ドラムのアドリブができない原因|リズムの語彙を増やす練習法

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こんにちは、ドラム講師の川島です。

ドラムのアドリブをしようとすると、「いつも同じフレーズになってしまう」「途中で何を叩けばいいのか分からなくなる」「もっとたくさんフレーズを覚えないとアドリブはできないのかな」と感じる方は多いと思います。

ですが、私自身がアドリブをするとき、何百種類もの完成されたフレーズを頭の中から探して演奏しているわけではありません。

むしろ私が大切だと思っているのは、少ない材料をしっかり身体に入れて、その材料を変化させたり、組み合わせたりしながら演奏することです。

たとえば、シングルパラディドルを一つ覚えたとします。それをスネアだけで叩くこともできますし、右手だけフロアタムへ移動すれば、聴こえてくるフレーズは大きく変わります。さらに右手のダブル部分だけをハイタムへ移せば、また違ったフレーズになります。

つまり、アドリブのために完成されたフレーズを100個覚えなくても、一つの材料を深く理解して自由に変化させられれば、そこから多くのフレーズを作ることができるということです。

JP Bouvetの著書『ON DRUMMING』では、こうした考え方を「Rhythmic Vocabulary(リズム・ボキャブラリー)」という視点から説明しています。

この記事では、この『ON DRUMMING』の考え方を参考にしながら、私自身が長年ドラムを演奏してきた中で実際に行っているパラディドルの応用や、シンコペーションチャートを使った練習方法について詳しく解説していきます。

ドラムのアドリブができない原因は「フレーズ不足」だけではない

アドリブが苦手な方は、まず「自分はフレーズを知らなすぎる」と考えることが多いと思います。

もちろん、まったく材料がなければアドリブはできません。その意味では、いろいろなリズムやルーディメンツ、フィルインを学ぶことは必要です。

ただし、ここで一つ考えてほしいことがあります。

知っているフレーズの数と、アドリブで自由に使えるフレーズの数は同じでしょうか。

たとえば、パラディドルの手順を知っていて、練習パッドの上なら問題なく叩けるとします。

ところが「それを使って8小節自由にアドリブしてください」と言われた途端、手が止まってしまう。

これは珍しいことではありません。

知識として知っていることと、音楽の中で瞬間的に使えることは別だからです。

私自身も、アドリブでは「覚えたフレーズを思い出して順番に再生する」という感覚では演奏していません。

基本となるリズムや手順が身体に入っていて、それらをその場で移動させたり、組み合わせたり、アクセントを変えたりしながら演奏しています。

そのため、アドリブ力を高めたいのであれば、単純にフレーズ集を増やすだけではなく、知っている材料を「使える材料」に変える練習が必要になります。

『ON DRUMMING』でいう「リズムの語彙」とは

『ON DRUMMING』では、アドリブを考えるうえで「Rhythmic Vocabulary」という考え方が出てきます。

日本語にすると「リズムの語彙」と考えると分かりやすいでしょう。

言葉の場合、私たちは単語を組み合わせて会話をします。

ところが、辞書に載っている単語を1万語知っていたとしても、それらを会話の中で瞬間的に使えなければ、流暢に話せるわけではありません。

ドラムもこれとよく似ています。

楽譜を見れば叩ける。

先生が叩けば真似できる。

YouTubeで見たフレーズを練習すれば再現できる。

ここまではできても、実際のアドリブになると同じフレーズしか出てこないことがあります。

これは「知らない」のではなく、知っているリズムが、自分から自然に出てくる語彙になっていないとも考えられます。

聞けば分かるフレーズと、自分から使えるフレーズは違う

『ON DRUMMING』では、言語の「Listening Vocabulary」と「Speaking Vocabulary」の違いを使って説明しています。

たとえば英語で、文章の中に出てくれば意味が分かる単語でも、自分が英会話をしているときにはなかなか出てこない単語があります。

ドラムも同じです。

誰かがパラディドルを使ったフレーズを叩けば、「ああ、これはパラディドルだ」と分かる。

自分でもスネアだけなら叩ける。

しかし、演奏中に瞬間的にパラディドルを使って新しいフレーズを作れるかというと、そこにはもう一段階必要です。

私が考える流れは次のようになります。

  1. パラディドルの手順を知る
  2. 単体で安定して叩ける
  3. 考えなくても手が動く
  4. ドラムセット上へ移動できる
  5. アクセントや音色を変えられる
  6. ほかのパターンと組み合わせられる
  7. アドリブ中に瞬間的に使える

