チェンジアップ練習とは?4分・8分・3連・16分を切り替えてリズム感を鍛える方法

レッスン

こんにちは、ドラム講師の川島です。

ドラムの練習をしていて、4分音符や8分音符は叩けるのに、3連符や16分音符へ切り替えるとテンポが崩れてしまうことはありませんか?

また、普段は安定して演奏できていても、フィルインで細かい音符が出てくると、急に速くなったり遅くなったりする方もいると思います。

このような方におすすめしたいのが、チェンジアップ・チェンジダウン練習です。

この練習は、メトロノームのテンポを一定に保ったまま、1拍の中で叩く音符の数を切り替えていくトレーニングです。

最も基本的なものは、4分音符・8分音符・3連符・16分音符の4種類を使います。

しかし、この練習はそれだけではありません。慣れてくると5連符から8連符、さらに2拍・3拍・4拍に対して音符を均等に配置する、非常に高度な練習へと発展させることもできます。

今回は、初心者向けの基本練習から上級者向けの応用練習まで、順番に解説していきます。

初心者の方は、まず最初の4種類の音符を切り替えられるようになることを目標にしてください。 後半の難しい練習は、基礎が身についてから挑戦すれば大丈夫です。

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  1. チェンジアップ練習とは?
  2. チェンジアップの基本的な練習方法
    1. ① メトロノームをBPM60に設定する
    2. ② 4分音符を2小節叩く
    3. ③ 8分音符を2小節叩く
    4. ④ 3連符を2小節叩く
    5. ⑤ 16分音符を2小節叩く
    6. ⑥ 8小節を止まらずに演奏する
  3. チェンジダウン練習とは?
  4. 慣れてきたら音符をランダムに切り替えよう
    1. まずは2小節ごとにランダムに切り替える
  5. 音符を切り替える間隔を短くして難易度を上げる
    1. 1小節ごとに切り替える
    2. 2拍ごとに切り替える
    3. 1拍ごとに切り替える
  6. 中級者向け|5連符・6連符・7連符・8連符まで挑戦しよう
    1. 1拍に対して1打から8打まで叩く
    2. 8打から1打までチェンジダウンする
    3. 最終的にはランダムに切り替える
  7. 上級者向け|2拍に対して1打から8打まで叩く
    1. 2拍を1つのまとまりとして考える
    2. 1拍に対する5打と、2拍に対する5打の違い
    3. 2拍単位でチェンジアップする
  8. 最上級|3拍・4拍に対して1打から8打まで練習する
    1. 3拍に対して1打から8打まで
    2. 4拍に対して1打から8打まで
    3. 最終的には拍数も打数も自由に切り替える
  9. チェンジアップ練習でよくある失敗と改善方法
    1. ① 3連符から16分音符になると速くなってしまう
    2. ② 16分音符から3連符に戻ると遅れてしまう
    3. ③ メトロノームの音を聴けなくなる
    4. ④ 音符を切り替える瞬間に手が止まる
    5. ⑤ 細かい音符を叩こうとして力んでしまう
    6. ⑥ 速いテンポで練習しすぎる
  10. チェンジアップ練習で身につく7つの能力
    1. ① テンポを一定に保つ能力
    2. ② 音符を正確に分割する能力
    3. ③ 音符を瞬間的に切り替える能力
    4. ④ 拍の位置を見失わない能力
    5. ⑤ フィルインの正確性
    6. ⑥ リズムパターンの安定性
    7. ⑦ アドリブやドラムソロへの応用力
  11. 初心者・中級者・上級者別のおすすめ練習メニュー
  12. まとめ|まずは基本のチェンジアップ・チェンジダウンから始めよう
  13. ドラムのリズム練習で悩んでいる方へ

チェンジアップ練習とは?

