こんにちは、ドラム講師の川島です。
文化祭や学校祭でバンドを組むことになり、
「ドラムを担当することになったけれど、本番まであと2か月しかない」
「まだ8ビートも安定していないけれど間に合うのかな?」
「原曲のドラムが難しすぎて叩けない」
と焦っている中学生・高校生もいると思います。
軽音楽部に入ったばかりで、文化祭が初めてのライブになる方もいるでしょう。
ですが、最初にお伝えしたいのは、文化祭では原曲のドラムを100%完璧にコピーする必要はないということです。
本番まで1〜3か月しかないのであれば、
「ドラムが上手になるために、あれもこれも練習する」
のではなく、
「文化祭で演奏する1曲を最後まで止まらず叩くために、何が必要なのか」
を考えて練習することが大切です。
文化祭では、難しいフィルインを1回きれいに決めることより、バンド全員で最初から最後まで演奏できることのほうが大切です。
この記事では、
・本番まで1〜3か月の場合の練習計画
・初心者でも演奏しやすい曲の考え方
・難しい原曲を簡単にする方法
・曲の構成を覚える方法
・フィルインの練習方法
・バンド練習前にやっておくこと
・ベースと合わせるポイント
・本番で間違えても止まらない練習
・本番直前の過ごし方
まで順番に説明していきます。
文化祭まで時間がない方は、最初から全部完璧にしようとせず、この記事の順番で一つずつ進めてみてください。
- 文化祭のドラムは「上手に叩く」より「最後まで止まらない」が大切
- 本番まで1〜3か月なら、残り時間から逆算して練習する
- 最初に確認したいのは「その曲が今の自分に叩けるか」
- 原曲どおりに叩けない部分は簡単にしてよい
- ドラムを叩く前に、まず曲の構成を覚える
- 最初はフィルインを入れず、基本リズムだけで1曲通してみる
- フィルインは全部覚えなくてもよい
- 耳コピするときも最初から全部の音を聴こうとしない
- バンド練習の前に個人で最低限ここまでできるようにする
- バンド練習ではベースをよく聴いてみる
- 本番で止まらないために「間違えた後」の練習をする
- 本番を想定して「最初から最後まで通す練習」を増やす
- 本番2週間前からは「できることを安定させる」
- 本番1週間前に確認したいチェックリスト
- 本番前日は練習しすぎない
- 本番ではミスよりも曲を聴くことに集中する
- どうしても間に合わない場合は「1曲だけを集中して習う」のも方法
- 軽音楽部でドラムを始めたばかりの方へ
- 文化祭のドラム初心者によくある質問
- まとめ|文化祭では「難しい演奏」より「最後まで演奏する」ことを目標にしよう
文化祭のドラムは「上手に叩く」より「最後まで止まらない」が大切
まず、文化祭のドラムで一番大切にしてほしいことがあります。
それは、
曲を最後まで止まらず演奏すること
です。
ドラムを始めたばかりだと、YouTubeなどで原曲のドラマーを見て、
「このフィルインも同じように叩かないといけない」
「バスドラムも全部コピーしなければいけない」
と思ってしまうことがあります。
しかし、文化祭はドラムの技術を競うコンテストではありません。
バンドとして1曲を演奏して、お客さんに音楽を届ける場所です。
例えば、ものすごく難しいフィルインを原曲どおりに叩けたとしても、その直後にリズムが止まってしまったら、バンド全体も止まりそうになります。
逆に、フィルインが簡単でも、
・テンポが安定している
・曲の流れを理解している
・バンドメンバーの音を聴けている
・最後まで演奏を続けられる
のであれば、バンドとしてはかなり安定します。
文化祭まで時間が限られている場合は、
1.止まらない
2.テンポを安定させる
3.曲の構成を覚える
4.バンドと合わせる