ここまで来て、初めて自分の「話す語彙」になってきます。

リズムを手足の形だけで覚えてしまうと、実際の音として扱いにくくなることがあります。この点については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

私は大量のフレーズを丸暗記しているわけではありません

ここからは、私自身がどのようにリズムの語彙を増やしてきたのか、具体的に説明していきます。

私はアドリブのために、完成されたフィルインを大量に暗記しているわけではありません。

基本的には、一つの素材を覚えたら、それをいろいろな方向へ展開していくという方法を使っています。

その代表的な素材がパラディドルです。

まずは1つのパラディドルを「使える語彙」にする

スネアだけで手順を身体へ覚え込ませる

シングルパラディドルの基本手順は、

右・左・右・右 / 左・右・左・左

です。

Screenshot

まずは、この手順をスネアだけで練習します。

ここでの目標は、「手順を暗記すること」ではありません。

手順を考えなくても叩ける状態にすることです。

もし演奏中に、

「右、左、右、右……次は左、右、左、左……」

と頭の中で唱えていなければ叩けないのであれば、まだ手順そのものに多くの注意力を使っています。

この状態でドラムセットへ移動したり、ほかのパラディドルと組み合わせたりすると、頭の中で処理する情報が一気に増えてしまいます。

まずはゆっくりで構いません。

手順を意識しなくても自然に手が動くところまで繰り返してみてください。

スティッキングそのものを理解する考え方については、こちらの記事も参考になります。

右手をフロアタムへ移すだけでも別のフレーズになる

シングルパラディドルが身体に入ってきたら、今度は手順を変えずに、叩く場所だけを変えてみます。

たとえば、

  • 左手はスネアのまま
  • 右手だけフロアタムへ移動

してみます。

Screenshot

これだけで、スネアだけでパラディドルを叩いていたときとはかなり違ったフレーズに聞こえます。

しかし、自分が行っているスティッキングそのものは変わっていません。

この感覚がとても大切です。

新しいフレーズをもう一つ暗記したのではなく、すでに持っている一つの語彙の使い方を増やしたわけです。

右手のダブル部分だけをタムへ移動してみる

さらに、右手をすべて移動する必要もありません。

たとえば右手が連続するダブル部分だけをハイタムへ持っていく。

あるいは一部分をフロアタムへ移す。

スネアとタムの組み合わせを変える。

これだけでも聴こえ方は変わります。

Screenshot

『ON DRUMMING』では、このように同じリズムの素材をドラムセット上のどこへ配置するかという考えを「Orchestration」として扱っています。

ドラムセットは一つの音しか出ない楽器ではありません。

スネア、タム、フロアタム、ハイハット、ライド、クラッシュ、バスドラムなど、同じリズムでも配置する場所によって印象が大きく変わります。

つまり、リズムの語彙を増やす方法には、リズムそのものを増やす方法と、同じリズムの鳴らし方を増やす方法の両方があります。

パラディドルを実際にドラムセットへ応用する考え方については、こちらの記事でさらに詳しく紹介しています。

1つのパラディドルから語彙を拡張していく

シングルパラディドルがある程度自由に使えるようになったら、次は材料そのものを増やしていきます。

ただし、ここでも「完成された新しいフレーズを大量に暗記する」という方向には進みません。

基本となる材料を少しずつ増やします。

4種類のパラディドルへ広げる

まずはストレートのシングルパラディドルを土台にしながら、パラディドルのバリエーション(ストレート・ディレイド・リバース・インワード)を増やしていきます。

Screenshot
Screenshot

一つひとつのパターンを覚えたら、同じようにドラムセットへ応用します。