チェンジアップとは、一定のテンポを保ちながら、1拍の中で叩く音符の数を少しずつ増やしていく練習です。

最も基本的なチェンジアップは、次の順番で行います。

4分音符 → 8分音符 → 3連符 → 16分音符

この4種類の音符には、1拍に対して叩く回数の違いがあります。

音符1拍の打数イメージ
4分音符1打タン
8分音符2打タタ
3連符3打タタタ
16分音符4打タカタカ

例えばメトロノームをBPM60に設定した場合、4分音符1拍の長さは1秒です。

4分音符なら1秒間に1打、8分音符なら均等に2打、3連符なら均等に3打、16分音符なら均等に4打叩くことになります。

ここで重要なのは、音符が細かくなっても、1拍の長さは変わらないということです。

細かい音符になると叩く回数は増えますが、メトロノームのテンポを速くするわけではありません。

この違いを身体で理解することが、チェンジアップ練習の基本になります。

そもそも音符の長さや種類がよくわからないという方は、以下の記事も参考にしてみてください。

チェンジアップの基本的な練習方法

それでは、実際にチェンジアップを練習してみましょう。

① メトロノームをBPM60に設定する

まず、メトロノームをBPM60に設定します。

4/4拍子で、メトロノームが4分音符ごとに鳴るようにしてください。

BPM60であれば1拍がちょうど1秒なので、音符の間隔を把握しやすいと思います。

ただし、BPM60でも難しい場合は、BPM40〜50程度に下げても構いません。

大切なのは速く叩くことではなく、一定のテンポを保つことです。

② 4分音符を2小節叩く

最初は4分音符から始めます。

メトロノームの「カッ、カッ、カッ、カッ」という音に合わせて、1拍に1打ずつ叩いてください。

4/4拍子の2小節ですから、合計8打になります。

右手と左手を交互に動かすシングルストロークで練習するのがおすすめです。

③ 8分音符を2小節叩く

次に8分音符へ切り替えます。

メトロノームの1クリックに対して、均等に2打ずつ叩きます。

2小節で合計16打です。

このとき、4分音符のときに感じていた1拍の長さを変えないようにしてください。

④ 3連符を2小節叩く

続いて3連符です。

1拍の中に均等に3打を入れていきます。

2小節で合計24打になります。

ここでテンポが崩れてしまう方が多いので、注意しましょう。

8分音符から3連符になると、音と音の間隔が狭くなります。

しかし、メトロノームのクリックの間隔は変わりません。

3つの音を均等に配置しながら、常に4分音符の拍を感じてください。

3連符の感覚がつかめない方は、こちらの記事も参考にしてください。

⑤ 16分音符を2小節叩く

最後に16分音符へ切り替えます。

1拍に4打ずつ、2小節で合計32打叩きます。

3連符から16分音符へ切り替える際に、焦って速くなりすぎないように注意してください。

音符が細かくなると、手の動きだけに意識が向いてしまいがちですが、最も大切なのはメトロノームの4分音符を感じ続けることです。

16分音符の練習に不安がある方は、以下の記事も参考にしてみてください。

⑥ 8小節を止まらずに演奏する

ここまでをまとめると、次のようになります。

小節叩く音符1拍の打数
1〜2小節目4分音符1打
3〜4小節目8分音符2打
5〜6小節目3連符3打
7〜8小節目16分音符4打

BPM60の場合、合計8小節で32秒の練習になります。

この8小節を止まらずに演奏できるようになったら、最初に戻って何度も繰り返してみてください。

最初は練習パッドやスネアドラムを使って、両手でシンプルに練習するとよいでしょう。

チェンジダウン練習とは?