5.細かいフレーズを原曲に近づける
くらいの順番で考えてみてください。
原曲再現は最後です。

本番まで1〜3か月なら、残り時間から逆算して練習する
文化祭までの期間によって、練習方法は変わります。
3か月ある人と、あと1か月しかない人が同じ練習をする必要はありません。
本番まで3か月ある場合
3か月あるのであれば、比較的余裕があります。
最初の段階では、
・8ビートなどの基本リズム
・スティックの持ち方
・バスドラムの踏み方
・簡単なフィルイン
などの基礎を練習しながら、同時に課題曲にも取り組んでいきます。
ただし、
「基礎が全部できてから曲を始めよう」
とは考えないでください。
基礎練習と曲練習は並行して行います。
例えば、課題曲に8ビートが使われているのであれば、8ビートを練習したら、その日のうちに実際の曲にも合わせてみます。
8ビートを基礎から確認したい方はこちらも参考にしてください。
本番まで2か月の場合
本番まで2か月の場合は、基礎練習の範囲を少し絞ります。
課題曲を確認して、
「この曲を演奏するために必要な技術は何か?」
を先に考えます。
例えば、
・基本的な8ビート
・バスドラムの裏打ち
・8分音符のフィルイン
だけで演奏できる曲なら、文化祭とは直接関係のない難しいテクニックを練習する必要はありません。
必要な技術から先に練習します。
本番まで1か月の場合
あと1か月しかない場合は、さらに考え方を変えます。
ドラム全般を上達させようとしないことです。
今回演奏する1曲に必要なことだけを集中して練習します。
例えば、難しいフィルインがあれば簡単にします。
バスドラムが難しければ音を減らします。
ハイハットオープンができなければ、クローズドハイハットのままでも構いません。
1か月という限られた時間では、
「できないことを全部できるようにする」
のではなく、
「今できる技術で1曲を完成させる」
ことを優先してください。

最初に確認したいのは「その曲が今の自分に叩けるか」
文化祭で演奏する曲をまだ決めていないのであれば、曲選びはとても重要です。
好きな曲だからといって、初心者でも簡単に叩けるとは限りません。
選曲するときには、最低限次のポイントを確認します。
・テンポは速すぎないか
・基本リズムは8ビートなのか16ビートなのか
・バスドラムが複雑ではないか
・フィルインが多すぎないか
・曲が長すぎないか
・途中で大きくテンポが変わらないか
・変拍子が使われていないか
・特殊な奏法が必要ではないか
特に初心者の場合、テンポは重要です。
譜面だけを見ると簡単でも、原曲のテンポが非常に速いと一気に難しくなります。
文化祭の曲がまだ決まっていない場合は、初心者が取り組みやすい曲から選ぶのも一つの方法です。
初心者向けのJ-POPについては、難易度やBPMも含めてこちらで紹介しています。
一方、
「もうバンドで曲が決まっているから変更できない」
という場合もあるでしょう。
その場合は、曲そのものを変えるのではなく、ドラムパートを自分が演奏できる形に変えていきます。
原曲どおりに叩けない部分は簡単にしてよい
これは文化祭に向けて練習している初心者には特に伝えたいことです。
原曲どおりに叩けない部分は簡単にして構いません。
例えば、原曲に高速の16分音符フィルインが入っていたとします。
それを何週間練習しても成功率が30%くらいなのであれば、本番で使うには少し危険です。
そういうときは、
原曲の複雑な16分音符フィルイン
↓
8分音符でスネアとタムを叩く簡単なフィルイン
というように変更します。
ほかにも、
バスドラムが難しい
原曲では細かくバスドラムが入っている
↓
重要な位置だけ残して音数を減らす
ゴーストノートが難しい