そうすると、

一つのパラディドル

から、

複数のパラディドル

へと材料が増えます。

さらに、それぞれをスネア、ハイタム、フロアタムなどへ移せるため、実際に作れるフレーズの数は一気に増えていきます。

ダブルパラディドルを覚える

次はダブルパラディドルへ進みます。

Screenshot

ここでも流れは同じです。

  1. まず手順を理解する
  2. スネアだけで安定させる
  3. 考えなくても叩けるところまで身体へ入れる
  4. ドラムセットへ移動する

この順番を飛ばして、いきなり複雑な組み合わせを叩こうとすると、手順を考えることに頭を使いすぎてしまいます。

シングル+ダブルを組み合わせる

シングルパラディドルとダブルパラディドルがそれぞれ使えるようになったら、次は二つの間を行き来します。

ここで一気に「アドリブらしさ」が出てきます。

Screenshot

シングルだけ。

ダブルだけ。

ではなく、

「シングルからダブルへ行く」

「ダブルからシングルへ戻る」

という素材同士の接続ができるようになるからです。

これは非常に大事なポイントです。

アドリブでは、一つのフレーズを叩けるだけではなく、今叩いているものから次のものへ自然につながる必要があります。

さらにトリプルパラディドルまで広げる

そこからトリプルパラディドルも加えていきます。

Screenshot

すると、材料としては、

  • シングルパラディドル
  • ダブルパラディドル
  • トリプルパラディドル

という3種類になります。

たった3種類と思うかもしれません。

ところが、

  • 順番を変える
  • 組み合わせる
  • アクセントを変える
  • ドラムセット上の配置を変える
  • 始まる位置を変える

だけでも、そこから作れるフレーズはどんどん増えていきます。

これが、私が考える「リズムの語彙を増やす」という感覚です。

完成された文章を100個暗記するのではなく、単語と文法を身につけて、その場で文章を作れるようにする。

ドラムのアドリブも、これに近いと思います。

アクセントを変えるだけでも同じスティッキングの印象は大きく変化します。アクセント移動とパラディドルの組み合わせについては、こちらの記事も参考にしてください。

複雑な演奏ほど「頭の中」はシンプルにする

ここからが、今回の記事で特に伝えたいところです。

演奏するフレーズが複雑になればなるほど、頭の中まで複雑にしてはいけません。

むしろ逆です。

身体が複雑なことをしているときほど、頭の中で考えていることは少なくする必要があります。


手順を考えているうちはアドリブが難しい

シングル、ダブル、トリプルパラディドルを組み合わせている最中に、

「右、左、右、右……次は右、左、右、左、右、右……」

と毎回一打一打を確認していたらどうなるでしょうか。

ほかのことを考える余裕がほとんどなくなります。

テンポを保つ。

次の小節を考える。

ベースを聴く。

ボーカルを聴く。

周りの演奏に反応する。

こういったことへ注意を向ける余裕がなくなります。

宣言的記憶から手続き記憶へ

『ON DRUMMING』では、「Declarative Memory」と「Procedural Memory」という2種類の記憶について説明されています。

簡単にいうと、Declarative Memoryは言葉で説明できる知識です。

たとえば、

「シングルパラディドルは右・左・右・右、左・右・左・左です」

と説明できることです。

一方のProcedural Memoryは、身体でできることです。

自転車に乗るとき、いちいち「次に右足をこの角度で踏んで、ハンドルを何度傾けて」と考えません。

身体が動きます。

ドラムでも、この状態を増やしていく必要があります。

頭では理解できているのに身体が動かないという問題については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