チェンジアップができるようになったら、今度はチェンジダウンにも挑戦してみましょう。

チェンジダウンとは、チェンジアップとは反対に、1拍の中で叩く音符の数を少しずつ減らしていく練習です。

順番は次のようになります。

16分音符 → 3連符 → 8分音符 → 4分音符

こちらもそれぞれ2小節ずつ、合計8小節で練習します。

16分音符から3連符へ切り替えるときは、1拍4打だったものが3打になります。

そのため、音と音の間隔は少し広くなります。

しかし、このときも4分音符のテンポは変わりません。

チェンジアップでは音符を細かくしていく感覚を、チェンジダウンでは音符の間隔を広げていく感覚を養います。

両方ができるようになったら、チェンジアップとチェンジダウンを交互に繰り返してみてください。

慣れてきたら音符をランダムに切り替えよう

チェンジアップとチェンジダウンは、基本的に順番が決まっています。

しかし、実際の楽曲では4分音符から8分音符、3連符、16分音符という順番で音符が登場するわけではありません。

突然16分音符が出てきたり、その後に8分音符へ戻ったりすることもあります。

そこで取り入れたいのが、音符をランダムに切り替える練習です。

まずは2小節ごとにランダムに切り替える

例えば、次の順番で練習してみてください。

4分音符 → 3連符 → 16分音符 → 8分音符

それぞれ2小節ずつ叩きます。

また、次のような組み合わせでも構いません。

8分音符 → 16分音符 → 4分音符 → 3連符

このように、さまざまな順番で切り替えていきます。

特に16分音符から3連符、3連符から8分音符など、音と音の間隔が変わる部分を意識してみましょう。

慣れてきたら、自分でランダムな順番を考えて練習してみてください。

音符を切り替える間隔を短くして難易度を上げる

2小節ごとのランダム切り替えが安定してきたら、次は切り替える間隔を短くしていきます。

私がおすすめする練習の順番は次のとおりです。

レベル切り替える間隔難易度
12小節ごと基本
21小節ごと初級〜中級
32拍ごと中級
41拍ごと上級

1小節ごとに切り替える

最初は1小節ごとに音符を切り替えます。

4/4拍子なら、4拍叩くたびに次の音符へ移ります。

2小節ごとよりも切り替えが頻繁になるため、少し難しくなります。

2拍ごとに切り替える

次に、2拍ごとに音符を切り替えます。

例えば、1〜2拍目を8分音符、3〜4拍目を3連符というように演奏します。

このあたりから、次の音符を頭の中で準備しておくことが重要になってきます。

1拍ごとに切り替える

さらに慣れてきたら、1拍ごとに音符を切り替えます。

例えば、4/4拍子の1小節を次のように演奏します。

  • 1拍目:4分音符(1打)
  • 2拍目:3連符(3打)
  • 3拍目:16分音符(4打)
  • 4拍目:8分音符(2打)

1小節の中に4種類の音符が登場するため、かなり難しくなります。

この練習で重要なのは、1拍ごとの音符の違いを理解し、それを瞬間的に演奏へ反映できるようになることです。

最初はメトロノームを遅く設定し、ひとつひとつの音符を正確に叩くことを心がけましょう。

中級者向け|5連符・6連符・7連符・8連符まで挑戦しよう

ここからは中級者以上の方におすすめする練習です。

基本的なチェンジアップでは、1拍に対して1打から4打までを練習しました。

しかし、音符の分割は4打までで終わりではありません。

さらに5連符・6連符・7連符・8連符と増やしていくことができます。

1拍に対して1打から8打まで叩く

練習する順番は次のとおりです。

1拍の打数音符の種類
1打4分音符
2打8分音符
3打3連符
4打16分音符
5打5連符
6打6連符
7打7連符
8打8連符(32分音符8打)