細かなゴーストノートがたくさん入っている
↓
いったん省略する
ハイハットオープンが難しい
開閉するとリズムが崩れる
↓
ハイハットを閉じたまま叩く
フィルインが難しい
16分音符を高速でタム移動している
↓
8分音符4発など、確実に演奏できる形へ変更する
このように考えます。
ここで大事なのは、
簡単にする=手を抜く
ではないということです。
今の自分の技術に合わせてアレンジすることも、演奏を完成させるための立派な判断です。
むしろライブでは、成功する可能性の低い難しいフレーズを無理に入れるより、シンプルでも安定した演奏を選ぶことがあります。

ドラムを叩く前に、まず曲の構成を覚える
ここから実際の練習に入っていきます。
課題曲が決まったら、いきなりドラムを叩き始めるのではなく、まず曲をよく聴いてください。
そして、
・イントロ
・Aメロ
・Bメロ
・サビ
・間奏
・ギターソロ
・ラスサビ
・エンディング
など、曲の構成を把握します。
例えば、
イントロ8小節
↓
Aメロ16小節
↓
Bメロ8小節
↓
サビ16小節
↓
間奏8小節
というように、紙に簡単に書いても構いません。
これは曲の「地図」を作るような作業です。
初心者が本番で止まってしまう原因の一つに、
「今、自分が曲のどこを演奏しているのかわからなくなる」
ことがあります。
フィルインを1つ間違えただけなら、その次から戻ることができます。
しかし、曲の位置そのものがわからなくなってしまうと、
「次はAメロ?」
「もうサビ?」
「あと何小節?」
となり、演奏を続けるのが難しくなります。
そのため、ドラム譜だけを見るのではなく、曲そのものを覚えてください。
歌詞がある曲なら、歌詞と構成を一緒に覚えるのもおすすめです。
私は、楽譜だけに頼らず曲の流れや歌詞と結びつけて覚える方法もおすすめしています。
詳しくはこちらで解説しています。

最初はフィルインを入れず、基本リズムだけで1曲通してみる
曲の構成がある程度わかってきたら、いよいよドラムを叩きます。
このとき、多くの初心者がやってしまうのが、
イントロから完璧に仕上げようとすることです。
例えば、イントロに難しいフィルインがあるとします。
すると、
イントロを何度も練習する
↓
失敗する
↓
またイントロから始める
↓
失敗する
という練習を延々と続けてしまいます。
これでは、2週間練習しているのにサビまで一度も叩いていないということも起こります。
そこで、最初はフィルインを全部無視してください。
例えば8ビートの曲なら、
イントロ
↓
Aメロ
↓
Bメロ
↓
サビ
↓
間奏
↓
2番
↓
ラスサビ
↓
エンディング
まで、とりあえず基本の8ビートだけで進みます。
フィルインが入る場所でも、そのまま8ビートで構いません。
まずは、
曲を最初から最後まで進められる状態
を作ります。
これができたら、そのあとで必要なフィルインを一つずつ追加していきます。
練習の順番としては、
1.曲を聴く
2.曲の構成を覚える
3.基本リズムだけで通す
4.必要なフィルインを追加する
5.バンドで合わせる
です。
いきなり5番から始めないようにしてください。

フィルインは全部覚えなくてもよい
基本リズムだけである程度1曲を通せるようになったら、フィルインを追加します。
ここでも全部を一気に覚える必要はありません。
曲の中にフィルインが10個あったとしても、まず重要な3〜4か所から練習します。
特に優先したいのは、
・イントロからAメロへ入るところ
・Bメロからサビへ入るところ
・間奏へ入るところ
・ラスサビ前
・エンディング
など、曲の場面が大きく切り替わる場所です。
フィルインには、単に格好良くするだけではなく、
「ここからサビです」
「ここで曲が盛り上がります」
