部分までできます。
特に初心者のうちは、いきなり生ドラムの音量や迫力に慣れるよりも、まずは自宅で落ち着いて練習できる環境があることの方が大きなメリットになります。
毎日5分でも10分でも叩ける環境があると、手足の動きは少しずつ体に入っていきます。
ドラム初心者にとって大切なのは、最初から完璧な環境を用意することではありません。
まずは、続けられる練習環境を作ることです。
その意味で、電子ドラムは初心者にとって非常に心強い練習道具です。
電子ドラムそのものについて詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考になります。
電子ドラムで身につけやすい練習内容
電子ドラムで身につけやすい練習は、主に基礎練習とリズム練習です。
たとえば、初心者が最初に練習することの多い8ビートは、電子ドラムでも十分に練習できます。
右手でハイハット、左手でスネア、右足でバスドラムを叩く基本的な形は、電子ドラムでも生ドラムでも考え方は同じです。
もちろん、生ドラムとは打面の感覚や音の響きは違います。
しかし、手足の順番、リズムの流れ、曲に合わせる感覚は、電子ドラムでもしっかり育てることができます。
初心者が電子ドラムで練習しやすい内容としては、以下のようなものがあります。
・8ビートの基本パターン
・16ビートの手足の組み合わせ
・フィルインの練習
・バスドラムのタイミング練習
・スネアとバスドラムの音量バランス
・メトロノームに合わせる練習
・曲に合わせて止まらず叩く練習
特に8ビートは、ドラム初心者が最初に身につけたい重要なリズムです。
電子ドラムで練習する場合も、まずは8ビートを安定させることから始めるとよいでしょう。
また、ただ何となく叩くだけではなく、練習の順番を意識することも大切です。
「何から練習すればよいかわからない」という方は、最初に基礎の順番を整理しておくと、電子ドラムでの練習も効率よく進めやすくなります。
電子ドラムのメリット|自宅で練習できる強み
電子ドラムの一番大きなメリットは、やはり自宅で練習できることです。
生ドラムを自宅で叩くには、防音環境や広いスペースが必要になります。
しかし電子ドラムであれば、ヘッドホンを使って音量を抑えながら練習できます。
もちろん、電子ドラムでもペダルの振動やパッドを叩く音は出ますので、マンションやアパートでは防振対策が必要な場合もあります。
それでも、生ドラムに比べると自宅練習のハードルはかなり下がります。
電子ドラムのメリットは、単に「音が小さい」だけではありません。
たとえば、音色を変えられることも大きな魅力です。
ロック系の太いドラムサウンドにしたり、ポップス向きの明るい音にしたり、自分の好きな音で練習できます。
また、機種によってはメトロノーム機能や練習機能が入っているものもあります。
テンポを決めて練習したり、自分の演奏がテンポからズレていないか確認したりできるため、初心者の練習にも役立ちます。
さらに、パソコンと接続して録音やレコーディングができる機種もあります。
自分の演奏を録音して聴いてみると、叩いているときには気づかなかったズレや音量バランスに気づけます。
「できているつもりだったけれど、録音してみたらバスドラムが遅れていた」
「スネアだけ大きくなっていた」
「曲に合わせているつもりなのに、少しずつテンポが速くなっていた」
こうしたことに気づけるのは、上達にとってとても大切です。

また、自宅にドラムセットがなくてもできる練習方法はたくさんあります。
電子ドラムがある方はもちろん、まだ電子ドラムを持っていない方も、練習パッドや手足のリズムトレーニングから始めることができます。
電子ドラムのデメリット|生ドラムとは感覚が違う
電子ドラムはとても便利ですが、生ドラムとまったく同じではありません。
ここは初心者の方にも正直に知っておいてほしいところです。
電子ドラムの打面の感覚と、生ドラムのヘッドやシンバルの感覚は違います。
電子ドラムのパッドは、叩くと音源から音が鳴ります。
一方、生ドラムは、自分が叩いた力がそのままヘッドやシンバルに伝わり、空気を振動させて音になります。
この違いはかなり大きいです。
たとえば、生ドラムではスネアを叩く位置が少し変わるだけで音色が変わります。
シンバルも、叩く角度や力加減で音の広がり方が変わります。
ハイハットも、開き具合や踏み方によって、音の長さや鋭さが大きく変わります。
電子ドラムでも音量や音色を変えることはできますが、生ドラムのような細かい響きや空気感は、やはり生ドラムを叩かないと感じにくい部分があります。

