こんにちは、ドラム講師の川島です。
ドラム教室を探している方から、よく聞かれる質問のひとつに、
「月2回のレッスンでも上達できますか?」
というものがあります。
仕事や学校、ほかの習い事、家庭の予定などを考えると、毎週レッスンへ通うのが難しい方も多いと思います。
特に大人の方は、仕事が忙しかったり、休日に家族との予定が入ったりすることもあります。子どもの場合も、ほかの習い事や学校行事が重なることがあります。
そのため、
「月2回では少ないのではないか」
「月4回通わないと上達できないのではないか」
と不安になる方もいるかもしれません。
結論から言うと、月2回のドラムレッスンでも上達することは十分に可能です。
ただし、月2回と月4回では、レッスンを受ける回数そのものに差があります。そのため、レッスン時間だけを比べれば、月4回のほうが進みやすいのは事実です。
一方で、実際の上達スピードは、レッスン回数だけで決まるわけではありません。
月2回の生徒さんでも、レッスンとレッスンの間に少しずつ練習している方は、月4回の方より早く上達することもあります。
この記事では、月2回と月4回の違い、1回60分レッスンのメリット、自宅練習の目安、子どもと大人の上達の違いについて、実際のレッスン経験をもとに解説していきます。
これからドラムを始めたい方は、自分に合ったレッスン頻度を考える参考にしてみてください。

月2回のドラムレッスンでも上達は可能です
月2回のドラムレッスンでも、基礎から順番に練習していけば、しっかりと上達できます。
ドラムは、レッスン回数だけで上手くなる楽器ではありません。
レッスンでは、
- 今の課題を確認する
- 正しい動きや考え方を理解する
- できない原因を修正する
- 次のレッスンまでの練習内容を決める
という流れで進めていきます。
そのため、月2回であっても、1回のレッスンで何を学び、そのあと何を練習するかが明確になっていれば、十分に前へ進めます。
逆に、月4回通っていても、毎回レッスンを受けるだけで、自宅ではほとんどスティックを持たない場合、思ったより進まないこともあります。
大切なのは、
月に何回通うか
だけではなく、
レッスンとレッスンの間をどう過ごすか
ということです。
ドラム初心者の方が最初に何を練習すればよいかについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。
月2回と月4回では何が違うのか
月2回と月4回では、当然ですが、講師と一緒に練習できる回数が違います。
単純に考えると、月4回は月2回の2倍レッスンを受けることになります。
そのため、細かく確認してもらう回数や、修正してもらう回数は月4回のほうが多くなります。
一方で、月2回には、ひとつの課題を自分で練習する期間が長いという特徴があります。
どちらが優れているということではなく、その人の生活や練習スタイルによって向き不向きがあります。
| 比較項目 | 月2回 | 月4回 |
|---|---|---|
| レッスン間隔 | 約2週間 | 約1週間 |
| 講師に確認してもらう回数 | 少なめ | 多め |
| 自分で練習する期間 | 長い | 短い |
| 忙しい人の通いやすさ | 通いやすい | 予定調整が必要 |
| 上達スピード | 練習量に左右されやすい | 安定して進みやすい |
| 費用と時間の負担 | 抑えやすい | 多くなりやすい |

単純なレッスン回数の差
レッスン時間だけで考えれば、月4回のほうが上達しやすいです。
例えば、1回60分のレッスンであれば、
- 月2回は合計120分
- 月4回は合計240分
になります。
そのため、講師と一緒に練習する時間は、月4回のほうが長くなります。
特に初心者のうちは、スティックの持ち方、姿勢、手足の動かし方など、最初に確認しておきたいことが多くあります。
短い間隔でレッスンを受けることで、間違った動きが癖になる前に修正しやすいというメリットもあります。
上達スピードは自宅練習で逆転することもある
ただし、実際の生徒さんを見ていると、上達スピードはレッスン回数だけでは決まりません。
月2回の生徒さんでも、次のレッスンまでに少しずつ練習している方は、非常に早く上達します。
一方で、月4回通っていても、レッスン以外でほとんど練習しない場合、進み方はゆっくりになります。
例えば、月2回の方が1日10分、週に3回練習したとします。
2週間では合計60分ほど練習することになります。
これを毎回続けていけば、レッスンで習った内容を忘れにくくなり、次の課題にも進みやすくなります。
ドラムの基本リズムをどの順番で練習していくかについては、こちらの記事も参考になります。
月2回・1回60分レッスンのメリット
月2回のレッスンでは、1回の時間がとても大切になります。
川島広明ドラム教室では、基本的に1回60分のマンツーマンレッスンを行っています。
60分あると、ただ叩いて終わるのではなく、
- 前回の課題確認
- 基礎練習
- リズム練習
- 曲の練習
- できない部分の修正
- 次回までの練習内容の整理
まで、落ち着いて進めることができます。
30分レッスンの場合、準備や説明をしているうちに、あっという間に終わってしまうことがあります。
特に初心者の方は、頭では理解できても、実際に手足を動かせるようになるまで少し時間が必要です。
60分あることで、説明を聞くだけではなく、その場で何度か繰り返しながら、感覚に落とし込む時間を取ることができます。