という合図のような役割もあります。
そのため、曲の重要な節目から覚えていきます。
そして時間に余裕ができたら、細かなフィルインを追加していきます。
本番1週間前になっても成功率が低いフィルインがあれば、その時点で簡単なものへ変更して構いません。
本番直前まで、
「あと少しで原曲どおりできそうだから」
と難しいフレーズにこだわり続けると、ほかの部分まで不安定になることがあります。
耳コピするときも最初から全部の音を聴こうとしない
楽譜がない曲の場合は、自分でドラムを聴き取る必要があります。
このときも、
「ドラムの音を全部聴き取ろう」
としないでください。
まずは、
1.テンポと拍子
2.バスドラム
3.スネア
4.ハイハット
5.フィルインやシンバル
というように分けて聴いていくと、かなり整理しやすくなります。
特に文化祭まで時間がない場合は、細かな音まで完全にコピーすることより、
「どんな基本リズムで進んでいるのか」
をつかむほうが重要です。
耳コピの具体的な進め方はこちらで詳しく説明しています。
バンド練習の前に個人で最低限ここまでできるようにする
文化祭バンドでは、学校やスタジオでメンバー全員が集まれる時間が限られています。
そのため、バンド練習を
「自分が曲を覚える時間」
にしないことが大切です。
スタジオへ入る前に、最低限、
・曲の構成がわかる
・基本リズムで1曲を通せる
・曲のスタートがわかる
・曲の終わり方がわかる
・重要なフィルインがある程度叩ける
ところまでは個人で準備しておきましょう。
もちろん、最初から完璧でなくても大丈夫です。
ただ、
「Aメロが何小節あるかわからない」
「サビがどこかわからない」
という状態でバンド練習へ行くと、メンバー全員で確認する時間が増えてしまいます。
バンド練習では、
一人では確認できないことを練習する
と考えるとわかりやすいです。
例えば、
・曲の始め方
・テンポ
・全員で音を止める場所
・ギターソロへの入り方
・サビへの入り方
・エンディング
などです。
自宅にドラムがない場合は、音楽スタジオの個人練習を利用する方法もあります。
初めてスタジオを使う場合は、予約方法や持ち物、セッティング、片付けまでこちらで解説しています。
バンド練習ではベースをよく聴いてみる
初めてバンドで演奏すると、
ギターの大きな音やボーカルに意識が向きやすいと思います。
もちろん全員の音を聴くことが理想ですが、初心者ドラマーには特にベースを聴くことをおすすめします。
ドラムとベースは、バンドの土台を作る楽器です。
特に、
バスドラムとベース
の関係は重要です。
バスドラムとベースのタイミングが合ってくると、バンド全体が一つになったように聞こえます。
ただし、
「ベースが弾いている音を全部バスドラムで叩く」
という意味ではありません。
文化祭の初心者バンドなら、まずは、
・曲の頭
・Aメロの基本パターン
・サビ
・全員で合わせるキメ
・エンディング
など、大きなポイントが合っているか確認してください。
自分のドラムだけを聴いている状態から、
ドラム
↓
ベース
↓
ギター
↓
ボーカル
と、少しずつ周りへ意識を広げていきます。

本番で止まらないために「間違えた後」の練習をする
文化祭が近づいてきたら、ぜひやってほしい練習があります。
それが、
間違えた後に戻る練習
です。
普段の練習では、
「どうすれば間違えずに叩けるか」
ばかり考えると思います。
もちろん、それも大切です。
ですが、本番では何が起こるかわかりません。
例えば、
・フィルインを間違える
・スティックを落とす
・バスドラムを踏み損ねる
・曲の位置を一瞬見失う
・ギターが間違える
・ボーカルが歌詞を飛ばす
ということもあります。