これらを順番に切り替えていきます。

最初はそれぞれ2小節ずつでも構いません。

ただし、5連符以上は音と音の間隔がかなり細かくなるため、BPM60で難しければテンポを下げましょう。

大切なのは、どの音符も1拍の長さを変えずに均等に分割することです。

例えば、1拍に5打入れる場合は、5つの音を均等な間隔で叩かなければなりません。

最初の4打を16分音符のように叩き、最後の1打だけを無理に詰め込むのではありません。

1拍という一定の長さを、5つに均等に分けることが目的です。

8打から1打までチェンジダウンする

1打から8打まで叩けるようになったら、今度は逆方向にも挑戦します。

8打 → 7打 → 6打 → 5打 → 4打 → 3打 → 2打 → 1打

このように、徐々に1拍の打数を減らしていきます。

音符の間隔が広くなっても、テンポそのものは変えません。

最終的にはランダムに切り替える

チェンジアップとチェンジダウンの両方に慣れてきたら、1拍に対する打数をランダムに切り替えます。

例えば、

3打 → 7打 → 2打 → 5打 → 8打 → 4打 → 1打 → 6打

といった順番です。

これを安定して演奏できるようになると、1拍に対してさまざまな数の音符をコントロールする能力が高まります。

音符の種類が増えて混乱する場合は、基本に戻ることも大切です。

音符を体系的に学びたい方には、以下の記事も参考になると思います。

上級者向け|2拍に対して1打から8打まで叩く

ここからは、さらに高度な練習を紹介します。

ここまでのチェンジアップは、1拍に対して音符を分割する練習でした。

今度は、2拍をひとつの大きな単位として、その中に1打から8打までの音を均等に配置する練習です。

ここが理解できると、さらに複雑なリズムを考えられるようになります。

2拍を1つのまとまりとして考える

例えば、4/4拍子の1〜2拍目をひとつのまとまりとして考えてみてください。

この2拍の中に、1打、2打、3打……と音を増やしていきます。

それぞれの音符は次のようになります。

2拍の打数音符の種類
1打2分音符
2打4分音符
3打2拍3連符
4打8分音符
5打2拍5連符
6打8分3連符
7打2拍7連符
8打16分音符

例えば2拍に対して1打の場合は、2分音符の長さになります。

2拍に対して2打なら4分音符、2拍に対して4打なら8分音符です。

そして2拍に対して3打の場合は、2拍3連符になります。

通常の1拍3連符とは異なり、2拍全体を3等分することになります。

1拍に対する5打と、2拍に対する5打の違い

ここで特に理解してほしいのが、拍数と打数の関係です。

例えば「1拍に対して5打」と「2拍に対して5打」は、どちらも5つの音を均等に叩きます。

しかし、音を配置する時間の長さが異なります。

BPM60の場合、1拍は1秒です。

  • 1拍に対して5打:1秒間を5等分する
  • 2拍に対して5打:2秒間を5等分する

つまり、2拍に対して5打のほうが、音と音の間隔は2倍になります。

このように、同じ打数でも基準となる拍数が変わると、音の間隔も変わってきます。

2拍単位でチェンジアップする

最初は2拍の中に1打から8打まで、順番に配置してみてください。

4/4拍子なら、1〜2拍目と3〜4拍目で打数を切り替える方法がわかりやすいでしょう。

慣れてきたら8打から1打までのチェンジダウンにも挑戦します。

さらにランダムに切り替えていくことで、複雑な音符の分割にも対応できるようにしていきます。

最上級|3拍・4拍に対して1打から8打まで練習する

2拍に対して1打から8打までを安定して叩けるようになったら、さらに大きな拍のまとまりへ進んでいきましょう。

次の段階は、3拍に対して1打から8打まで叩く練習です。

そして最終的には、4拍に対して1打から8打まで練習していきます。

3拍に対して1打から8打まで

3拍全体をひとつの単位として考え、その中に音を均等に配置します。

例えば、

  • 3拍に対して1打:付点2分音符
  • 3拍に対して2打:付点4分音符2打
  • 3拍に対して3打:4分音符3打
  • 3拍に対して4打:付点8分音符4打
  • 3拍に対して5打:3拍5連符
  • 3拍に対して6打:8分音符6打
  • 3拍に対して7打:3拍7連符
  • 3拍に対して8打:3拍8連符