特に初心者の方が感じやすいのは、次のような違いです。
・電子ドラムでは叩けたのに、生ドラムでは音が大きすぎる
・生ドラムのハイハットが思ったより重く感じる
・シンバルの音が大きくなりすぎる
・バスドラムの踏み心地が違う
・スネアやタムの跳ね返りが電子ドラムと違う
・音量のコントロールが難しい
これは「電子ドラムで練習していたからダメ」ということではありません。
単純に、電子ドラムと生ドラムは感覚が違う楽器環境だということです。
電子ドラムではできるのに生ドラムだとできない原因については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
生ドラムが上手くなりたいなら「確認作業」が必要
電子ドラムだけでも初心者はかなり上達できます。
ただし、最終的に生ドラムを上手く叩きたいのであれば、電子ドラムで練習した内容を生ドラムで確認する作業が必要になります。
これはとても大切です。
たとえば、自宅の電子ドラムで8ビートが叩けるようになったとします。
その状態で音楽スタジオや教室に行き、生ドラムで同じ8ビートを叩いてみます。
すると、思ったよりハイハットが大きくなったり、バスドラムの踏み心地が違ったり、スネアの音が強くなりすぎたりすることがあります。
そこで初めて、電子ドラムでは気づかなかった感覚を知ることができます。
おすすめの流れは、次の通りです。
- 自宅の電子ドラムで8ビートや曲を練習する
- ある程度できるようになったら、音楽スタジオや教室で生ドラムを叩く
- 電子ドラムと同じようにできるか確認する
- 音量、タッチ、ハイハット、シンバル、バスドラムの感覚を調整する
- また自宅で練習し、次のスタジオ練習で確認する
このように、電子ドラムで練習 → 生ドラムで確認 → また電子ドラムで修正という循環を作ると、上達しやすくなります。

電子ドラムは、日々の練習量を増やすためにとても便利です。
生ドラムは、音や振動、空気感、タッチを確認するためにとても大切です。
どちらか一方だけを正解にするのではなく、両方の役割を理解して使い分けることが大切です。
電子ドラムと音楽スタジオをどう使い分けるか
電子ドラムと音楽スタジオは、それぞれ役割が違います。
電子ドラムは、自宅で何度も繰り返し練習する場所です。
音楽スタジオは、その練習内容を生ドラムで確認する場所です。
たとえば、初心者の方であれば、普段は電子ドラムで基礎練習や曲の練習をして、月に1〜2回ほどスタジオやレッスンで生ドラムを叩いてみるだけでも、かなり感覚が変わります。
電子ドラムで毎日少しずつ練習する。
スタジオで生ドラムの音やタッチを確認する。
そして、また家に帰って練習する。
この流れができると、電子ドラムだけで練習しているときよりも、生ドラムへの対応力が上がっていきます。