ライブでは、ミスそのものより、
ミスしたあとに演奏が止まってしまうこと
のほうが大きな問題になります。
そこで普段から、
「間違えたらどう戻るか」
を練習します。
フィルインを間違えた場合
最後まで無理にフィルインを完成させようとせず、次の1拍から基本リズムへ戻ります。
曲の位置を一瞬見失った場合
無理に音を増やさず、拍を数えながらボーカルやベースを聴いて、次のセクションから戻ります。
スティックを落とした場合
予備スティックを手が届く場所に置いておき、片手でも拍を止めずに交換する練習をしておきます。
さらにおすすめなのが、
曲を流しながら、わざと途中で1小節叩かない練習
です。
1小節休む
↓
曲を聴き続ける
↓
次の小節から戻る
という練習をします。
これをやっておくと、
「一度間違えたら全部終わり」
という感覚がなくなります。
曲はずっと進んでいます。
だからこそ、自分も途中から戻ればいいのです。

本番を想定して「最初から最後まで通す練習」を増やす
曲の各部分がある程度できてきたら、部分練習だけでなく通し練習を増やします。
部分練習では、
「サビだけなら完璧」
「フィルインだけなら叩ける」
という状態になることがあります。
しかし、本番では曲を最初から最後まで続けて演奏します。
そのため、
イントロ
↓
Aメロ
↓
Bメロ
↓
サビ
↓
間奏
↓
2番
↓
ラスサビ
↓
エンディング
まで、止まらず演奏する体力と集中力も必要になります。
通し練習では、多少間違えても止めません。
ここが大切です。
練習中に1回間違えるたびに曲を最初から止めていると、
「間違えたら演奏を止める」
という癖がついてしまいます。
部分練習では止めても構いません。
しかし通し練習では、
何があっても最後まで進む
と決めてください。
この2種類の練習を分けて行うと効果的です。
本番2週間前からは「できることを安定させる」
文化祭まであと2週間くらいになったら、練習の考え方を少し変えます。
それまでは、
「できないことをできるようにする」
練習が中心です。
しかし、本番直前になったら、
「できることの成功率を高くする」
ことへ切り替えます。
この時期になると、
「やっぱり原曲のフィルインを入れたい」
「もっと派手なフレーズにしたい」
「このハイハットオープンも入れたほうが格好いい」
と思うかもしれません。
ですが、新しいことを増やしすぎると、それまで安定していた演奏が崩れてしまうことがあります。
本番2週間前くらいからは、
難しいフレーズを増やす
ではなく、
今できている演奏を10回中8〜9回成功させられる状態にする
ことを目標にしてみてください。
ライブでは、一番難しい演奏ができることより、普段できる演奏を本番でも出せることが大切です。
本番1週間前に確認したいチェックリスト
本番1週間前になったら、一度次の項目を確認してください。
□ 曲を最初から最後まで止まらず演奏できる
□ イントロの入り方がわかっている
□ 誰の合図で演奏を始めるか決まっている
□ 曲の終わり方がわかっている
□ 原曲のおおよそのテンポを把握している
□ Aメロ・Bメロ・サビなど曲の構成を覚えている
□ 重要なフィルインを覚えている
□ 成功率の低いフィルインは簡単な形へ変更した
□ バンド全員で合わせる「キメ」を確認した
□ エンディングの合図を確認した
□ スティックを用意した
□ 予備スティックを用意した
□ 本番で使用するドラムセットや機材について確認した
この段階で全部にチェックが入れば、かなり準備できています。
もし、
「難しいフィルインだけまだできない」
のであれば、そのフィルインを最後まで無理に追いかけるより、簡単な形に変えて通し演奏を安定させるほうがおすすめです。