というように考えることができます。

特に3拍に対して4打などは、普段よく使う4分音符や8分音符とは異なる音の間隔になるため、難しく感じると思います。

この練習では、3拍全体の長さを正確に感じながら、その中を均等に分割することが重要です。

4拍に対して1打から8打まで

さらに進むと、4拍全体をひとつのまとまりとして考えます。

例えば、

  • 4拍に対して1打:全音符
  • 4拍に対して2打:2分音符2打
  • 4拍に対して3打:4拍3連符
  • 4拍に対して4打:4分音符4打
  • 4拍に対して5打:4拍5連符
  • 4拍に対して6打:4拍6連符
  • 4拍に対して7打:4拍7連符
  • 4拍に対して8打:8分音符8打

という関係になります。

例えば4拍に対して3打の場合は、4拍という時間を3等分して叩きます。

通常の1拍3連符とは、音の間隔が大きく異なります。

このような複数拍の分割練習は、ポリリズムやクロスリズムを理解するための土台にもなります。

最終的には拍数も打数も自由に切り替える

私が上級者の方におすすめしたいのは、次のような段階的な練習です。

  1. 1拍に対して1〜8打
  2. 2拍に対して1〜8打
  3. 3拍に対して1〜8打
  4. 4拍に対して1〜8打

それぞれをチェンジアップ・チェンジダウンの両方向で練習し、さらにランダムにも切り替えられるようにしていきます。

拍数の異なる分割を組み合わせる場合は、どこで拍頭に戻るのかも理解しておきましょう。

ここまで練習してくると、音符の分割に対する理解が非常に深まります。

最初は複雑で理解しにくいかもしれませんが、ひとつずつ順番に練習していけば、少しずつ感覚を身につけられるようになります。

ただし、これは上級者向けの高度なトレーニングです。初心者の方は無理に挑戦する必要はありません。

複数拍の分割についてさらに学びたい方は、以下の関連記事も参考にしてみてください。

チェンジアップ練習でよくある失敗と改善方法

チェンジアップでは、ただ音符を順番に叩けばよいというわけではありません。

ここからは、練習中によく起こる問題と改善方法を紹介します。

① 3連符から16分音符になると速くなってしまう

3連符から16分音符に切り替えると、1拍の打数が3打から4打へ増えます。

このとき、手を速く動かすことばかり考えてしまうと、メトロノームより先に進んでしまうことがあります。

改善するためには、3連符と16分音符のそれぞれを単独で正確に叩けるようにしてから、切り替える練習を行いましょう。

最初はBPM40程度まで下げて練習しても構いません。

② 16分音符から3連符に戻ると遅れてしまう

16分音符から3連符になると、音と音の間隔が広くなります。

このとき、叩く回数を減らすことだけに意識が向いてしまうと、拍の位置が曖昧になることがあります。

4分音符の拍を感じながら、3連符の3つの音を均等に配置することを意識してください。

③ メトロノームの音を聴けなくなる

細かい音符に集中すると、メトロノームのクリックが意識から外れてしまうことがあります。

その場合は、いったん4分音符に戻して、クリックに合わせて叩くところからやり直しましょう。

メトロノームに合わせること自体が難しい場合は、こちらの記事も参考にしてください。

④ 音符を切り替える瞬間に手が止まる

これは、次の音符を頭の中で準備できていないときに起こりやすい問題です。

まずは2小節ごとに切り替える練習に戻り、次の音符を事前にイメージしてみてください。

また、音符を声に出して歌ってから叩く練習もおすすめです。

例えば、4分音符は「タン」、8分音符は「タタ」、3連符は「タタタ」、16分音符は「タカタカ」というように声に出すと、音符の違いを理解しやすくなります。

⑤ 細かい音符を叩こうとして力んでしまう

音符が細かくなると、つい力を入れて叩いてしまう方がいます。

しかし、力んでしまうと手の動きが硬くなり、次の音符への切り替えが難しくなる場合があります。

できるだけ自然な動きを保ち、必要以上に力を入れないようにしましょう。

⑥ 速いテンポで練習しすぎる