また、マンツーマンレッスンでは、決められたカリキュラムを一方的に進めるのではなく、その日の状態に合わせて内容を調整できます。
前回の課題が難しかった場合は、もう一度ゆっくり確認できます。
反対に、よく練習できていた場合は、予定より早く次の内容へ進むこともできます。
月2回でも上達しやすい人の特徴
月2回でも上達しやすい人には、いくつか共通点があります。
まず、毎日長時間練習している必要はありません。
大切なのは、短い時間でもドラムに触れる習慣を作ることです。
例えば、
- 1回10分でもスティックを持つ
- レッスンで習ったリズムを口で歌う
- 好きな曲を聴きながらドラムの音を探す
- 動画を見返して動きを確認する
- 分からないことを次回のためにメモする
このような取り組みでも、十分に効果があります。
月2回でも上達しやすい方は、ドラムそのものに興味を持っていることが多いです。
ライブを見に行ったり、好きなドラマーの演奏を見たり、好きな曲を叩いてみたいという気持ちがある方は、自然とドラムに向き合う時間が増えていきます。
また、大人の生徒さんの中には、
「学生の頃からドラムをやってみたかった」
「昔は時間がなかったけれど、今になって始めたくなった」
という方も多くいます。
長い間やりたかった気持ちがある方は、レッスンにも前向きで、自宅練習もしっかり取り組む印象があります。
結局のところ、年齢やレッスン回数以上に、本人のやる気や音楽への興味が、上達スピードに大きく関わっています。
レッスンの合間にどんな練習をすればよいか
月2回の場合、次のレッスンまで約2週間あります。
この2週間ですべてを完璧にする必要はありません。
レッスンで習った内容を、少しずつ身体に覚えさせていくことが大切です。
おすすめの流れは、次のとおりです。
- レッスン当日か翌日に内容を思い出す
- ゆっくりしたテンポで動きを確認する
- 苦手な部分だけを短く繰り返す
- 少しずつ曲やリズムの流れにつなげる
- 次のレッスン前に一度通してみる

自宅にドラムがある場合
自宅に電子ドラムや生ドラムがある場合は、実際のセットを使って練習できます。
ただし、最初から曲を通して叩く必要はありません。
例えば8ビートであれば、
- 右手のハイハットだけ
- ハイハットとスネア
- ハイハットとバスドラム
- 最後に両手両足
というように、順番に組み立てていきます。
8ビートの詳しい練習方法はこちらの記事で解説しています。
16ビートや3連系へ進む場合も、いきなり全部を叩くのではなく、音の流れを理解してから手足へ置き換えることが大切です。
自宅にドラムがない場合
自宅にドラムがない方でも、できる練習はたくさんあります。
例えば、練習パッドがあれば、スティックの動きや手順を練習できます。
練習パッドがない場合でも、
- クッションを軽く叩く
- 太ももの上で手順を確認する
- 足踏みでバスドラムの動きを覚える
- リズムを口で歌う
- 曲を聴いてスネアやバスドラムの位置を探す
といった練習ができます。
ドラムは、実際に叩くことだけが練習ではありません。
リズムを耳で覚えることや、口で歌えるようにすることも、とても大切な練習です。
口で歌えないリズムは、手足でも安定しにくい傾向があります。
まずは、
「ドン、タン、ドンドン、タン」
のように音として覚えてから、手足へ置き換えていきます。

バスドラムがうまく入らない、足だけ遅れてしまうという方は、こちらの記事も参考にしてください。
練習できなかったときはどうすればよいか
月2回レッスンの場合、次のレッスンまでに練習できなかったとき、
「何もできていないから行きにくい」
と感じる方もいます。
しかし、練習できなかったからといって、レッスンへ行く意味がなくなるわけではありません。
仕事が忙しかったり、学校行事があったり、体調を崩したりすることは誰にでもあります。
その場合は、レッスンの中でもう一度前回の内容を確認すれば大丈夫です。
覚えているところから再開し、難しい部分を一緒に整理していきます。
場合によっては、課題を少し簡単にしたり、練習方法を変えたりします。
大切なのは、できなかったことを責めることではなく、今の状態からどう立て直すかです。
ドラムは短期間だけ頑張るより、無理のないペースで長く続けるほうが上達につながります。
毎週必ず完璧に練習できなくても、やめずに続けていれば、少しずつできることは増えていきます。
1か月・3か月・半年でどれくらい変わる?
上達のスピードには個人差があります。
年齢、練習時間、音楽経験、選ぶ曲の難しさによっても変わります。
そのため、必ずこの期間でここまでできる、とは言い切れません。
ただし、月2回のレッスンを続けた場合の大まかな目安は、次のようになります。
| 期間 | 上達の目安 |
|---|---|
| 1か月 | スティックの持ち方、姿勢、基本的な8ビートを覚え始める |
| 3か月 | 簡単な8ビートを曲に合わせて叩けるようになる |
| 半年 | 複数のリズム、簡単なフィルイン、1曲を通す練習ができるようになる |