本番前日は練習しすぎない
前日になると不安になって、
「あと5時間練習しよう」
と思う人もいるかもしれません。
ですが、前日に長時間練習して手や腕を疲れさせる必要はありません。
前日は、
・曲の構成を確認する
・重要なポイントを軽く確認する
・スティックなどの持ち物を準備する
・曲を聴く
・しっかり睡眠を取る
くらいで構いません。
特に新しいフィルインを前日に覚えようとするのはおすすめしません。
本番直前は、
「新しいことを増やす」より「今までやってきたことを確認する」
時間です。
本番ではミスよりも曲を聴くことに集中する
いよいよ本番です。
本番になると、
「間違えたらどうしよう」
「フィルインが成功するかな」
と、自分の演奏ばかり気になってしまうことがあります。
ですが、本番こそ曲を聴いてください。
ボーカルを聴く。
ベースを聴く。
ギターを聴く。
そして、自分が曲のどこにいるのかを感じながら演奏します。
少しくらいバスドラムを間違えても、お客さんは思っているほど気にしていないこともあります。
反対に、間違えた瞬間にドラマーが止まると、バンド全体への影響は大きくなります。
間違えても、
「あ、間違えた」
と思ったら、そのまま次へ進みます。
ライブは止まりません。
演奏している自分たち自身も、音楽を楽しんでください。
どうしても間に合わない場合は「1曲だけを集中して習う」のも方法
ここまで自分で練習してみても、
「このフィルインをどう簡単にすればいいかわからない」
「バスドラムが難しすぎる」
「あと1か月しかないけれど、何から練習すればいいかわからない」
という場合もあると思います。
その場合は、短期間だけ先生に見てもらうのも一つの方法です。
通常のドラム練習では、
8ビート
↓
16ビート
↓
フィルイン
↓
さまざまなテクニック
というように、基礎から幅広く学んでいきます。
しかし文化祭まで時間が限られている場合は、
「今回演奏する1曲に必要な技術だけを取り出して練習する」
という方法もあります。
例えば、
・原曲の難しいフレーズを初心者向けに変更する
・バスドラムを簡単にする
・必要なフィルインだけ練習する
・曲の構成を整理する
・本番までの練習順を決める
といった形です。
私の教室でも「この曲を叩けるようになりたい」という方向けに、1曲を細かく分解して練習していく課題曲マスターコースを用意しています。
文化祭やライブなど、本番までの期限が決まっている方にも向いています。
また、
「まず自分が今どのくらい叩けるのか見てもらいたい」
という場合は、無料体験レッスンから相談することもできます。
自分だけではどこを削って、どこを残せばいいかわからない場合は、一度経験者に曲を見てもらうだけでも練習するポイントがかなり整理できます。
軽音楽部でドラムを始めたばかりの方へ
文化祭をきっかけにドラムを始める中学生・高校生も多いと思います。
最初の文化祭が終わったあと、
「もっとドラムを上手くなりたい」
と思ったら、そこから改めて基礎を深く練習していけば大丈夫です。
文化祭前は、
1曲を完成させるための練習。
文化祭後は、
ドラマーとして長期的に上達するための練習。
この2つは分けて考えて構いません。
軽音楽部でドラムを始めた学生向けの記事もありますので、あわせて参考にしてください。
文化祭のドラム初心者によくある質問
Q. ドラム初心者でも2か月で文化祭に間に合いますか?
曲の難易度によりますが、十分可能性はあります。
ただし、2か月ですべてのドラム技術を身につけようとするのではなく、課題曲に必要な技術へ絞って練習することが大切です。
難しいフィルインやバスドラムは簡単にして、まず基本リズムだけで1曲を通せる状態を目指してください。
Q. 原曲と違うドラムを叩いても大丈夫ですか?
文化祭であれば、初心者が自分のレベルに合わせて簡単にアレンジするのは問題ありません。
むしろ原曲どおりに叩こうとしてリズムが止まるより、シンプルな演奏で最後まで安定して叩くほうがバンド全体はまとまります。
まず簡易バージョンを完成させて、余裕があれば少しずつ原曲へ近づけていきましょう。
Q. 毎日どのくらい練習すればよいですか?
長時間を週に1回だけ練習するより、短時間でも頻繁に曲へ触れるほうがおすすめです。
例えば平日は20〜30分程度でも、
・曲を聴く
・構成を確認する
・練習パッドでフィルインを練習する