使い分けのイメージは、以下のような形です。
・自宅の電子ドラム:基礎練習、反復練習、曲の確認、メトロノーム練習
・音楽スタジオ:音量調整、生ドラムのタッチ確認、シンバルやハイハットの感覚確認
・レッスン:自分では気づきにくいクセの確認、練習方法の修正
ドラムのスタジオ練習は、初心者にとって少しハードルが高く感じるかもしれません。
しかし、実際に生ドラムを叩いてみると、「電子ドラムで練習していたことがこういう感覚になるのか」と気づけます。
この気づきが、とても大切です。
電子ドラムはオンラインレッスンとの相性が良い
電子ドラムは、オンラインドラムレッスンやZoomレッスンとの相性もとても良いです。
自宅に電子ドラムがあれば、音楽スタジオに行かなくても、そのまま自宅でレッスンを受けることができます。
これはかなり大きなメリットです。
スタジオでオンラインレッスンを受けようとすると、スタジオにWi-Fi環境があるか、通信速度が安定しているかを確認する必要があります。
もし通信が不安定だと、Zoomの映像や音声が途切れてしまい、レッスンがスムーズに進みにくくなります。
一方、自宅に電子ドラムがあり、光回線などの安定したインターネット環境があれば、オンラインレッスンはかなり受けやすくなります。
Wi-Fiでも受講はできますが、より安定させたい場合は有線LANがおすすめです。
特にZoomレッスン ドラムの場合、映像と音声の安定感はとても大切です。
電子ドラムと安定したネット回線があると、自宅学習とオンラインレッスンを組み合わせやすくなります。
オンラインレッスンと電子ドラムの選び方については、こちらの記事も参考になります。
また、ドラム初心者がオンラインで学ぶコツについては、こちらでも解説しています。
自宅で練習しながら、必要なタイミングで講師に見てもらえる環境があると、独学で迷い続ける時間を減らすことができます。
筆者の経験|スタジオに通ったことで集中して上達できた
私自身がドラムを始めた頃は、今ほど電子ドラムが一般的ではありませんでした。
そのため、練習するときは音楽スタジオに足を運び、生ドラムを叩くことが多かったです。
もちろん、スタジオに行くのは少し面倒です。
予約をしなければいけませんし、移動時間もかかります。
スタジオ代もかかります。
しかし、今振り返ると、その面倒さが良かった部分もあります。
スタジオを予約すると、お金が発生します。
せっかくお金を払って、わざわざ足を運んでいるので、「今日はやめておこう」とはなりにくいです。
家にいると、ついSNSを見たり、インターネットを見たり、別のことをしてしまうことがあります。
電子ドラムが家にあると、いつでも練習できる安心感がある反面、「明日やればいいか」と先延ばしにしてしまうこともあります。
しかし、スタジオに行くと、目の前には生ドラムしかありません。
練習するために来ているので、集中しやすいです。
生ドラムの音、振動、空気感も直接感じられます。
シンバルを叩いたときの響き、バスドラムを踏んだときの空気の動き、スネアの音の強さ。
こうした感覚は、生ドラムを叩くことでしか得にくいものです。
電子ドラムは便利です。
生ドラムは感覚を育ててくれます。
どちらが良い、悪いではなく、役割が違うのです。
楽に見える環境ほど、練習の仕組み作りが大切
自宅で電子ドラムを叩ける環境は、とても便利です。
スタジオに行かなくても練習できますし、短い時間でも叩けます。
夜でもヘッドホンを使えば練習しやすくなります。
録音したり、音色を変えたり、オンラインレッスンを受けたりすることもできます。
ただし、便利な環境には注意点もあります。
いつでもできることは、逆に後回しにしやすいのです。
「今日は疲れたから明日にしよう」
「あとで少しだけやろう」
「動画を見てから練習しよう」
そう思っているうちに、気づけば練習しないまま一日が終わってしまうこともあります。
これは電子ドラムが悪いわけではありません。
便利な環境ほど、練習の仕組み作りが大切だということです。
たとえば、
・毎日10分だけ叩く
・練習する時間を決める
・メトロノーム練習を最初に5分入れる
・週に1回は録音する
・月に1回はスタジオで生ドラムを叩く
このように決めておくと、電子ドラムの便利さを上達につなげやすくなります。
何かを得たいときには、ある程度の面倒や苦労は避けられないことがあります。
スタジオを予約する、移動する、お金を払って練習する。
こうした少し面倒な行動が、結果的に集中力を生むこともあります。
これはドラムだけでなく、人生全般にも言えることかもしれません。
楽に見える道だけを選ぶと、それなりの結果になりやすい。
でも、少し面倒なことを丁寧に積み重ねると、あとから大きな差になります。
電子ドラムの便利さを活かしながら、時にはスタジオやレッスンで生ドラムに触れる。
このバランスが、初心者の上達にはとても大切です。
まとめ|電子ドラムで練習し、生ドラムで感覚を育てよう

ドラム初心者は、電子ドラムだけでもかなり上達できます。
自宅で練習できる環境があることは、大きな強みです。
8ビート、16ビート、フィルイン、バスドラム、曲の練習、メトロノーム練習など、初心者に必要な内容は電子ドラムでも十分に練習できます。
ただし、生ドラムの音、振動、タッチ、空気感は、生ドラムでしか学びにくい部分があります。
電子ドラムの打面の感覚と、生ドラムのヘッドやシンバルの感覚は違います。
そのため、生ドラムを上手く叩けるようになりたい場合は、電子ドラムで練習した内容をスタジオやレッスンで確認する時間も必要です。
理想は、
電子ドラムで練習する
↓
生ドラムで確認する
↓
また電子ドラムで修正する
という流れです。
電子ドラムは、自宅で練習量を増やすための強い味方です。
生ドラムは、音や感覚を育てるための大切な場所です。
また、電子ドラムはオンラインドラムレッスンとの相性も良いです。
自宅に電子ドラムと安定したインターネット環境があれば、Zoomレッスン ドラムも受けやすくなります。
自宅学習やオンライン会員について知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
便利さを活かしながら、時にはスタジオに足を運ぶ。
電子ドラムで練習し、生ドラムで感覚を確かめる。
その積み重ねが、初心者のドラム上達につながっていきます。
電子ドラム練習で悩んでいる方へ
川島広明ドラム教室では、初心者の方に向けて、対面レッスンとオンラインレッスンの両方を行っています。
「電子ドラムで練習しているけれど、生ドラムになるとうまく叩けない」
「自宅で練習している内容が合っているか見てほしい」
「電子ドラムを使ってオンラインでドラムを習ってみたい」
「スタジオ練習と自宅練習をどう使い分ければよいかわからない」
このような方は、一度レッスンで確認してみると、今の練習の方向性が見えやすくなります。
電子ドラムは、とても便利な練習環境です。
ただし、使い方を間違えると、できているつもりのまま進んでしまうこともあります。
自宅の電子ドラム練習を、実際の上達につなげるためには、今の叩き方や練習方法を客観的に見直すことも大切です。
対面レッスンでは、生ドラムを使って音やタッチを確認できます。
オンラインレッスンでは、ご自宅の電子ドラム環境を使いながら、普段の練習をそのまま見直すことができます。
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