1か月目
最初の1か月では、ドラムセットの各楽器を覚え、スティックの持ち方や姿勢を確認します。
そのうえで、右手でハイハットを叩き、スネアとバスドラムを加えて、基本的な8ビートを作っていきます。
最初は手足が思うように動かなくても問題ありません。
頭で理解したことを、ゆっくり身体へ移していく時期です。
3か月目
3か月ほど続けると、基本的な8ビートを少しずつ覚え、簡単な曲に合わせられるようになる方が増えてきます。
ただし、テンポが速くなると崩れたり、フィルインから元のリズムへ戻れなかったりすることもあります。
この時期は、速さよりも、一定のテンポで最後まで続けることを大切にします。
半年後
半年ほど続けると、いくつかの8ビートやフィルインを使い分けられるようになってきます。
好きな曲を1曲通して練習することも増えていきます。
また、自分が苦手な部分も少しずつ分かるようになります。
リズムが不安定になりやすい方は、こちらの記事も参考になります。
子どもと大人では上達の仕方が少し違う
子どもと大人では、ドラムの覚え方に少し違いがあります。
子どもは、あまり難しく考えず、見た動きや聞いた音をそのまま真似することが得意です。
そのため、ドラムのリズムを音として捉え、感覚的に叩けるようになるのが早い場合があります。
講師が叩いたリズムを聞いて、そのまま真似できる子もいます。
一方で大人は、
- まず頭で内容を理解する
- 理解したものを身体で再現する
という2段階で覚える方が多いです。
そのため、最初は子どもより時間がかかるように見えることがあります。
ただし、大人は練習方法を理解し、自分で課題を整理することが得意です。
また、
「次のレッスンまでにここまでやっておこう」
と自主的に練習する方も多くいます。
そのため、長い目で見ると、大人のほうが安定して練習を続け、早く上達することもあります。

子どもの場合は、学校やほかの習い事が多く、家で練習する時間が取りにくいこともあります。
大人の場合は仕事が忙しい一方で、自分で時間を決めて練習できることもあります。
結局は、子どもだから早い、大人だから遅いと単純には言えません。
年齢よりも、
- ドラムが好きか
- 音楽をよく聴いているか
- 叩きたい曲があるか
- 少しでも練習を続けられるか
という部分のほうが大きく影響します。
初心者レッスンで大切にしている考え方については、こちらの記事でも紹介しています。
月2回のレッスンが向いている人
月2回のドラムレッスンは、次のような方に向いています。
- 仕事や学校が忙しく、毎週通うのが難しい
- 無理なく長く続けたい
- 1回のレッスンでしっかり教わりたい
- 自宅で少しずつ練習できる
- 自分のペースで課題に取り組みたい
- 趣味としてドラムを楽しみたい
- 子どものほかの習い事とのバランスを取りたい
- 月4回では時間や費用の負担が大きい
- 好きな曲を少しずつ叩けるようになりたい

反対に、
- 短期間で急いで1曲を完成させたい
- 発表会やライブが近い
- 自宅ではほとんど練習できない
- 毎週細かく確認してもらいたい
という方は、期間限定でレッスン回数を増やす方法もあります。
最初からずっと月4回にする必要はありません。
普段は月2回で続け、ライブや発表会の前だけ回数を増やすなど、自分の目的に合わせて調整することもできます。
まとめ|月2回でも、やり方次第でしっかり上達できます
月2回のドラムレッスンでも、上達することは十分に可能です。
確かに、レッスン時間だけを比べれば、月4回のほうが講師と練習する時間は多くなります。
しかし、実際の上達スピードは、レッスン回数だけでは決まりません。
月2回でも、レッスンとレッスンの間に少しずつ練習している方は、月4回の方より早く進むこともあります。
大切なのは、
月2回では少ないか
と考えることではなく、
月2回の間に、どのように取り組むか
ということです。
毎日長時間練習する必要はありません。
1回10分でも、リズムを口で歌ったり、スティックを持ったり、好きな曲のドラムを聴いたりするだけでも、次のレッスンにつながります。
また、練習できなかった週があっても問題ありません。
その時点から内容を整理し、もう一度進めていけば大丈夫です。
無理に回数を増やして続かなくなるより、自分の生活に合ったペースで長く続けるほうが、結果的に上達につながります。
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