・机やクッションを使って手順を確認する
ことができます。
休日にスタジオへ行って生ドラムを使い、通し演奏を確認するという方法もあります。
Q. 自宅にドラムがなくても文化祭の練習はできますか?
できます。
自宅では、
・練習パッド
・クッション
・エアドラム
・足の動き
・曲の構成を覚える
・フィルインを歌う
といった練習ができます。
そして週末などに音楽スタジオへ行き、生ドラムで確認します。
ドラムを始めるために必要な費用や道具についてはこちらでも詳しく説明しています。
Q. フィルインがどうしても間に合わない場合はどうすればいいですか?
まず音数を減らしてください。
16分音符8発が難しいなら4発にする。
タム移動が難しいならスネアだけにする。
それでも難しいなら、フィルインを入れず基本リズムのまま次のセクションへ進んでも構いません。
大切なのは、
フィルインを成功させることではなく、次のリズムへきちんと戻ること
です。
Q. 楽譜が読めなくても文化祭でドラムを叩けますか?
叩けます。
もちろん楽譜が読めれば便利ですが、楽譜が読めないから曲が演奏できないわけではありません。
曲の構成を覚えて、
「Aメロではこのリズム」
「サビ前でこのフィルイン」
というように音楽と動きを結びつけて覚える方法もあります。
特に文化祭の1曲だけであれば、曲を何度も聴いて身体で流れを覚えることも非常に重要です。
まとめ|文化祭では「難しい演奏」より「最後まで演奏する」ことを目標にしよう
今回は、中学生・高校生が文化祭で初めてドラムを演奏する場合の練習方法について説明しました。
本番まで1〜3か月しかない場合は、すべてのドラム技術を身につける必要はありません。
まずは、
・残り期間から逆算して練習する
・自分のレベルに合った曲を選ぶ
・難しい部分は簡単にする
・最初に曲の構成を覚える
・基本リズムだけで1曲通してみる
・重要なフィルインから追加する
・バンド練習前に個人で曲を覚える
・ベースやほかのメンバーの音を聴く
・間違えたあとに戻る練習をする
・本番直前に難しいことを増やさない
という順番で進めてみてください。
特に覚えておいてほしいのが、
文化祭では原曲を完璧にコピーすることが一番の目的ではない
ということです。
難しいフィルインを叩けなくても大丈夫です。
バスドラムを少し減らしても大丈夫です。
原曲よりシンプルな8ビートでも構いません。
まずは、バンドのみんなと一緒に最初から最後まで演奏できることを目指してください。
文化祭のステージでは、多少のミスよりも、バンド全員で最後まで1曲を演奏できた経験のほうがずっと大切だと思います。
今できることから一つずつ練習して、本番ではぜひ演奏を楽しんでください。
ドラムは、楽譜や動画を見ているだけでは分かりにくい部分がたくさんあります。
たとえば、どんな音を出せばいいのか、どのくらいの力加減で叩けばいいのか、曲に合わせるときに何を意識すればいいのかなど、実際に叩きながら覚えていくことが大切です。
船橋周辺で直接レッスンを受けたい方、またはZoomで個別に見てもらいたい方には、無料体験レッスンや課題曲マスターコースをご用意しています。
一方で、ご自宅で自分のペースで学びたい方には、動画で学べるオンライン会員、初心者8週間プログラム、買い切り型の単品オンライン講座もあります。
ご自身の目的や生活スタイルに合わせて、下記より学び方をお選びください。
\あなたに合ったドラムの学び方をお選びください/
直接教わりたい方には個人レッスン型、
自宅で学びたい方にはオンライン学習型をご用意しています。
個人レッスン型
講師に直接見てもらいながら、対面またはZoomでじっくり学びたい方におすすめです。
船橋周辺の方は対面レッスン、遠方の方はZoomオンラインレッスンにも対応しています。
「この曲を叩けるようになりたい」という方へ。課題曲に合わせて、必要な基礎からフレーズまで個別に練習していくコースです。
オンライン学習型
自宅で動画を見ながら、自分のペースで練習したい方におすすめです。
オンライン講座を見ながら練習したい方へ。分からないところをLINEで質問できる学習スタイルです。
完全初心者から、8週間でテンポ100の安定した8ビートを目指す伴走型オンライン講座です。
8ビート・16ビート・フィルイン・コーディネーションなど、必要な講座だけを買い切りで学びたい方におすすめです。








