こんにちは、ドラム講師の川島です。
ドラムを練習していると、
「自分の演奏をスマホで撮ってみたい」
「録画すると音が割れてしまう」
「どの角度から撮れば、自分のフォームを確認しやすいのかわからない」
ということがあると思います。
今はスマホのカメラ性能もかなり良くなっているので、練習をチェックする目的であれば、最初から高価なカメラやマイクを揃える必要はありません。
私自身も、自分の演奏をちょっと確認したいときにはスマホで撮影することがあります。
また、オンラインレッスンでは生徒さんから演奏動画を送っていただき、その動画を見ながらフォームやタイミングをチェックすることもあります。
この記事では、スマホでドラムを録音・録画するときの設置位置や音割れ対策、撮影する角度、撮った動画のチェック方法などを、私が普段行っている方法を交えながら紹介します。
スマホだけでもドラムの練習チェックはできる
まず最初にお伝えしておきたいのは、ドラムの練習を確認するだけであれば、スマホの標準カメラでも十分だということです。
もちろん、本格的な演奏作品を作ろうと思えば、外付けマイクやオーディオインターフェース、複数のマイクなどを使ったほうが、よりきれいな音で録音できます。
しかし、最初からそこまで揃える必要はありません。
むしろ初心者のうちは、
- まずスマホで撮影する
- 自分の演奏を見る
- 問題点を見つける
- もう一度練習する
という習慣を作ることのほうが重要です。
自分ではうまく叩けていると思っていても、動画で見ると「ここでテンポが速くなっている」「思ったより力んでいる」と気づくことがあります。
自分の演奏を客観的にチェックすることは、上達するうえでとても大切です。
スマホはドラムから約1m離して設置する
私がスマホでドラムを撮影するときは、ドラムセットからだいたい1mくらい離したところにスマホを置いています。
それほど遠くから撮っているわけではありません。
スマホを近くに置きつつ、カメラを0.5倍の広角に設定して、ドラムセット全体が入るようにしています。
ただし、スマホの機種によってカメラ性能やマイク性能は違いますので、1mという距離はひとつの目安として考えてください。
一度短く撮影して、映像と音の両方を確認してから本番を撮るのがおすすめです。
ハイハット側から撮るとセット全体を映しやすい
私が普段よく撮影するのは、自分から見て左側、つまりハイハット側からのアングルです。
ハイハット側にスマホを立てて、そこから自分とドラムセット全体が見えるようにしています。
この位置から撮影すると、
- スネア
- ハイハット
- タム
- シンバル
- バスドラム
- 上半身のフォーム
などを比較的ひとつの画面に入れやすくなります。
練習動画の場合は、映像としてかっこいいアングルよりも、「あとで自分の動きを確認できるか」を優先したほうがいいと思います。
スマホの高さは頭くらいがおすすめ
スマホの高さは、私の場合はだいたい自分の頭くらいの高さにしています。
低い位置から撮影するとドラムが大きく映りますが、上半身の動きが確認しづらくなることがあります。
逆に高すぎても、手足の動きがわかりづらくなります。
頭くらいの高さから少し斜めに撮ると、ドラムセット全体と身体の動きが比較的見やすくなります。
バスドラム自体は画面に入りますが、私の場合、足元の動きは少し見切れることがあります。
バスドラムの踏み方やハイハットの足の動きをチェックしたい場合は、足元が見える位置から別に撮影するのもいいでしょう。
0.5倍の広角を使うとドラムセット全体が入りやすい
最近のスマホには、0.5倍の広角撮影ができる機種が増えています。
私はドラムをスマホで撮影するとき、0.5倍で撮ることが多いです。
ドラムセットは横にも縦にも広がっているので、普通の1倍で近くから撮影すると、クラッシュシンバルやフロアタムなどが画面から切れてしまうことがあります。
0.5倍にすると、スマホをそれほど遠くに置かなくても、ドラマーとセット全体を画面に入れやすくなります。

ただし、0.5倍の広角カメラは画面の端が少し歪んで見える場合があります。
そのため、映像作品としてきれいに見せることが目的なら、撮影方法をもう少し工夫する必要があります。
しかし、フォームや演奏全体を確認するための練習動画であれば、0.5倍は非常に便利です。

音が割れる場合はスマホをドラムから離す
スマホで生ドラムを録音するときに起こりやすい問題が、音割れです。
ドラムは非常に音量の大きい楽器なので、スマホを近づけすぎるとマイクが音圧に耐えきれず、録音した音が割れてしまうことがあります。
特にスネアやクラッシュシンバルなどは、瞬間的にかなり大きな音が出ます。
音が「バリバリ」「ビリビリ」と潰れて聞こえる場合は、まずスマホをドラムから少し離してみてください。