考えなくても動くところまで練習する

これは「何も考えず適当に叩きましょう」という意味ではありません。

練習中はむしろ、かなり細かく考えます。

手順を確認する。

ゆっくり叩く。

音の粒をそろえる。

アクセントを見る。

身体の動きを確認する。

しかし、それを十分に練習した結果として、本番では考えなくてよいことを増やしていくのです。

練習で考え、本番では身体に任せる。

この順番が大切です。

1小節を丸ごと覚える「チャンク化」

『ON DRUMMING』には「Chunking(チャンク化)」という考え方も出てきます。

これは複数の情報を、一つの大きなまとまりとして扱えるようにすることです。

たとえば電話番号を一桁ずつ覚えるより、3桁・4桁などのまとまりで覚えた方が楽ですよね。

ドラムでも同じです。

最初は、

「右・左・右・右……」

と一打一打が別々に感じられます。

しかし十分に練習すると、「シングルパラディドル」という一つのまとまりになります。

さらに、シングルとダブルなど複数の素材を組み合わせて練習していくと、その組み合わせ全体を一つのフレージングとして扱えるようになります。

複数の細かな手順を、一つの大きなフレーズとして身体に記憶することです。

このチャンクが増えてくると、演奏中に一打一打を管理する必要がなくなります。

頭の中では、

「ここはこのフレーズ」

くらいの認識で済むようになります。

その結果、複雑なことを演奏していても、頭の中はどんどんシンプルになっていきます。

シンコペーションチャートを使ったアドリブ練習

もう一つ、私がアドリブ力を高めるうえで有効だと思っているのが、シンコペーションチャートを使った練習です。

まずルールを決める

8分音符を中心としたシンコペーションチャートを見ながら、音符の種類によって演奏方法を決めておきます。

たとえば練習ルールとして、

  • 4分音符に相当する長さではシングルパラディドルを使う
  • 「8分音符+8分休符」のような長さでもシングルパラディドルを使う
  • 8分音符一つに相当するところではシングルストロークを使う

というように、自分でルールを設定します。

Screenshot

ここで重要なのは、このルールそのものを絶対的な正解として覚えることではありません。

限られた材料の中で瞬間的に選択する練習にすることです。

考えるのは「表か裏か」くらいにする

この練習で私が意識したいのは、パラディドルの手順ではありません。

大きく見れば、

  • 今は表なのか
  • 裏なのか
  • どこに音があるのか

というリズムの流れです。

つまり、頭の中で処理する情報をできるだけ少なくします。

もしこの練習中に、

「次は右・左・右・右……」

とパラディドルの手順を考え始めてしまうのであれば、一度この練習を止めても構いません。

もう一度パラディドル単体へ戻り、身体へ覚え込ませてから挑戦してください。

ここを焦って先へ進む必要はありません。

なぜ「制約」をつけるとアドリブが自由になるのか

「アドリブなんだから、自由に好きなものを叩けばいいじゃないか」と思うかもしれません。

ところが、初心者やアドリブに慣れていない人に、

「何でもいいので自由に叩いてください」

と言うと、逆に何を叩いてよいのか分からなくなることがあります。

選択肢が多すぎるからです。

『ON DRUMMING』では、この中間を埋めるものとしてCreative Exercisesという考え方が紹介されています。

完全に決められた反復練習でもない。

完全に何でもありの自由演奏でもない。

一定のルールの中で、自分で選択する練習です。

これは私がシンコペーションチャートで行っている練習とも非常によく似ています。

たとえば、

  • 今日はシングルパラディドルしか使わない
  • 右手だけタムへ移動する
  • アクセント位置だけ変える
  • シングルとダブルだけを使う
  • 表と裏だけに注意する