最初から速いテンポで練習すると、音符の間隔が曖昧なまま身体だけが動いてしまうことがあります。

チェンジアップは速さを競う練習ではありません。

まずはゆっくりとしたテンポで正確に叩き、安定してから少しずつテンポを上げていきましょう。

チェンジアップ練習で身につく7つの能力

チェンジアップ練習は、単純な基礎練習に見えるかもしれません。

しかし、継続することでさまざまな能力を鍛えることができます。

① テンポを一定に保つ能力

音符の数が変わっても、メトロノームの4分音符を基準に演奏することで、テンポキープの能力を養います。

② 音符を正確に分割する能力

1拍を2つ・3つ・4つ、さらに5つ以上に分割することで、音符の間隔を理解し、正確に演奏する力を身につけます。

③ 音符を瞬間的に切り替える能力

ランダムな練習を取り入れることで、さまざまな音符に対応できるようになります。

④ 拍の位置を見失わない能力

細かい音符を叩いていても、常に大きな拍を感じながら演奏する能力を養います。

⑤ フィルインの正確性

フィルインの中では、8分音符や16分音符、3連符などが組み合わされることがあります。音符の切り替えに慣れることは、こうしたフレーズの安定にもつながります。

⑥ リズムパターンの安定性

音符の長さや拍の位置を理解することで、普段演奏している8ビートや16ビートなどのリズムパターンにもよい影響が期待できます。

⑦ アドリブやドラムソロへの応用力

音符の分割を自由に扱えるようになると、ドラムソロや即興演奏で使えるリズムの選択肢も増えていきます。

もちろん、実際の音楽演奏には音色、強弱、グルーヴ、他の演奏者との関係など、さまざまな要素が必要です。

チェンジアップ練習は、その中でも音符の理解とリズムのコントロール能力を鍛えるための基礎練習と考えてください。

初心者・中級者・上級者別のおすすめ練習メニュー

最後に、それぞれのレベルに合わせた練習内容をまとめます。

レベル練習内容目標
初心者4分・8分・3連符・16分音符を2小節ずつ切り替えるテンポを保ったまま基本の音符を切り替える
初級者チェンジダウン・ランダム切り替え音符の順番が変わっても安定して叩く
中級者1拍に対して1〜8打、短い間隔での切り替え細かい音符の分割を正確にコントロールする
上級者2拍・3拍・4拍に対して1〜8打複数拍の分割を理解し、自由に使い分ける

初心者の方は、最初から難しい練習に取り組む必要はありません。

まずは4分音符・8分音符・3連符・16分音符を、2小節ごとに切り替えるところから始めてください。

練習時間は、最初は5分程度でも構いません。

毎回正確に叩くことを意識して、少しずつ身体に覚えさせていきましょう。

まとめ|まずは基本のチェンジアップ・チェンジダウンから始めよう

今回は、チェンジアップ・チェンジダウン練習について解説しました。

基本となるのは、次の4種類の音符です。

  • 4分音符:1拍に1打
  • 8分音符:1拍に2打
  • 3連符:1拍に3打
  • 16分音符:1拍に4打

これらをBPM60程度のメトロノームに合わせて、2小節ずつ切り替えていきます。

できるようになったらチェンジダウン、ランダムな切り替え、1小節・2拍・1拍単位での切り替えに進んでください。

中級者以上の方は、5連符から8連符へと練習の範囲を広げていきます。

さらに上級者の方は、2拍・3拍・4拍に対して1打から8打まで均等に配置する練習にも挑戦してみてください。

このような練習を積み重ねていくことで、さまざまな音符に対応する力を養うことができます。

音符を理解し、正確にコントロールできることは、ドラム演奏の大切な土台です。

最初は難しく感じるかもしれませんが、焦る必要はありません。

まずは4種類の音符のチェンジアップ・チェンジダウンから、じっくり練習していきましょう。

ドラムの基本的な練習の順番を知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

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