スネアやシンバルは特に音割れしやすい
スネアはアタックが強く、クラッシュシンバルも一瞬で大きな音が出ます。
そのため、スマホをセットのすぐ近くに置くと、他の楽器はそれなりに聞こえていても、スネアやシンバルを叩いた瞬間だけ音が割れることがあります。
私の場合は、1m程度離したところから撮影することが多く、練習をチェックする目的であれば十分だと感じています。
ただし、部屋の広さや反響、演奏する音量、スマホの機種によっても結果は変わります。
まず数秒テスト録画して確認する
いきなり1曲全部演奏するのではなく、最初に10秒程度だけ録画してみるといいでしょう。
その動画を確認して、
- 音が割れていないか
- ドラムセット全体が映っているか
- 自分の手の動きが見えるか
- 映像が暗すぎないか
などをチェックします。
問題なければ、その位置のまま本番を撮影すればいいわけです。
それでも音割れが気になる場合や、もっときれいな音で録りたくなった場合は、スマホに接続できる外付けマイクなどを検討してもいいと思います。
縦向き・横向きは動画の用途で使い分ける
スマホを縦向きにするか横向きにするかは、その動画を何に使うかによって変わります。
| 用途 | おすすめの向き |
|---|---|
| YouTube通常動画 | 横向き |
| YouTube Shorts | 縦向き |
| Instagramリール | 縦向き |
| TikTok | 縦向き |
| LINEで講師に送る動画 | 縦向きでも問題なし |
| 自分の練習チェック | 縦・横どちらでもOK |
SNSの仕様は変わることがありますが、基本的にはこのような使い分けで大丈夫です。
ただ、自分の練習チェックが目的の場合は、縦か横かよりも「確認したい部分がちゃんと映っているか」のほうが大切です。

フォームを確認するなら正面から撮影する
普段の演奏動画はハイハット側から撮ることが多いのですが、フォームを確認するのであれば、正面から撮影するのがおすすめです。
その理由は、左右の手の動きを比較しやすいからです。
正面から撮影すると、
- 左右のスティックの高さ
- 腕の動き
- 左右の肩の高さ
- 身体がどちらかに傾いていないか
- 左右の動きが対称になっているか
といったことを確認しやすくなります。
演奏中は自分の身体を客観的に見ることはできません。
そのため、「自分では左右同じように動かしているつもりだったけれど、動画を見ると右手だけ大きく動いていた」ということもあります。

足のフォームを確認する場合は、正面だけではわかりづらいので、足元を別のアングルから撮影してください。
撮影した動画ではここをチェックする
自分の演奏を録画したら、ただ「叩けた」「間違えた」だけを見るのではなく、いくつかのポイントに分けて確認してみましょう。
タイムキープ
まず確認したいのがタイムです。
曲を叩いているうちに少しずつ速くなっていないか、逆に遅くなっていないかを確認します。
特にフィルインに入ったときや、難しいフレーズを叩いたときにテンポが変わっていないかを見てみてください。
音色・音量バランス
次に音を聴きます。
たとえば、
- スネアの音量が毎回揃っているか
- ハイハットだけ大きくなっていないか
- バスドラムが弱すぎないか
- タムを叩いたときに音量がバラバラになっていないか
などをチェックします。
演奏している本人は、叩くことに集中しているため、演奏中には音のバランスに気づかないことがあります。
動画をあとから聞くと、意外とよくわかります。
身体の力み
音だけでなく、身体も見てください。
肩が上がっていたり、腕に必要以上の力が入っていたり、スティックを強く握りすぎているように見えることがあります。
難しいフレーズになった瞬間に身体が固くなる人もいます。
こういった変化も動画なら確認できます。
左右のフォーム
正面から撮影した場合は、左右の手の動きも比較してみましょう。
右手と左手のスティックの高さが大きく違っていたり、一方の腕だけ不自然に力んでいたりすることがあります。
左右の動きを揃えたい練習では、動画がとても役立ちます。
演奏中の表情や迷い
私が動画を見るときには、演奏中の表情も見ています。
これは意外と大切です。
たとえば、次のフレーズに入る直前に表情が変わっていたり、難しいところで一瞬迷ったような顔をしていたりすることがあります。
そういうところを見ると、
「ここで次に何を叩くか考えているな」
「この部分はまだ身体に入っていないな」
と読み取れることがあります。
演奏中に頭の中で迷っていると、少し遅れて音に出る場合があります。
そのため、動画を見るときには音だけではなく、身体の動きや表情まで含めて見ると、自分の状態がよりよくわかります。

録画→確認→練習→再撮影を繰り返す
動画を撮る最大の目的は、動画を残すことではありません。
私は、撮った動画を次の練習につなげることが重要だと考えています。
- まず演奏する
- スマホで録画する
- 動画を見る
- 問題点を見つける
- 原因を考える
- その部分を練習する
- もう一度撮影する
この流れを繰り返してみてください。
たとえば動画を見て、
「フィルインに入ると少し速くなっている」
と気づいたとします。
そうしたら、そのフィルインだけを取り出してメトロノームに合わせて練習します。
そして、もう一度曲を通して撮影します。
前回より安定していれば、その練習は効果があったということです。
一度に10個も問題を直そうとすると大変なので、まずは1つか2つに絞ってください。