という制約をつけます。

最初は選択肢を少なくします。

それが自由にできるようになったら、少しずつ制約を外します。

シングルだけだったものにダブルを加える。

次にトリプルを加える。

移動する場所を増やす。

アクセントも変える。

こうして少しずつ自由度を上げていきます。

これは一見すると「自由を制限している」ようですが、実際には逆です。

小さな自由を完全にコントロールできるようにしてから、その自由の範囲を広げているのです。

基礎練習をなぜ行うのかについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。

頭に余裕ができると周りの音が聞こえてくる

なぜここまで「考えることを減らしましょう」と言っているのか。

理由は、アドリブでは自分のドラム以外にも注意を向けたいからです。

バンドで演奏しているとき、自分の手順だけを考えている状態では、周りの音を十分に聴くことができません。

しかし、スティッキングや基本的な身体の動きが自動化されてくると、頭の中に余白ができます。

すると、

  • ベースが何をしているか
  • ボーカルがどのように歌っているか
  • ギターがどこでアクセントを入れたか
  • 曲全体が盛り上がっているのか静かになっているのか
  • ほかのメンバーが次に何をしようとしているのか

といったことが聞こえてきます。

ここからアドリブが「自分一人のフレーズ披露」ではなくなります。

たとえばベースが強いアクセントを入れたら、それに反応する。

ボーカルが静かになったら、自分も音数を減らす。

ギターが上昇するようなフレーズを弾いたら、それに呼応するような動きを入れる。

こういったやり取りができるようになってきます。

私は、ここがアドリブにとって非常に大切だと思っています。

アドリブとは、頭の中で難しいフレーズを次々と思いつくことだけではありません。

身体に入ったリズムの語彙を使いながら、今その場で鳴っている音を聴き、それに反応することでもあります。

音楽をどのように聴けばドラム上達につながるのかについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。

「頭ではシンプル、身体では複雑」が理想

ここまでの話をまとめると、私が目指しているのは、

頭ではシンプルなことを考えながら、身体では複雑な演奏ができる状態です。

最初からこうなるわけではありません。

最初は細かく考えます。

シングルパラディドルの手順を覚える。

ゆっくり繰り返す。

ドラムセットへ移動する。

ダブルパラディドルを覚える。

シングルとダブルをつなげる。

その組み合わせを何度も練習する。

やがて細かな手順を考えなくても動けるようになります。

すると今度は、より大きな単位で考えられます。

「ここはシングル」

「次はダブル」

「ここは裏から入る」

くらいで済むようになります。

さらにそれも身体に入ってくれば、ほとんど手順を考えなくても演奏できるようになってきます。

このとき初めて、耳を外側へ向ける余裕が生まれます。

まとめ|フレーズを増やすより「使える語彙」を育てよう

ドラムのアドリブができないと感じると、「もっといろいろなフレーズを覚えなければ」と思いがちです。

ですが、大量の完成フレーズを丸暗記することだけがアドリブ力を高める方法ではありません。

私自身は、一つのパラディドルを覚えたら、そこから少しずつ広げていきます。

  1. 基本手順を覚える
  2. 考えなくても叩けるまで身体へ入れる
  3. ドラムセット上の配置を変える
  4. アクセントを変える
  5. 別のパラディドルを覚える
  6. 複数の素材を組み合わせる
  7. 組み合わせ全体をチャンクとして覚える
  8. 制約のある中でアドリブする
  9. 少しずつ制約を外す
  10. 周囲の音を聴きながら反応する

このように、一つの語彙を深く身につけ、そこから関連する語彙を広げていきます。

大切なのは、「何個のフレーズを知っているか」ではなく、「今持っている材料をどれだけ自然に使えるか」です。

『ON DRUMMING』でいうリズム・ボキャブラリーという考え方は、私自身がこれまで行ってきた練習とも非常によく重なります。

知っている。

叩ける。

身体に入る。

組み合わせられる。

考えなくても使える。

そして最後には、周りの音を聴きながら自由に反応できる。

ここまで来ると、アドリブは「覚えているフレーズを必死に思い出す作業」ではなくなります。

まずはシングルパラディドル一つでも構いません。

新しいフレーズを次々に覚える前に、今知っている一つの素材を、どこまで自由に変化させられるか試してみてください。

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