初心者なら最初はスマホ標準カメラで十分
「ドラムを録音するなら、最初から良いマイクを買ったほうがいいですか?」
と考える方もいるかもしれません。
私は、最初はスマホで十分だと思っています。
まずスマホで何度も撮ってみてください。
それを続けているうちに、
「もう少しきれいな音で録りたい」
「もっと映像をきれいにしたい」
「YouTubeに作品として出したい」
と思うようになったら、その段階で必要な機材を買えばいいと思います。
最初から高価なカメラやマイクを買っても、撮影そのものをしなくなってしまったらもったいないです。
まずは今持っているスマホで始めて、続ける習慣ができてから少しずつ機材を増やしていくほうがいいでしょう。
曲に合わせて録音するときはどうする?
曲に合わせてドラムを叩いて撮影したいという方も多いと思います。
私の場合、曲に合わせてきちんと録音するときは、できるだけLogic ProなどのDAWを使っています。
本格的に録るならLogic Proとドラムレス音源
できればドラムパートの入っていない「ドラムレス音源」を用意します。ドラムレス音源はLogic Proで作成することができます。
その音源をLogic Proなどから再生し、ヘッドホンで聴きながら生ドラムを叩きます。
ドラムレス音源を使うメリットは、原曲のドラムと自分のドラムが重ならないことです。
原曲にすでにドラムが入っていると、自分が叩いた音と原曲のドラムが重なってしまい、自分の演奏が正確だったのか判断しづらくなることがあります。
ドラムレス音源であれば、自分のドラムだけをはっきり確認できます。
さらに後から編集する場合も、音源と自分のドラムのバランスを調整しやすくなります。
練習確認だけなら難しい機材は必要ない
ただし、初心者が練習を確認するだけなら、最初からLogic Proなどを用意する必要はありません。
まずは自分のドラムだけをスマホで録画して、テンポやフォームを見るだけでも十分効果があります。
録音方法を複雑にしすぎて、肝心の練習をしなくなってしまっては意味がありません。
自分の目的に合わせて、必要なところから少しずつ始めてください。
講師に添削動画を送るときの注意点
私は生徒さんから演奏動画を送っていただき、それを見ながらアドバイスをすることがあります。
その中で、少しチェックしづらい動画もあります。
特に多いのが、
- 画角が切れていて手や身体が見えない
- かなり遠くから撮影していて細かい動きがわからない
- 映像と音がずれている
といったケースです。
添削用の動画の場合は、かっこいい映像を作る必要はありません。
それよりも、講師がフォームを確認できることのほうが重要です。
できれば、
- 両手が映っている
- スネアとハイハットが見える
- 上半身の動きが見える
- 可能ならバスドラムや足元も見える
- 映像と音が大きくずれていない
という状態で撮影してもらえると、アドバイスもしやすくなります。
まとめ|まずスマホで自分の演奏を撮ってみよう
今回は、スマホでドラムを録音・録画するときのポイントを紹介しました。
まず試してほしいのは、
- ドラムセットから約1m程度離す
- 0.5倍の広角でセット全体を入れる
- ハイハット側から斜めに撮ってみる
- スマホは頭くらいの高さにする
- 音が割れたら少し離す
- フォーム確認なら正面から撮る
- 撮影後は音だけでなく身体や表情も見る
という方法です。
そして一番大切なのは、撮影して終わりにしないことです。
撮影する。
確認する。
問題を見つける。
練習する。
そして、もう一度撮影する。
この流れを繰り返していくと、普段ただ演奏しているだけでは気づかなかった問題が少しずつ見えるようになってきます。
高価な録音機材を揃えるのは、それからでも遅くありません。
まずは今持っているスマホを使って、自分の演奏を一度撮影してみてください。
自分の演奏を客観的に見る習慣がつくと、練習の質も大きく変わってくると思います。
ドラムは、楽譜や動画を見ているだけでは分かりにくい部分がたくさんあります。
たとえば、どんな音を出せばいいのか、どのくらいの力加減で叩けばいいのか、曲に合わせるときに何を意識すればいいのかなど、実際に叩きながら覚えていくことが大切です。
船橋周辺で直接レッスンを受けたい方、またはZoomで個別に見てもらいたい方には、無料体験レッスンや課題曲マスターコースをご用意しています。
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自宅で学びたい方にはオンライン学習型をご用意しています。
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「この曲を叩けるようになりたい」という方へ。課題曲に合わせて、必要な基礎からフレーズまで個別に練習していくコースです。
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